- 韓国時代劇は長年に渡って愛され続けている。
- 毎年、視聴率と話題性の両方を独占する圧倒的人気作が登場するものだが、今年はいずれの作品も不調だ。
- 2024年上半期を振り返り、時代劇6作の成績表を紹介する。
韓国ドラマといえば、絶大な人気を誇るのは時代劇。
ロマンスものと並び、長年に渡って愛されているジャンルだ。
毎年複数作品が世に輩出され、その中には視聴率と話題性の両方を獲得、他の追随を許さないほど圧倒的な支持を得る作品が必ずある。
ところが人気に陰りが出はじめたのだろうか、年をまたいだものを含め今年放送された時代劇はどれも不調。
2024年の上半期を振り返り、時代劇6作の成績表を紹介する。
幻影恋歌 (KBS2/2024)
1作目は、女性刺客と二重人格の王が繰り広げるファンタージーロマンス『幻影恋歌』。
演技ドルとして頭角を現わしているパク・ジフンが初めて時代劇で主演を務める作品とあって、放送開始前から熱い視線を浴びており、初回放送は視聴率4.3%でスタートするなど好調な滑り出しを見せた。
ところが、翌回から2.8%へ急激にダウン、その後1~2%台を行き来して平均視聴率は2.0%という結果に終わった。権力争いや登場人物の設定は面白いのだが、物語のメインであるロマンス要素で視聴者の心を掴むことができなかったのが視聴率下落の一因でないかと言われている。
画像出典:KBS
幻影恋歌
時代劇/ファンタジー/ロマンス
KBS/2024/全16話
あらすじ
2つの人格を持つ男と、その男を愛する女の初々しい愛と執着の間を行き来するファンタジーロマンス時代劇。
パク・ジフン、ホン・イェジ、ファン・ヒ、ジウ、シン・ギファン 他
4.3%
-
予告映像
動画出典:KBS Drama
夜に咲く花 (MBC/2024)
2作目は、百姓を助ける寡婦と、ある事件の真実を追う従事官の共助を描いた『夜に咲く花』。
平均視聴率は11.8%と比較的高く、今年放送された時代劇のなかでは最も好成績を残した作品だ。
しかし話題性の面ではいまひとつ。ベテラン女優イ・ハニが産後わずか6カ月でアクションに挑戦し視聴者の没入を誘う熱演を繰り広げたが、残念ながら盛り上がりにかけた。どうやら『私の夫と結婚して』(tvN/2024)に人気を持っていかれたようだ。
画像出典:MBC
夜に咲く花
時代劇/コメディ
MBC/2024/全12話
あらすじ
夜になると塀を越える未亡人のチョ・ヨファ(イ・ハニ扮)と、ソウル・四大門の皆が憧れる従事官のパク・スホ(イ・ジョンウォン扮)の物語を描いたコメディ時代劇。
イ・ハニ、イ・ジョンウォン、キム・サンジュン、イ・ギウ、パク・セヒョン 他
18.4%
-
予告映像
動画出典:MBCdrama
魅惑の人 (tvN/2024)
3作目は、王室と政治闘争に巻き込まれる男女の愛と復讐を描いた『魅惑の人』。
演技力に定評のあるチョ・ジョンソク&シン・セギョンのW主演作品で、脚本は人気時代劇『王になった男』(tvN/2019)を手掛けたキム・ソンドク作家が担当していることから、ヒットが期待されていた作品だ。
放送開始後も役者陣の演技は好評を受け、全体的なストーリーも面白いとの評価。ところが平均視聴率は5.1%という結果に。主人公が復讐心を持つに至った理由に、共感しづらい点があったことが理由の1つのようだ。
画像出典:tvN
魅惑の人
時代劇/ロマンス
tvN/2024/全16話
あらすじ
王権と政治的な権力をめぐる争いに直面した王と、復讐を誓う女性の運命を描いたロマンス時代劇。
チョ・ジョンソク、シン・セギョン、イ・シニョン、チェ・デフン、イ・ギュヒ 他
7.763%
「チョ・ジョンソクの良さが出ている」
「ストーリーが少しだけ物足りなかった」
「切なかった」
予告映像
動画出典:tvN drama
世子が消えた (MBN/2024)
4作目は、世子が世子嬪(セジャビン)となる女性にさらわれて始まる『世子が消えた』。
日本でも愛された『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』(MBN/2021)を執筆した脚本家の最新作で、主演をスホ(EXO)が担当することから、視聴率・話題性ともに期待されていた作品だ。
実際に放送開始後も、ストーリーは申し分のない仕上がりという反応で、スホの演技も絶賛され、役者歴は短いながらも大奮闘したとの評価で、0.9%からスタートした視聴率は最終的に5.1%まで上昇している。
ところが残念ながら平均でみると2.9%。数字をそこまで持っていないと言われているテレビ局MBNで放送されたことが一因のようだ。
画像出典:MBN
世子が消えた
時代劇/ラブコメディ
MBN/2024/全20話
あらすじ
世子が世子嬪になる女性にポッサムされることから始まる朝鮮版ラブコメディ時代劇。
スホ、ホン・イェジ、ミョン・セビン、キム・ジュホン、キム・ミンギュ 他
-
-
予告映像
動画出典:KNTV
捜査班長 1958 (MBC/2024)
5作目は、破天荒な若手刑事が個性豊かな同僚3人と共に、権力の腐敗を暴こうと奮闘する『捜査班長 1958』。
昨年『恋人』シリーズがヒットをしたものの、近年不調続きのMBCが復活を誓い社運をかけて手がけた作品だ。韓ドラ史における伝説的ドラマ『捜査班長』(MBC/1971)のプリクエルで返り咲きを狙った。
しかし、主演のイ・ジェフンと主人公のキャラに違和感を覚える視聴者や、彼の代表作『復讐代行人~模範タクシー~』を彷彿とさせ、経済成長期の庶民の暮らしがテーマではなくヒーローものに仕上がっているとの声が上がるなど平均視聴率は9.4%に。悪くはないものの、大きく跳ねることはなかった。
画像出典:MBC
捜査班長 1958
犯罪/アクション
MBC/2024/全10話
あらすじ
1958年を舞台に、コソ泥専門のパク・ヨンハン(イ・ジェフン扮)が個性あふれる3人の同僚たちとチームを組み、人々のための刑事に生まれ変わるドラマ。
イ・ジェフン、イ・ドンフィ、チェ・ウソン、ユン・ヒョンス、ソ・ウンス 他
10.8%
-
予告映像
動画出典:ディズニープラス
高麗契丹戦争 (KBS2/2023)
最後は、契丹に侵攻された激動の高麗時代を描いた本格歴史超大作『高麗契丹戦争』。
近年フュージョンものが幅を利かせているなか、骨太の正統派史劇の登場に時代劇ファンは歓喜したが、蓋を開けてみると歴史歪曲議論に巻き込まれるという事態に。
平均視聴率は9.4%でそこまで悪くはないが、優れたストーリーと役者の熱演、壮大なスケールで繰り広げられる物語はそっちのけで、史実と異なるとして一部視聴者から不満が殺到することとなった。
画像出典:KBS
高麗契丹戦争
時代劇
KBS/2023/全32話
あらすじ
高麗を統一し、契丹との戦争で勝利を収めた寛容なリーダーシップを持つ高麗の皇帝顕宗と、その師匠である高麗軍の総司令官の物語が描かれた韓国時代劇。物語は1009年の高麗。朝廷は後継者問題で騒然とし、千秋太后(イ・ミニョン扮)によって追い出され、後の顕宗として知られるようになるスン(キム・ドンジュン扮)は、僧侶として静かな生活を送っていたが、その平穏な生活は殺害の危機にさらされていて・・。
キム・ドンジュン、チェ・スジョン、チ・スンヒョン、イ・シア、ユン・チェギョン 他
13.8%
-
予告映像
動画出典:KBS全州
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