BLACKPINKがおよそ1年ぶりに『How You Like That』カムバックを果たし、ミュージックビデオの再生数は3日ですでに1億ビューを突破している。しかし、彼女たちのミュージックビデオで“またも”宗教問題に関する議論が勃発した。その理由とは――?

BLACKPINKは、およそ1年2ヵ月ぶりに『How You Like That』でカムバック。6月26日にミュージックビデオ(MV)が公開され、3日経った今日(29日)現在で再生数は1億3500万ビューを記録しており、改めて彼女たちの世界的人気を証明した。

瞬く間に100万ビューを記録したBLACKPINK

瞬く間に1億ビューを記録、BLACKPINKの注目度の高さを物語っている。(画像出典:BLACKPINK 公式Instagram)

しかしMV公開の翌27日、彼女たちのMVがインドのネチズン(ネットユーザー)の怒りを買っているのだという。

ニュースサイトWikitreeによると、「Blackpinkの『How You Like That』は、アイドルを審美的に見せるために“ガネーシャ”を卑下した」とインドメディアが報じたと伝えている。

インドメディアで報じられたBLACKPINKのMV論議

インドメディアで報じられたBLACKPINKのMVに関するニュース(画像出典:リパブリックワールド ニュースキャプチャー)

該当のシーンはリサのラップシーンで、彼女の座る左奥に置かれているのがガネーシャである。ちなみにこの場面、時間にして2秒あるかないかという程度である。

謝罪要求にまで発展しているリサのラップシーン

謝罪要求にまで発展しているというリサのラップシーン。(画像出典:YouTube BLACKPINK『How You Like That』MV 動画キャプチャー)

ネット上では、
「インド人として、あらゆる宗教と文化を尊重します」
「HYLTは、2020年にリリースされた最も好きなMVであり、24時間で最も嫌われたビデオだ」
「このMVは本当に悔しい」
「ガネーシャを床に置くなんて」
などと、怒りを書き込んでおり、現在YGエンターテインメントに謝罪要求とMV削除の署名活動が行われている。

「公の謝罪」と「MV削除」の要求を促す署名。

YGへ「公の謝罪」と「MV削除」の要求を促す署名。(画像出典:Change 署名サイトキャプチャー)

つい先日も、IZ*ONEのティザー映像でクォン・ウンビが額に着けている“宝石”について、ヒンドゥー教の人々から「一般人が宝石を身に着けるなど無礼だ」と問題になったことが報じられた。

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今回問題となったガネーシャは、“富の神様”としてヒンドゥー教から絶大なる信仰が持たれている神様で、インドの人々にとってヒンドゥー教は多数派を占める民族宗教、またはインド的伝統のため、彼女たちに“装飾”として使用されることが許しがたい行為であり、信者にとって“軽視された”と捉えられても無理はないだろう。

日本人にとって宗教とは他の国に比べると少しだけ縁遠く、これらの問題にピンと来ている人は少ないかもしれない。しかし日本でも神社や寺院にいる狛犬、沖縄のシーサーなどは“神”であり、床に置くという行為は“罰当たり”のため、必ず一段上に存在している。

これらの文化を取り入れるには、より一層の注意が必要とされるのだ。

しかしIZ*ONE同様、BLACKPINKのメンバーに罪はない。彼女たちの世界観を作り上げるうえでそれが必要だと判断したクリエイターたちが慎重にならなければいけない事である。

芸術作品を生み出すために、どこまで気を配ればよいのか‥これまでも語られ論じられ続けてきたが、この問題の終着点はまだまだ見えそうにない。


BLACKPINK『How You Like That』MV(動画出典:BLACKPINK)



BLACKPINK

BLACKPINK(愛称 ブルピン / ハングル 블랙핑크)は、韓国のガールズグループ。2016年にYGエンターテインメントによって結成。
メンバーは韓国出身のジス、ジェニー、オーストラリア出身のロゼ、タイ出身のリサによる4名。公式ファンクラブ名は「BLINK(ブリンク)」。

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