- 韓国映画界の不振が、より深刻な状態に陥っている。
- 今年(2023年)も多くの話題作が公開されたが、スター俳優の主演作であっても観客数が伸び悩んでいる状況だ。
- あの「信じて見る俳優」と称されるソン・ガンホでさえも、新作で自己ワースト記録を更新してしまっている。

9月27日、韓国で公開された新作映画3作品 (画像出典:namuwiki)
昨年(2022年)から囁かれている、韓国映画の不振。
韓国国内での観客動員数は伸び悩み、今年のヒット作に挙げられるのは、観客動員数1,000万人達成の『犯罪都市3』と、500万人超えの『密輸』の2作のみ。
新作映画が続々と公開されてはいるものの、公開前の話題性に比べて、期待された成績を出せていない作品が大半だ。
一方で、今年韓国で驚異的な支持を受けたのが、日本のアニメ映画。『THE FIRST SLAM DUNK』は観客動員数400万人超え、『すずめの戸締まり』は500万人超えとなる人気を集めた。
この状況について、多数の韓国メディアは「日本アニメに惨敗」「国内映画の危機」と報じている。
今年は、海外でも人気のスター俳優たちが出演する映画が数多く公開されているが、それでも状況は好転しない。
9月には、韓国を代表する実力派俳優の主演作が同日に3本公開。「三つ巴の戦い」と話題になったのだが、残念ながら3作品とも期待以下の集客に終わった。
そして、“三つ巴”の主役の1人、俳優ソン・ガンホが、韓国映画不振の深刻さをより浮き彫りにさせたようだ。

韓国を代表する俳優ソン・ガンホ (写真提供:ⓒ スポーツ韓国)
ソン・ガンホは、映画『シュリ(1999)』や『JSA(2000)』、『グエムル-漢江の怪物-(2006)』など、日本でも有名な作品に多数出演しヒットに導いてきた。
最近の主演作品では、『パラサイト 半地下の家族(2019)』が米アカデミー賞で“作品賞”を受賞、是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー(2022)』では、カンヌ国際映画祭の“最優秀男優賞”を受賞している。
今や韓国の“国民的俳優”というポジションに留まらず、グローバル俳優として世界が認める存在となっている。
ところが、9月27日に公開された主演映画『クモの巣』は、10月12日現在、累積観客数30万人をやっと超えたところ。
韓国で「秋夕(チュソク)」と呼ばれる連休にあわせて公開され、集客アップを狙ったが、“自己ワースト記録を更新”という残念な結果となってしまった。
(関連記事)「今年の韓国映画は凶作で終わった」と嘆かれる、秋夕3作の残念な興行成績
映画『クモの巣』は、映画監督のキム監督(ソン・ガンホ扮)が、1970年代に撮り終えた映画『クモの巣』の結末さえ取り直せば傑作になると信じ、検閲の妨害や、内容を理解できない俳優や制作陣など、悪条件の中でも再撮影を強行したことで巻き起こるストーリーが描かれているブラックコメディー。
ソン・ガンホの他にも、イム・スジョン、オ・ジョンセ、チョン・ヨビン、チョン・スジョン、パク・ジョンス、チャン・ヨンナムなど、韓ドラファンによく知られる俳優が顔を揃えた。
メガホンをとったキム・ジウン監督は、ソン・ガンホとは何度も映画でタッグを組んでおり、彼の他にもチョン・ウソンとイ・ビョンホンが出演した『グッド・バッド・ウィアード(2008)』や、コン・ユやイ・ビョンホン出演の『密偵(2016)』など、日本でも知られるヒット作の演出も務めた、実績のある監督である。
ところが、前出の通り、累積観客数は30万人をなんとか超えたばかり‥。
『クモの巣』の製作費は約100億ウォン(約10億円)のため、損益ゼロの目標値とされる損益分岐点は200万人の動員。目指す数字は、ほど遠い状況だ。
韓国映画界では、“損益分岐点”が重要な指標とされており、これを超えるかで、映画の興行成績の良し悪しが判断されてしまう。
韓国映画の不振は、「信じて見る俳優」と称されるソン・ガンホさえもワースト記録を出してしまうほど、深刻な状態に陥っている。
(関連記事)BS・CSでまもなく放送!韓国No.1俳優 ソン・ガンホ映画7選 日本での評価を調査
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