- 『ボゴタ:彷徨いの地』(2024)が、Netflix(ネットフリックス)で配信スタートした。
- 公開から数日しか経過していないものの、“今日の映画(日本)”では第2位にランクインして、人気を思うままにしている。
- ソン・ジュンギ扮する純朴な青年が、まるでヴィンチェンツォ化したかのように変わるまでのストーリーを味見程度に紹介する。

『ボゴタ:彷徨いの地』(画像出典:MEGABOX PLUSM)
去る2月4日、『ボゴタ:彷徨いの地』(2024)が、Netflix(ネットフリックス)のラインナップに加わった。120億ウォン(約12億円)もの製作費が投入された犯罪スリラーだ。
昨年大晦日に韓国で公開された、ソン・ジュンギ&イ・ヒジュン主演の新作映画で、観る前から面白いことが約束されているかのような高い演技力を誇るキャストと、コロンビアを舞台に繰り広げられる壮大なスケールが、日本でも関心を集めていた作品。
配信からまだ数日しか経っていないものの、Netflixの視聴ランキング“今日の映画(日本)”では第2位 (2025年2月7日現在)の座につき、早くも人気を思うままにしている。
見どころはなんといっても、ソン・ジュンギ扮するクッキが南米の地で奮闘し、少しずつ変わっていく姿。『ヴィンチェンツォ』(tvN/2021)ファンなら、悪には一切容赦しない弁護士を熱演したソン・ジュンギの姿を重ねるだろう。まだご覧になっていない人のために、ヴィンチェンツォ化する前までのストーリーを味見程度に紹介する。
希望を胸に異国の地を訪れた純朴な青年
近年、韓国のドラマ界と映画界では、IMF危機(別称:アジア通貨危機 1997年末~1998年頃)を背景に繰り広げられる作品が目立つが、本作もその1つ。IMF危機の余波を避けられなかった一家が、アメリカンドリームならぬコロンビアドリームを求めて異国の地コロンビアに訪れるところから物語がスタートする。
コロンビアで大成功しているという軍人時代の部下「パク兵長」を頼りに父親に連れられ、母と3人で未知の国に足を踏み入れることになった19歳のクッキ。希望と不安が入り混じる表情が印象的だ。

『ボゴタ:彷徨いの地』(画像出典:naver movie)
また、心配そうな母親の様子に気づいてそっと手を握ってあげるなど、心根の優しい一面ものぞかせる。”純朴”という言葉がふさわしいキャラクターで、後にヴィンチェンツォ化する過程がよりドラマチックなものになる、ある種伏線のような導入部だ。
父は、アメリカにいくための足掛かりすぎないと意気揚々と話すが、その言葉とは裏腹に長い年月をここで過ごし、劇の後半では「クソ コロンビア」という言葉を吐くことになるなど、壮絶な人生を歩んでいく。
肝の座った男気あるクッキ
それは、コロンビアに降り立った第1日目から始まる。車での移動途中、赤信号で横に止まったバイクに乗った男に、全財産の入ったかばんを奪われてしまうシーンだ。
まるでコロンビアでの生活が、前途多難なものになるのを予感させるかのような出来事。初日から早速洗礼を受け、先が思いやられる。

『ボゴタ:彷徨いの地』(画像出典:naver movie)
しかしこの状況に臆するどころか、迷うことなく車から飛び出して犯人を追いかけるクッキ。もちろんお金がなければ困窮するとの切実な思いもあっただろうが、それと同時に悪い者は許さないまっすぐさや、勇気、肝の据わった性格が伝わってくる。
またその後、ある出来事によりピンチに陥るのだが、パク兵長の「(お前を)信じる」という言葉に応えるため、そしてなんとしてもこの地で生き抜くために命を懸けて任務を成功させようとする。男気と義理堅さまで併せ持っていることを匂わせる。
順応するクッキ
こうして様々な経験をしながら、コロンビアの闇の世界を知っていくクッキ。賄賂を渡して解決する方法など、この国で生きていくための術を少しずつ知っていく。

『ボゴタ:彷徨いの地』(画像出典:naver movie)
慣れてきた頃にうまい話を持ち掛けられて乗るのだが、それも彼の血となり肉となる。罠の仕掛け合い、腹の読み合いの展開は、ハラハラする心理戦と意外なオチが待っているが、早送りで観ているかのごとく、瞬く間に過ぎ去っていくのでぜひ集中してご覧いただきたいポイント。
映画のメインストーリーになってもおかしくないほどの内容を、惜しげもなく一気にみせている。裏を返せば、本作にはさらなる見せ場があるということ。クッキがコロンビアでどう生き残っていくか、またそのためにどう変化していったのかだ。
ヴィンチェンツォ化がもたらす共感
また、それを描くことで、厳しい状況下で懸命に生きようとする人間の悲哀を感じさせる。復讐や心理戦、アクション、スリラーなど様々な要素が目立つが、後半で「生きるって大変ですね…」とポツリといったクッキの一言が印象的。30代で何かを感じてしまった彼の姿がある。
物語は、コロンビアを舞台に壮大なスケールで繰り広げられるが、実は共感できるポイントが盛り込まれているのも本作の魅力だろう。

『ボゴタ:彷徨いの地』(画像出典:naver movie)
その他、気づけばクスっと笑ってしまう細かな演出や、裏切りと信頼を象徴するアイテムの登場など、注意深くみれば面白い仕掛けが盛りだくさん。純朴だった青年が、ヴィンチェンツォ化するまでの過程がドラマチックに描かれつつも、同調せずにはいられない1作に仕上がっている。
劇中キーワードのように登場する“ラ・クカラーチャ”が何を意味しているのか、そこに隠された意味を考えながら視聴するのもおすすめだ。
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