韓国時代劇ドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川(KBS2)』のDVD-BOXが、2022年4月6日(水)にいよいよ発売される。これを記念して、主演のキム・ソヒョンがインタビューに応じた。(記事・写真提供:ポニーキャニオン)

韓国時代劇ドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』のDVD-BOXが、2022年4月6日(水)に発売となった。

数々の賞にノミネートされた話題作『王女ピョンガン 月に浮かぶ川』

キム・ソヒョンを主役に迎え、数々の賞にノミネートされた話題作『王女ピョンガン 月に浮かぶ川』(©2021 Victory Contents Co.,Ltd. All rights reserved)

韓国で第1話放送から同時間帯視聴率1位を記録した本作は、昨年の『韓国放送大賞』で240作品からドラマ部門の”作品賞”に輝き、『KBS演技大賞』では”最優秀女優賞””新人賞”など多くの賞を受賞。

これを記念して主演を務めたキム・ソヒョンがインタビューに応じた。

――初めて台本を読んだ時の感想を教えてください。

キム・ソヒョン:まずは、役者としてテンションが上がりました。今まで私が演技でお見せしてきた姿とは違って、すごく強い人物だったので。そして、前半ではアクション演技もあるので、視聴者の皆さんに新しい姿をお見せできそうで、テンションが上がりましたね。正直、不安な気持ちもありました。自分にとっては大きな挑戦になるので、みなさんの感想や評価も気になりますし‥。でも、せっかくなので思い切って挑戦しようという気持ちでこの作品に参加しました!

――ドラマのモチーフになった昔話『ピョンガン姫と馬鹿オン・ダル』は、韓国では知らない人がいないほど非常に有名な話です。しかしドラマの中のピョンガンは、昔話のピョンガンと色々違いました。そんなピョンガンに対しての印象はいかがでしたか?

キム・ソヒョン:昔話のピョンガンは泣き虫な姫なので、個人的には脆くて優しい印象が強かったです。一方で台本の中のピョンガンはとても強くて、ブレることなく行動する人物でした。またドラマの前半では刺客としての鋭さも見せつつ、心の奥には深い傷を抱えている複雑な人物で。なのでピョンガンの本当の姿は一体何だろう‥と、気になりながら演じて、疑問は少しずつ解けて行きました。それが楽しかったです。


――ドラマのピョンガンについて、より詳しく教えていただきたいです。

キム・ソヒョン:ピョンガンは、ドラマの前半では刺客のヨム・ガジンとして生きていますが、カジンはとても繊細でどこか尖っている人物です。バラのトゲのように、自分を守るためにトゲを立てるんですね。王女に戻ってからは、典型的なお姫様の脆くて弱いイメージではなく、とても強い姿を見せます。高句麗を守りたい、そしてオン・ダルを、愛する人たちを守りたい! と強く思って行動する素敵な人です。

3人の女性の違いを見せるため、深く人物研究

――「大義か、愛か」は物語の重要なテーマでした。キム・ソヒョンさんの人生において、一番大切なものは何ですか?

キム・ソヒョン:私の人生で一番重要なもの‥。大義か愛か、どちらか一つだけ選ぶって本当に難しいですね。正直分かりません。でも、私は自分の人生で一番重要なのは“自分が幸せかどうか”だと思います。大義を選んだことから来る幸せ、愛を選んだことから来る幸せ。どんなものであれ、自分が一番幸せになれる方を選ぶべきだと思います。

――優れた武術の実力者であるカジンを演じるために、どんな準備をされましたか?

キム・ソヒョン:残念ながら準備時間が十分ではありませんでしたので、現場での確認を徹底しました。どの角度で、どう動けばアクションがきれいに見せられるのかを自分でも研究して、アクション監督とたくさん相談しながら演じました。あとは他の役者さんのアクションシーンの動きを見て参考にしてました。

――踊り子に紛れて踊るシーンがありました。古典舞踊は習ったことがありますか?

キム・ソヒョン:どこかに通って基礎からしっかり学ぶといったことはありませんでしたが、以前、別のドラマで短いですが踊りを習うシーンがありました。今回は3度ほど習いに行きました。すぐ撮影が始まったので、あとは撮影の合間に練習して。でも自宅で練習したおかげか、思ったよりスムーズに踊ることができました。

――今まで出演された他の時代劇で見せていた姿と、全く違う一面を見せてくれました。どんな点に気をつけて演じましたか?

キム・ソヒョン:今までいくつかの時代劇に出演してきましたが、今回は一人三役で、刺客のヨム・カジン、ピョンガン、そしてピョンガンの母親であるヨン王妃まで‥3人のキャラクターを演じないといけませんでした。他の作品で演じてきた人物とは大きく違ったキャラクターなので、特に差をつけることはせず演じました。一番大事にしていたのは、今回の3人のキャラクターに集中して、それぞれどう演じたらいいのか、3人の女性の違いをどう細かく表現したらいいのか、などです。なので今回は、本当に深く人物研究をしたと思います。


――ピョンガンを演じるにあたり、参考にした人物はいますか?

キム・ソヒョン:ピョンガンが説話の中の人物ということもありますが、私は誰かを参考にすると、その人物に近付いてしまいそうで‥。誰かを真似したくはありませんので、今回の作品では完全に自分の解釈だけで演じたいと思い、努力しました。

――ドラマの中で、一番記憶に残っているシーンとセリフはありますか? その理由もお願いします。

キム・ソヒョン:ドラマの前半で、記憶を失った刺客のヨム・カジンはオン・ダルに出会い、自分が誰なのかを考え始めます。そこで「自分のことをちゃんと知るべきだ」と話すシーンがあるんですね。その時の、どうしてこんな人生になったのかを知るのはつらいけど、知らないと自分自身を失ってしまうという内容のセリフが印象に残っています。そのセリフを言う時、すごく共感したんです。自分自身のことを自分が一番深く知ってこそ、人生を完全に自分のものとして生きていけると思うので、そのセリフがとても印象深かったです。私の普段の心構えや考え方が、ピョンガンのセリフに入っていたので、より共感しながら演じることができました。

――ピョンガンはオン・ダルと一緒の時は自然と笑顔がこぼれて、柔らかい表情になっているのがとても伝わってきました。オン・ダルとのラブラインを作っていく際に、特別に気をつけたことはありますか?

キム・ソヒョン:最初は、ピョンガンはオン・ダルに対して尖った態度を取っていました。オン・ダルはいつもニコニコ笑っているのに、ピョンガンはピリピリしていましたよね。彼女にとってオン・ダルは見たことのない性格の人物だったんです。こんな人は初めて。一体どう接したらいいんだ‥!? と戸惑っていたはずです。でも、いつも笑顔でピョンガンの傷を癒してくれるオン・ダルに、少しずつ心を開いていく中で、少しかわいい姿が出てもいいかなと思いました。刺客のヨム・カジンはいつも冷静で冷たい人物ですが、オン・ダルと一緒にいる時は、彼女の中にある温かさが少し見えたらいいなと。オン・ダルに心を開き、少しずつ親しくなっていく様子を見せられるように演じました。

そしてブレないことを学べた『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』


――ナ・イヌさんとたくさんコミュニケーションを取られたと思いますが、一番よく相談したことはどんな部分ですか?

キム・ソヒョン:ナ・イヌさんはオン・ダルそのものでしたし、私もピョンガンになり切っていたので、特別な相談は必要ないくらい、お互い自然に息が合ってました。ただ、2人でいるシーンは、とにかくこの2人をかわいく見せる方法を研究しました。口喧嘩をするシーンもかわいく見せたくて、アドリブに関しては結構話し合いました。

――もし『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』で違うキャラクターを演じられるなら、どんなキャラクターを演じてみたいですか?

キム・ソヒョン:コ・ウォンピョを演じてみたいです。すごく魅力のあるキャラクターだと思います。悪役で冷酷な姿を見せていますが、チン王妃に対しては愛憎入り混じった複雑な感情を表現していました。コ・ウォンピョを演じる先輩の演技を見て、毎回すごく感動しましたね。私もこれからもっと経験を積んで、こういうキャラクターに挑戦できたらと思います。

――小さいころから本当の兄のように、師匠のように面倒を見てくれていたコ・ゴンですが、彼の恋心を拒むピョンガンもつらかっただろうと思います。コ・ゴンとのシーンで一番印象に残るシーンはどんなシーンですか?

キム・ソヒョン:ドラマの13話くらいに出てくるシーンですが、オン・ダルと殴り合いのけんかをするコ・ゴンにピョンガンが「私たちを行かせてくれ」と言うシーンがあります。ここでコ・ゴンはピョンガンへの感情--忠心と愛が混ざった彼の切ない気持ちを真っすぐに訴えます。撮影をした時は、彼の悲しい気持ちがすごく伝わってきて、私も台本を読んだ時よりも数倍悲しい気持ちになりました。愛と悲しみが同時に感じられるシーンで、一番記憶に残っています。

――ナ・イヌさんとの演技が好評でした。共演してみていかがでしたか? またナ・イヌさんの印象は?

キム・ソヒョン:まずは「背がとても高い!」と思いました(笑)。今回が初共演で、私は最初少し人見知りをする性格なのですが、ナ・イヌさんがすごく気さくな方で、先に話しかけてくれたおかげで、すぐに打ち解けられました。早く仲良くなれたので、現場の雰囲気もすごく良くて、仲良くならなきゃ! という変なプレッシャーもなく、楽な気持ちで演じることができました。ナ・イヌさんとの初めての撮影でキスシーンがあったんですが‥初対面でキスシーンですし、不自然に見えたらどうしようと少し不安でした。でも、そんな気まずさと照れくさい雰囲気が、むしろシーンの状況とも似ていたからか、すごくかわいいシーンに出来上がったと思います。視聴者の方々も、そのシーンを気に入ってくださったようで、反響も良かったです。初対面なのに、良い結果が出せたシーンなので、記憶に残っています。

――撮影の合間、休憩時間には何をして時間を過ごしましたか?

キム・ソヒョン:今回の場合、休憩の時は主に役者さんたちとたくさん話をしました。ドラマの話ではなくても、くだらない話をしながらご飯を食べたりしましたね。特に、ピョンガンの親友タラ・ジン役のキム・ヒジョンさんとよくおしゃべりしてました。役者同士の絆が深まったのは、そのおかげだと思います。とても楽しい休憩時間でした。

――本作を通して、ご自身にはどんな変化がありましたか?

キム・ソヒョン:とても多くのことを学んだと思います。何よりも皆と力を合わせること、そしてブレないことを学びました。最初は、自分にこの作品を引っ張っていく力があるのかと不安と疑問がありましたが、どんなに大変な状況になっても、私が全力を出せばみんながもっと楽しく幸せな気持ちで仕事ができるということを、今回の作品を通じて実感しました。それが分かると、大変な現場でもたくさん笑えましたし、オープンマインドになれました。役者としても成長できた作品ですが、人間キム・ソヒョンとしても、皆と一緒に力を合わせて働くことを学べた作品でした。

――最後に次の目標、叶えたい夢を教えてください。

キム・ソヒョン:<成長し続ける役者>です。役者は学ぶことを止めてはいけないという言葉がとても好きですが、その言葉通りに、これからも努力し、多くのことを学び、どんどん成長していく役者になることが私の目標です。

『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』DVD情報

韓国では放送されなかった未公開映像を収録したスペシャルなディレクターズカット版!
■2022年4月6日(水)
ディレクターズカット版 DVD-BOX1
・価格:20,900円
・品番:PCBP-62350
・収録内容:第1話~第10話+特典映像
・DISC:本編5枚、特典1枚
・特典内容
1)期間限定封入特典:キャンペーン応募券
2)特典映像:約60分収録(第1話~第10話メイキング映像)
3)封入特典:ブックレット
ディレクターズカット版レンタル 第1巻~第5巻 各巻2話収録

■2022年5月4日(水)
ディレクターズカット版 DVD-BOX2
・価格:20,900円
・品番:PCBP-62351
・収録内容:第11話~第20話+特典映像
・DISC:本編5枚、特典1枚
・特典内容
1)期間限定封入特典:キャンペーン応募券
2)特典映像:約60分収録(第11話~第20話メイキング映像)
ディレクターズカット版レンタル 第6巻~第10巻 各巻2話収録

■2022年6月3日(金)
ディレクターズカット版 DVD-BOX3
・価格:20,900円
・品番:PCBP-62352
・収録内容:第21話~第30話+特典映像
・DISC:本編5枚、特典1枚
・特典内容
1)期間限定封入特典:キャンペーン応募券
2)特典映像:約60分収録(第21話~第30話メイキング映像)
ディレクターズカット版レンタル 第11巻~第15巻(最終巻) 各巻2話収録

全30話/日本語吹替・日本語字幕収録
発売・販売元:ポニーキャニオン
※パッケージデザイン、商品仕様は変更になる場合があります。

<キャスト・スタッフ>
【キャスト】
キム・ソヒョン(声:合田絵利)『仮面の王イ・ソン』
ナ・イヌ(声:三木眞一郎)『哲仁王后(原題)』
イ・ジフン(声:河西健吾)『青い海の伝説』『六龍が飛ぶ』
チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)『ライフ』
カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』『椿の花咲く頃』
ほか

【スタッフ】
演出:ユン・サンホ『師任堂(サイムダン)、色の日記』『太王四神記』
脚本:ハン・ジフン『99億の女』

<「WE LOVE K」公式SNS>
YouTube: www.youtube.com/channel/UC6hodi34WCaQO11v0gTgPbA
Twitter: twitter.com/ponycanyon_kdp
Instagram(Actor): https://www.instagram.com/ponycanyonkdp_actor/
Instagram(Actress): https://www.instagram.com/ponycanyonkdp_actress/




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