K-POPガールズグループAOAの元メンバーミナが、ジミンからいじめを受けていたと持続的に暴露したことによって浮き彫りとなったチーム内の不仲。これまでにも多くの女性グループで不仲説が浮上。特に“相手の言動に敏感”な女性ならではの世界が再注目されている。
ガールズグループAOA(エイオーエイ)の元メンバークォン・ミナの暴露で、メンバー間の不仲が明らかになった論議。
人気アイドルグループの慢性的な“いじめ問題”で浮き彫りになった、“大奥”の世界のような女性の戦い、そして笑顔の裏に潜む女性同士の嫉妬が再注目されている。

AOAミナ(左)・ジミン(右)(写真提供:©スポーツ韓国)
タイトなスケジュールにダンスの練習、宿舎での生活まで、24時間苦楽をともにするアイドルグループのメンバーたち。
特に敏感で自己主張が強く、若い年頃のメンバーで構成されたグループなら、メンバー間で発生する感情的な葛藤は避けられないだろう。
ガールズグループ内で特定のメンバーをいじめる騒動は、AOAが初めてではない。
2012年にトップグループに君臨したT-ARA(ティアラ)は、メンバーファヨンに対する“除け者論議”で人気が激しく下落。ファヨンが脱退する過程で、他のメンバーたちがファヨンを追い出したという疑惑が浮上した。

T-ARA(写真提供:©スポーツ韓国)
それだけでなく、少女時代(SNSD)のユナ、Sugar(シュガー)のアユミなど、ガールズグループ内にはとりわけ目立つメンバーが必ずいる。
特定メンバーの人気が高くなり、CM撮影やドラマ出演など単独での活動も頻繁になることで、他のメンバーからの嫉妬や不仲に対する論議がしばしば繰り返されたりする。
少女時代は、デビューしてすぐにユナが圧倒的な人気を呼んだ。特にユナは多くのドラマに出演して広く顔を知らせ、ステージでも常に中心に立っていたことから“センターユナ”という別称も得たほど。他のメンバーたちは過去に出演した放送で「メンバーの人気が集中すると寂しくないか?」という質問に「嫉妬もあったことは事実ですが、その時期はもう過ぎました」と答えたことがある。
そして、今やトップ女優としての地位を築き上げたファン・ジョンウムは、過去にSugar(シュガー)で活動していた当時「アユミだけが成功していて“アユミとアイドル”と言われることが嫌で脱退しました。若かったからか、とても気に障りました」と打ち明けたことも。
この他にも、ソロ歌手イ・ヒョリも過去Fin.K.L.(ピンクル)で活動していた時、メンバーとの不仲を体験したことがあると放送を通じて数回打ち明けた事がある。

少女時代(画像出典:少女時代 公式HP)

Sugar(画像出典:Sugar NAVER profile)

Fin.K.L.(画像出典:Fin.K.L. NAVER profile)
K-POPグループの不仲は、激しい練習生時代の競争システムや、スター育成の過程で必須となる宿舎での生活、所属事務所の役割不足、個人の家庭環境、SNSの発展で声を発することができる時代になり、メディアがこれを煽ることで小さな葛藤がより一層深刻化するなど、様々な糸が絡み合って発生しているのだろう。
数年前から、アイドルの心理的不安などにより、相当数の所属事務所がメンバーのメンタルを管理するためのシステムを導入し、精神科への相談はもちろん、社内トレーニングプログラムなどで道徳心を教育する過程が含まれている。
だが、今回のAOAのいじめ騒動により、所属事務所の管理体制の見直しが再び注目を浴びている。特に“相手の言動に敏感”なガールズグループは、メンバー間の不仲をどのように対処するのか、事務所の力と対応によってチームの運命が大きく左右しているように思える。
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