- BLACKPINK(ブラックピンク)が、米の音楽フェスティバル『コーチェラ』に登場!
- K-POPアーティスト史上初として、メインステージのヘッドライナーを務め、観客を魅了した。
- しかし、ある韓国の音楽評論家は「BLACKPINKの舞台は何を残したのか?」と批判し、議論となっている。
4月15日(現地時間)、BLACKPINK(ブラックピンク)が、米国最大の音楽フェスティバル『コーチェラ・フェスティバル(以下、コーチェラ)』にヘッドライナーとして登場した。
ステージは、2ndフルアルバムの先行公開曲『Pink Venom』からスタート。
ピンク色のスモークから颯爽と現れた彼女たちは、続けて『Kill This Love』『How You Like That』『Pretty Savage』などのヒット曲でファンを魅了。途中には、椅子を使ったセクシーなダンスパフォーマンスも披露した。
会場は、BLACKPINKを象徴するピンクのペンライトが光り輝き、観客は、彼女たちのパフォーマンスに熱狂した。
メンバーのロゼは「4年前にもコーチェラから招待されて公演したけど、世界で最も愛される音楽フェスティバルにヘッドライナーとして立つことになった。夢が叶ったと思う」と胸いっぱいの様子。
2019年、彼女たちは、K-POPガールズグループとして初めて『コーチェラ』に出演し、話題を呼んだ。しかし、当時はサブステージでのパフォーマンスだった。
それから4年、BLACKPINKは、K-POPアーティスト史上初、メインステージのヘッドライナーを務めた。
彼女たちのパフォーマンスには、日本のファンも大興奮。
SNSには「ヤバい! かっこいい!」「登場から凄すぎるんだけど!」「本当に圧巻のパフォーマンス‼️」「何度も見返したい」など、たくさんのコメントが上がっている。
しかし韓国では、ある音楽評論家が、BLACKPINKのパフォーマンスを酷評したことが問題に。
それは、有名な音楽メディア「IZM」の元編集長で、現在は大衆音楽評論家として活動している、キム・ドホン氏(以下、キム氏)。
キム氏は、自身のSNSで、ヘッドライナーとしてステージを盛り上げたBLACKPINKのパフォーマンスを批評した。
そこには「コーチェラヘッドライナーの意味を真剣に受け入れたならば、このような表面的で軽いアプローチはできない」「BLACKPINKがキレイで有名なことを見せる舞台ではなかった。K-POP初、それもアジア女性グループで米国フェスティバルヘッドライナーの地位を占めた、という事実から引き出せる叙事がどれほど多いか」と書かれている。
また、ヘッドライナーを務めた他のアーティストのステージと比較し「BLACKPINKの舞台は何を残したのか?」と問いかける部分も。
そして追い打ちをかけるように「ただものすごく忙しい渦中に、スケジュールの一つを消化しただけ」と強調した。
続けてキム氏は「コーチェラの舞台に身を投じた数多くの歌手と比較すると、BLACKPINKはヘッドライナーを務めるレベルではなかった」とし、「後半になって少し良くなったが、ARに合いの手を入れる序盤のメンバーたちの歌唱にはゾッとした。バックダンサーほど情熱的なダンスは見せなかった」と批判している。
そして、グループ曲からソロ曲につながるステージ構成については「国内アイドルコンサートで十分だった。SNSアップロード用、DVD発売用の公演だった。2019年に比べて全ての面で後退した」と指摘。
「音楽家なら誰もが夢見る栄光の舞台を浪費した。K-POPはもう一段階、世界市場で真剣に扱われる機会を逃した」と、残念な気持ちを込めた文章で締めくくっている。
韓国メディアのスポーツ京郷(sports.khan.co.kr)は、これらキム氏の投稿内容が、韓国の関連オンラインコミュニティーに熱い話題を投げかけたと伝えている。
その理由は、多くの人が注目したのが、BLACKPINKが『コーチェラ』のヘッドライナーとしてステージに上がる、という部分だけでと、実際の彼女たちのステージのクオリティーについては、特に言及がなかったためだという。
キム氏の批評に対しては、甲論乙駁が起き、現在も続いているようだ。
BLACKPINKのパフォーマンスのクオリティーについては、以前から振り付けのミスや、準備不足を指摘する声が度々上がっていた。
SNSにも、コンサートのステージ上で、踊りながらバランスを崩したり、振り付けの順番を間違える場面などを切り取った映像や画像が拡散されている。
そんな彼女たちには、これまでに“手抜き議論”が浮上することも、しばしば‥。
(関連記事)BLACKPINK ステージに相次ぐ酷評・・韓国メディア選んだワードは「めちゃくちゃ」
しかし、K-POPファンの中には、BLACKPINKの所属事務所YGエンターテインメントのイメージとして、他の事務所よりも比較的自由な雰囲気を感じている人もいるよう。
ダンスにおいても、“カル群舞”と言われる、K-POPを象徴するきっちり揃ったパフォーマンスよりも、多少揃っていないのも個性で良い、と受け入れている人も多いのだとか。
そのため、評論家キム氏の目線は、ファンが期待しているものとは異なり、求めているレベル自体が違うのでは? と指摘する声もある。
評論や批評することを生業とした評論家と、世間一般のファンの間に、“温度差”があるようだ。
実際、日本ファンと同様に、今回の『コーチェラ』でのパフォーマンスに賛辞を送る、海外メディアの記事も上がっている。
キム氏には、ヘッドライナーに相応しいパフォーマンスに見えなかった彼女たちのステージも、観る人にはよっては、異なる反応を見せている。
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