• 韓国ドラマが日本で支持されるようになって以降、毛色を変えながら進化し続けてきた。
  • 多くの人が魅了されてやまない韓ドラ特有の軸はそのままで、たとえ過去作であっても色褪せない魅力がある。
  • 来週から日本のテレビで放送される、本国で太鼓判を押された歴代の作品を紹介する。

冬ソナブームをきっかけに、日本で支持されるようになった韓国ドラマ。

約20年の間に、少しずつ毛色を変えながら進化し続けてきた。

例えばジャンルミックスものやスケールの大きい作品の登場、ここ数年は女性を主人公にした物語も目立つように。第1次韓流ブームが巻き起こった当時、想像もしなかったようなドラマが数多く輩出されている。

しかし、多くの人が魅了されてやまない韓ドラ特有の軸はそのまま。それだけに、たとえ過去作であっても色褪せない魅力が。特に本国で太鼓判を押された作品の場合、時代を問わず観る者の心を動かす。

来週からは、そんな韓国で人気を誇った歴代の韓国ドラマの一部が、日本のテレビで放送開始予定。どれを観ても失敗なしといっても過言ではない良作4つを紹介する。

トンイ (MBC/2010)

『トンイ』は、朝鮮第21代国王・英祖(ヨンジョ)の生母の一代記。朝鮮版シンデレラの異名を持つ実在した人物チャン・ヒビンをモチーフに、身分の低い家の出身でありながら第19代国王・粛宗(スクチョン)の側室になり、子どもまで持つことになった激動の人生を描いている。

本国での最高視聴率は29.1%で、いまもなお語り継がれる名作時代劇の1つ。これまで悪女として描かれることの多かったチャン・ヒビンを、再解釈して最も魅力的に描いた作品との評価を得ている。

また、同役を演じたハン・ヒョジュの熱演にも称賛の声が集まり、『2010 MBC演技大賞』をはじめ、『第47回百想芸術大賞』、『2010コリアドラマアワード』では栄誉ある賞に輝いた。

親しみやすく人間味のある粛宗と天真爛漫なヒロインというキャラクターの組み合わせがお似合いで、他の史劇にはない本作だけの面白さがあると言われている。

●日本初回放送情報:BS日テレ/2025年4月21日(月) 17時~18時58分
●番組ページ:https://www.bs4.jp/ton-i/
※編成の都合により放送日・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:MBC
トンイ
時代劇
MBC/2010/全60話

あらすじ

幼少期に権力争いの陰謀により父と兄を亡くした賤民の娘トンイ(キム・ユジョン/ハン・ヒョジュ扮)。成長した彼女は、父と兄の無罪を証明するために宮廷で働き始めることに・・。

キャスト

ハン・ヒョジュ、チ・ジニ、イ・ソヨン、ペ・スビン、チョン・ジニョン 他

最高視聴率・受賞歴など

29.1%

口コミ

「長いけど、観始めたらあっという間」
「傑作中の傑作」
「毎回続きが楽しみになるくらい面白い」

予告映像


動画出典:BS12 トゥエルビ

ストーブリーグ (SBS/2019)

『ストーブリーグ』は、プロ野球の落ちこぼれ球団に赴任したGM(ゼネラルマネージャー)が、選手や監督の契約更改、移籍・加入など、来シーズンの準備をする話を扱ったヒューマンドラマ。韓国放送当時、大ヒット作『愛の不時着』(tvN/2019)に負けず劣らず、ドラマファンを魅了した作品だ。

スポーツドラマは興行に失敗するという韓ドラ界のジンクスを覆し、『愛の不時着』という競合を迎えるも最高視聴率は19.1%を獲得。組織の運営や、組織内の葛藤、リーダーシップなど普遍的な題材を用いて、視聴者の共感を呼ぶ構成が、野球ファン以外も楽しみやすいと高く評価されている。

また、テンポのよいストーリー展開も本作が愛された理由の1つ。放送回ごとにテーマが設定されており観やすかったという反応だ。

そしてそこにナムグン・ミンをはじめパク・ウンビンなど、錚々たる役者陣の好演が加わり、観る者を物語に没入させる。2人が各授賞式で栄誉ある賞に輝いたのは言うまでもなく、ドラマ自体も作品賞を獲得するなど、受賞歴でみると『愛の不時着』を大きく上回っている。

●日本初回放送情報:アジアドラマチックTV/2025年4月25日(金) 9時30分~(レギュラー放送)
●番組ページ:https://www.asiadramatictv.com/lineup/SO0000011195/
※編成の都合により放送日・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:SBS
ストーブリーグ
ヒューマン
SBS/2019/全16話

あらすじ

万年最下位のプロ野球チーム「ドリームズ」は、今回も最下位でシーズンを終えることに。ある日、責任を取って辞任したゼネラルマネージャーの代わりに、野球未経験者のペク・スンス(ナムグン・ミン扮)が就任する。初めは、スンスの指導に不満を抱いていたスタッフたちだが、次第に信頼を寄せるようになる。しかし、オーナー会社の常務クォン・ギョンミン(オ・ジョンセ扮)は、チーム解散を企んでいて・・。

キャスト

ナムグン・ミン、パク・ウンビン、オ・ジョンセ、チョ・ビョンギュ、ソン・ジョンハク 他

最高視聴率・受賞歴など

19.1%

口コミ

「野球に詳しくない人でも楽しめる作品」
「観ていて前向きな気持ちになれる」
「応援したくなってしまう」

予告映像


動画出典:PLAN Kエンタテインメント

怪物 (JTBC/2021)

『怪物』は、ある田舎町を舞台に連続殺人事件の謎を追う心理スリラー劇。左遷されて交番の巡査部長になった男とエリート刑事がパートナーとなり、事件の真実を明かすために奮闘する。

作品の特性上、途中からの流入が難しいのが影響してか、視聴率は5.9%でさほど高くはなかったものの、熱烈なファンが存在する作品。作品性の高さを評価されており、特別版ブルーレイの制作が即決されたほど。

韓国のゴールデングローブ賞と称される『百想芸術大賞』では、作品賞と脚本賞を受賞、主演のシン・ハギュンも最優秀演技賞に輝いた。

またエリート刑事に扮したヨ・ジングの演技も好評で、シン・ハギュンとのケミストリーにも絶賛の嵐。心理追跡スリラー特有の緊張感溢れる展開と、随所に散りばめられた伏線の数々と相まって多くの視聴者を物語に引き込んだ作品だ。

●日本初回放送情報:Dlife/2025年4月22日(火) 8時15分~
●番組ページ:https://www.dlife.jp/program/prgm_id/22584
※編成の都合により放送日・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:JTBC
怪物
サスペンス
JTBC/2021/全16話

あらすじ

片田舎を舞台に、連続殺人事件の謎を追う心理サスペンス。

キャスト

シン・ハギュン、ヨ・ジング、チェ・デフン、チェ・ソンウン、キム・シンロク 他

最高視聴率・受賞歴など

5.991%

口コミ

「物語が丁寧で観やすかった」
「最初から最後まで面白かった」
「終始目が離せない」

予告映像


動画出典:ハピネットピクチャーズ

こんなに親密な裏切り者 (MBC/2024)

『こんなに親密な裏切り者』は、韓国最高のプロファイラーが捜査中の殺人事件に、自身の娘が関与していることを知ってはじまる推理スリラー劇。

放送回を追うごとにほぼ右肩上がりで視聴率を伸ばし、最終的には9.6%を記録した人気作で、OTTプラットフォームでも配信され、本国はもちろん海外でも高い支持を得た。

父娘の糸の張りつめたような緊張感ある心理戦と、疑心や信頼の狭間で戦う父親の姿に魅了された視聴者が多く、映画を彷彿とさせるようなディティールにこだわった演出も好評。

父親役に扮したハン・ソッキュと、娘役を演じたチェ・ウォンビンの演技力に感嘆した人も。複数の授賞式でそれぞれその実力が称えられており、キャストの熱演が作品への没入度を高めたという反応も多数上がっている。

●日本初回放送情報:KNTV/2025年4月24日(木) 午後3時35分~午後4時50分
●番組ページ:https://kntv.jp/program/kn250203/
※編成の都合により放送日・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:MBC
こんなに親密な裏切り者
犯罪/ミステリー
MBC/2024/全10話

あらすじ

韓国最高のプロファイラーが捜査している殺人事件と関連した娘の秘密を知ることから始まる心理ミステリー。

キャスト

ハン・ソッキュ、チェ・ウォンビン、ハン・イェリ、オ・ヨンス、ノ・ジェウォン 他

最高視聴率・受賞歴など

9.6%

口コミ

-

予告映像


動画出典:MBCdrama

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

記事一覧を見る(1196件)




ご意見を自由にコメントしてください!

記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。

編集部おすすめ記事blank

サイトの広告について

Danmee(ダンミ)は、収益化の一環としてオンライン広告を展開しております。広告の内容(公序良俗を害するもの)や、可読性の低下につながる広告に関するご意見はこちらのフォームをご利用ください。

この記事と関連度が高いトピック

現在読まれています!

最新記事

RECENT TOPICs