飲酒運転ドル？ AB6IX所属事務所への冷笑に反発する韓国ファン

3月23日、ある韓国メディアが『デビュー1年で”飲酒ドル”を作った芸能事務所、新たなアイドルをデビューさせる』という見出しの記事を掲載。この記事はすぐさまSNSなどで拡散され、韓国ネットユーザーから多数の反発の声が寄せられているという。その内容とは‥？

韓国メディアが露骨にAB6IX(エイビーシックス)の所属事務所を批判し、ファンの反発を買っている。

3月23日、韓国大手ポータルサイトのNAVER(ネイバー)に『デビュー1年で”飲酒ドル”を作った芸能事務所、新たなアイドルをデビューさせる』という見出しの記事が登場。音楽ファンの注目を集めた。

AB6IX(写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

同ニュースを報道したのは、XSPORTSニュース(以下、XSPORTS)というスポーツと芸能ニュースを運営する韓国メディア。”飲酒ドル”という刺激的なワードを見出しに使った背景には、新K-POP男性アイドルのローンチを報せる目的があったのだが、よりによって、音楽ファンの逆鱗に触れてしまったようだ。

XSPORTSの記事と論調を簡単に紹介すると、

・AB6IXを手掛けているブランニュー・ミュージックが、新しい男性アイドルグループを準備中である

・新グループには、Mnet『PRODUCE X 101』が輩出したX1(エックスワン)のメンバーだったイ・ウンサンも合流する予定

・しかし、ブランニュー・ミュージックの新たな動きに憂慮の声が寄せられている。理由は、飲酒運転によりAB6IXを脱退したイム・ヨンミンなど、アーティストの管理体制が疑問視されたため

・同社は、AB6IXが初の男性アイドルグループローンチだった

と、男性アイドルの育成・輩出の経験の浅さを口実に、同じ過ちを繰り返してはいけないと“警告”している。

この記事は、韓国オンラインコミュニティーやSNSにも転載されたのだが、なぜか韓国ネットユーザーからは、反発の声が多数寄せられた。

多くのネットユーザーは「アイドルのプライベートリスクに関して、なぜ所属事務所が管理責任を問われなければならないのか」と、むしろブランニュー・ミュージックを擁護するかのような意見を出している。

BRANDNEW MUSIC(画像出典：BRANDNEW MUSIC公式Facebook)

彼・彼女たちは、過去に不祥事に巻き込まれたアイドルの事例を挙げながら「(その論理なら)〇〇が所属している〇〇は、とっくに廃業してるね」「イム・ヨンミンが復帰するわけじゃなくて、新人アイドルがデビューするってだけで批判されなければならないの？」「批判の論点がずれてる」と、記事の主旨を強く批判。

また「ブランニュー・ミュージックに恨みでも持ってるの？」「記事ではなく、呪いレベル」と、嘲笑するユーザーも。

2020年6月、AB6IXのリーダーだったイム・ヨンミンの飲酒運転が報じられ、ブランニュー・ミュージックは即座に彼の脱退をファンに報告。当時、ブランニュー・ミュージックの対応に「決断力があるね」「一発レッドだなんて‥恐ろしいけど正しい判断だと思う」と、韓国ネットユーザーから称賛の声が集まっていた。

BRANDNEW MUSIC所属のAB6IX(ハングル 에이비식스)は2019年5月22日にデビューした韓国の5人組ボーイズグループ。

デビューEPアルバム「B:COMPLETE」のタイトル曲「BREATHE」は、すべての抑圧と束縛から抜け出し自由に呼吸し夢を見たい若者たちを歌うと同時に、最近社会的問題になっている微細粉塵に対する両義的なメッセージまで込められているディープハウスジャンルの曲。

メンバーは、イム・ヨンミン、チョン・ウン、キム・ドンヒョン、パク・ウジン、イ・デフィの5人だったが、2020年にリーダーであるイム・ヨンミンが飲酒運転で摘発され、免許取り消し処分を受けたことが判明。本人の希望によりグループを脱退し、現在は4人で活動している。