- 『ワンダフルワールド』出演中の俳優キム・ガンウ(45)をご存じだろうか。
- 日本で韓国ドラマや映画を楽しむファンは、彼の立体的な役作りに一度は感心したはず。
- 実力派俳優なのになぜか“スープご飯”という不名誉なあだ名をつけられているという‥

善悪の境界線をぎりぎり辿るかのような演技で絶賛される俳優キム・ガンウ(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
現在Disney+で配信中の韓国ドラマ『ワンダフルワールド(MBC/2024年3月1日~)』に出演している、俳優キム・ガンウ(45)をご存じだろうか。
不可解な事件により最愛の子供が命を落とし、妻は犯人に対する報復殺人で服役するという、一夜で幸せな家庭を失う男性スホを演じている。
職場では正義感溢れる社会部記者として、家庭では優しい父であり夫であるが、どこか“怪しい面”も持っているような立体的なキャラクターである。
「まさに彼が適役!」と言いたいほど、キム・ガンウは善悪の境界線をぎりぎり辿るかのような演技で絶賛される俳優である。
日本における地名度はそこまで高くない。が、日本で韓国ドラマや映画を楽しむファンは、彼の立体的な役作りに一度は感心したはず。
という事で、実力派俳優なのになぜか“スープご飯”という不名誉なあだ名をつけられた理由など、“気になる俳優”キム・ガンウについて紹介したい!
(関連記事)【レビュー】チャウヌ主演「ワンダフルワールド」泣ける復讐劇という新ジャンル
本格デビューは2002年映画「コースト・ガード」
本格的な俳優デビューは、2002年公開されたチャン・ドンゴン主演の映画『コースト・ガード』。その後、映画とドラマを行き来しながら、フィルモグラフィーを積んでいく。
ドラマよりは映画出演が多く、俗にいう“韓流ドラマ”の出演実績もほぼないので、日本での地名度はさほど高くないが、韓国では役者として最高のビジュアルと演技力を兼ね備えたと評価されている。
というのも、韓国ドラマや映画界が望むような、正義感溢れる一方で短期で器の小さい男性役など、相反したイメージで視聴者を飽きさせない俳優であるためだ。
不名誉なあだ名「クッパ俳優」
そんなキム・ガンウ、実は興行成績や視聴率は味方にできず、「クッパ(スープご飯)」という不名誉なあだ名が付けられている。
韓国では「思わず成績が悪かった」という意味で「汁やスープをかけて食べる(말아먹다)」という表現がよく用いられる。その代表的なメニューが「クッパ」。
彼の不振を象徴するかのように(いちファンとしては残念ながら)「クッパ俳優」というあだ名が付けられたのである。

『背徳の王宮』人間の果てしない欲望と狂気を演じてみせたキム・ガンウ(出典:Daum映画)
興行成績は悪かったが、2015年に公開された映画『背徳の王宮』では欲望と狂気に溺れた国王を熱演し好評を博すなど、役者としての評価とニーズは高かった。
しかし2018年からは、低予算映画『死体が消えた夜』をサプライズヒットに導き、MBCの週末ドラマ『契約主夫殿オ・ジャクトゥ』もお茶の間で人気を博したため、いよいよ『クッパ俳優』という汚名を返上すると期待を集めた。
キム・ガンウ 注目の出演作
視聴率と興行成績はイマイチだが、魅力的な俳優である事は間違いない。
日本で人気の高い、いわば見る人を感嘆させる韓流スターのようなビジュアルではないが、見れば見るほど魅力的な俳優である。
韓国で使われるネガティブな意味での『クッパ俳優』ではなく、濃厚でコクあるスープで美味しく出来上がった『クッパ』のような俳優と評価したい。
彼の演技をぜひ堪能していただきたく、最後に彼が出演した作品をいくつかレコメンドさせていただきたい。
背徳の王宮
キム・ガンウが演じた役は、飲酒と色事を貪る王と知られる、朝鮮王朝10代目国王燕山君(ヨンサングン)。
「一夜で千年の快楽を味わう」という映画のキャッチコピーのように、色気溢れる露出シーンが数多く登場するが、人間がどこまで欲望と狂気に溺れていくかを表現したキム・ガンウの演技は本当に見事!
画像出典:ロッテエンターテインメント
背徳の王宮
時代劇
2015/131分
あらすじ
自身の色欲を満たそうと、国中の美女を王宮に集めさせた朝鮮王朝第10代王のヨンサングン(キム・ガンウ扮)。一方、王から信頼を得るために、1万人超の美女を王宮に召集させた重臣のイム・スンジェ(チュ・ジフン扮)は、目を付けたダニ(イム・ジヨン扮)に王の寵愛を独占させようと特別な教育を行うなど、裏で王を操ろうとしていた‥。
チュ・ジフン、キム・ガンウ、チョン・ホジン、イム・ジヨン、イ・ユヨン 他
111万人
「胸糞悪い描写が多いけど、これはこれで大作」
「ストーリーがしっかりしていて面白かった」
「このような作品はなかなかない」
予告映像
動画出典:旧DATV
貴公子
『新しき世界』『THE WITCH 魔女』シリーズなど、韓国ノワールアクションの巨匠と称されるパク・フンジョン監督の2023年映画『貴公子』。
本作でキム・ガンウは、自分の目的のためなら人の命をいとも簡単に奪うソシオパスのハン・インチョルを演じた。
画像出典:NEXT ENTERTAINMENT WORLD
貴公子
ノワール/アクション
2023/118分
あらすじ
フィリピンで貧しい生活を送る青年マルコ(カン・テジュ扮)は、病を患う母のために地下格闘で稼いでいた。ある日、一度もあったことがない韓国人の父が自分を捜しているという話を聞き、韓国へと向かうことに。しかしその機内で謎の男「貴公子」(キム・ソノ扮)と出会い‥。
キム・ソノ、カン・テジュ、キム・ガンウ、コ・アラ、チョン・ラエル 他
68万1703人
「途中、笑いの要素も」
「ストーリーは少し疲れる」
「血の量が半端ない」
予告映像
動画出典:シネマトゥデイ
契約主夫殿オ・ジャクトゥ
『契約主夫殿オ・ジャクトゥ』では、映画で見せた“狂気”とはほど遠い、優しくてポジティブな男性ジャクトゥを演じた。
画像出典:MBC
契約主夫殿オ・ジャクトゥ
ラブコメディ
MBC/2018/全24話
あらすじ
番組制作会社で働くPDのハン・スンジュ(ユイ扮)は、独身主義者で仕事をするのが生きがいだった。ある日、仕事で数日家を留守にしている間にスンジュ宅で殺人事件が発生する。一方、山奥で暮らすオ・ジャクトゥ(キム・ガンウ扮)は、自身が住んでいる土地がリゾート開発地となっていることを知り、ソウルへと向かうのだが・・。
キム・ガンウ、ユイ、ハン・ソナ、チョン・サンフン、パク・ジョンス 他
13.1%
「最後まで楽しく観れた」
「全体的に少し古臭い」
「ドキュメンタリーのような作品」
予告映像
動画出典:コンテンツセブン
99億の女
「99億の女」は、家族の幸せも、友情や恋も、欲望の前にはどれだけ虚しいものなのかを如実に見せるドラマ。キム・ハンウが元刑事として、不可解な家族の死を追求する人物テウを演じた。
画像出典:KBS
99億の女
サスペンス
KBS/2019/全32話
あらすじ
夫ホン・インピョ(チョン・ウンイン扮)からのDVに耐える日々を送るチョン・ソヨン(チョ・ヨジョン扮)。彼女は友人の夫イ・ジェフン(イ・ジフン扮)と浮気していた。ある日、ソヨンはインピョとともにジェフン夫妻の別荘に招待されることに。その晩、ジェフンと密会していたソヨンは、謎の遺体と現金99億ウォンを発見し・・。
チョ・ヨジョン、キム・ガンウ、チョン・ウンイン、オ・ナラ、イ・ジフン 他
11.6%
「設定が斬新で面白い」
「前半は勢いがあって面白いのに、後半はダラダラ」
「暗くなる作品」
予告映像
動画出典:PLAN Kエンタテインメント
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