韓国にて11月よりスタートする新ドラマ、JTBC『財閥家の末息子』が週3回の編成を決定した。主演にトップ俳優のソン・ジュンギを迎えた期待作ということもあり、破格の決断をしたものと見られる。異例ともいえる編成の裏には、ここ数年、話題性をさらうことができず苦戦し続けている”苦境”があったからのようだ。
俳優ソン・ジュンギが主演を務める新ドラマ、JTBC『財閥家の末息子』が週3回の編成を決定した。
JTBC側によると、ドラマの没入度を極大化するため、金曜・土曜・日曜日と週3回の放送を決定。完成度の高い作品を披露するという。今年最後の期待作と呼ばれているだけに、放送局側が破格の決断を見せた。

俳優のソン・ジュンギ主演ドラマ『財閥家の末息子』がいよいよスタート!(画像出典:HiSTORY D&C)
韓国で11月18日夜10時30分よりスタートする『財閥家の末息子』は、財閥トップであるスンヤン家のオーナーリスクを管理する秘書が、財閥家の末息子として生まれ変わり、2回目の人生を生きるファンタジードラマ。
ソン・ジュンギは劇中、ユン・ヒョヌとチン・ドジュンの1人2役を披露。ユン・ヒョヌは、スンヤン家に忠誠を尽くしたものの、濡れ衣を着せられ捨てられるのだが、ヒョヌの記憶を持ったままスンヤン家の末息子、チン・ドジュンとして生まれ変わり、自身の知っている未来を利用して、スンヤングループを手に入れようとする。
今回、異例とも言える決断の裏には、ここ数年、ドラマの視聴率が軒並み苦戦するという苦境に陥った背景があった。
特に、2021年下半期に放送されたJTBCドラマには、韓国を代表する大物女優、チョン・ドヨン、コ・ヒョンジョン、イ・ヨンエらが顔を揃えていたものの、結果を残せていない。
チョン・ドヨン主演の土日ドラマ『人間失格』は視聴率1%台という屈辱を味わい、コ・ヒョンジョン主演の水木ドラマ『あなたに似た人』も同じような視聴率を見せ、2~4%台という数字のまま幕を閉じた。
加え、イ・ヨンエ主演の土日ドラマ『調査官ク・ギョンイ』も、2%台という結果に終わってしまった。

大女優イ・ヨンエが主演を務めたドラマ『調査官ク・ギョンイ』(画像出典:JTBC)
JTBCドラマの歴史を振り返ると、2018年に放送された『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(主演:ソン・イェジン、チョン・ヘイン)、『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』(主演:ヨム・ジョンア)、『ミスティ~愛の真実~』(主演:キム・ナムジュ、チ・ジニ)などをきっかけに注目を浴びるようになった。
その後、『まぶしくて -私たちの輝く時間-(2019)』(主演:ハン・ジミン、ナム・ジュヒョク、キム・ヘジャ)、『模範刑事(2020)』(主演:ソン・ヒョンジュ、チャン・スンジョ)などの話題作を量産。
そして、世界的人気を誇った『梨泰院クラス』(主演:パク・ソジュン、キム・ダミ)や、シンドロームを巻き起こした『夫婦の世界』(主演:キム・ヒエ)など、大ヒットと呼べる作品を誕生させた”JTBCドラマ”は、韓国ドラマ界の頂点に立った。

韓国で大ヒットを記録したドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』。JTBCドラマの評判を挙げた作品だ(画像出典:JTBC)
しかしこれ以降、話題性をさらうことができず苦戦し続けている傾向にある。
つまり、新ドラマ『財閥家の末息子』が異例とも言える編成を組んだのは、2020年の栄光を取り戻すべく秘策に出たと推測される。これ以前、2021年に放送された『スノードロップ』も一時期、週3回の編成を組んだこともあったため、同じような打開策に踏み出したものと見られる。
JTBCドラマに好調な時期があっただけに、現状を打開したい思いが、抜群の人気と安定感を誇るソン・ジュンギに託されたようだ。
ソン・ジュンギは韓国を代表するトップ俳優だ。国内外にファンを持つ彼は、これまで安定した演技を披露し、数々の主演作をヒットに導いてきた。特に、前作であるtvN(Netflix)『ヴィンチェンツォ(2021)』は大きな人気を博している。
ブランド力もあるソン・ジュンギが主演する『財閥家の末息子』は、韓国ネットの口コミでも最も期待するドラマに挙げられており、制作側だけでなく視聴者からも多くの期待が集まっている状況だ。
しかし、新編成に期待が寄せられる一方で、これまで週2回編成に慣れてきた視聴者に「3日連続は、さすがに疲れるのでは?」という声も一部からは聞かれている。
苦戦を強いられてきたJTBCが2022年に見せた破格の決断。果たして、この賭けは吉と出るか凶と出るか。
ソン・ジュンギ
HISTORY D&C所属の俳優ソン・ジュンギ(ハングル 송중기)。1985年9月19日生まれ。
2008年ドラマ『霜花店 運命、その愛』でデビュー。
2010年に出演したドラマ『トキメキ 成均館スキャンダル』で一躍名を広め大ブレイクしたソン・ジュンギは以降、映画『私のオオカミ少年』、ドラマ『太陽の末裔』などに出演し人気を博した。
編集部おすすめ記事
-
独占配信が4作も!Amazonプライムビデオで観られる「2025年最新韓国ドラマ」まとめ
-
“今夜9時50分” チェ・ウシク、穏やかな微笑みで秋のときめきを届ける
-
日本でも注目度急上昇!25年10月Netflix独占配信「話題の韓国ドラマ」3選
-
パク・ソジュン主演「ギョンドを待ちながら」台本リーディング映像公開で初放送への関心集中
-
【韓ドラの鉄板】男の熱い涙に胸を打つ!歴代「サクセスストーリー」名作4選
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
【単独インタビュー】チャン・ハヌム、音楽への真摯な姿勢と人間的な温かさが垣間見える「素顔」
-
“今夜9時50分” チェ・ウシク、穏やかな微笑みで秋のときめきを届ける
-
Stray Kids バンチャン、都会の光と影の中で完成させた新たなオーラ
-
ASTRO チャウヌ、2ndミニアルバム「ELSE」で音楽と演技を超える新たな章へ
-
パク・ソジュン主演「ギョンドを待ちながら」台本リーディング映像公開で初放送への関心集中
-
BIGBANG G-DRAGON「2025 大韓民国大衆文化芸術賞」のレッドカーペットに登場!(PHOTO10枚)
-
i-dle ソヨン「2025 大韓民国大衆文化芸術賞」のレッドカーペットに登場!(PHOTO8枚)
-
東方神起「2025 大韓民国大衆文化芸術賞」のレッドカーペットに登場!(PHOTO4枚)
-
イ・ミンホ「2025 大韓民国大衆文化芸術賞」のレッドカーペットに登場!(PHOTO6枚)
-
パク・ボヨン「2025 大韓民国大衆文化芸術賞」のレッドカーペットに登場!(PHOTO8枚)
-
チュ・ジフン「2025 大韓民国大衆文化芸術賞」のレッドカーペットに登場!(PHOTO4枚)
-
チ・チャンウク「2025 大韓民国大衆文化芸術賞」のレッドカーペットに登場!(PHOTO5枚)
-
チュ・ヨンウ「2025 大韓民国大衆文化芸術賞」のレッドカーペットに登場!(PHOTO6枚)
-
【保存版】おうちシネマで旅する韓国映画!25年11月BS・CS各チャンネル 放送スケジュール78選
-
イ・ジョンソク & パク・ジニョン & ウィ・ハジュン、ブランド「BRUNELLO CUCINELLI」イベントに出席!(PHOTO6枚)
-
ハン・ジミン & キム・ユジョン、ブランド「BRUNELLO CUCINELLI」イベントに出席!(PHOTO6枚)
-
【韓ドラの鉄板】男の熱い涙に胸を打つ!歴代「サクセスストーリー」名作4選
-
独占配信が4作も!Amazonプライムビデオで観られる「2025年最新韓国ドラマ」まとめ
-
【全9組】推しごと週間が到来!来週(10/27~)のK-POP注目スケジュール&リリース情報まとめ
-
日本でも注目度急上昇!25年10月Netflix独占配信「話題の韓国ドラマ」3選
-
KARA パク・ギュリ、ビジネスモードで魅せる秋の知性美!新たな挑戦の予感
-
IVE チャン・ウォニョン、秋の夜のセルカで魅せる成熟したオーラ
-
チェ・ジョンヒョプ、ファッション誌「Allure Korea」11月号で成熟した魅力を披露
-
ソ・イングク、青の光に包まれたまなざし!日本ツアー「SIGNAL」への期待高まる
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。