【韓流20周年企画-俳優パク・ユチョン編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。振り返ると日本の韓流ブームの歩みも同じようなタイミングだったのではないだろうか‥。今回は、日本で大ヒットしたKBSドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル(2010)』に出演していたパク・ユチョンが、アイドルから俳優業までこなすようになった過去を振り返ってみる。
近年韓国では、現役アイドルがドラマや映画に出演することが多くなり、既に一般的となった。
しかし、一昔前まではアイドルのキャスティングに対して、「ファンを取り込むために、(作品の)クオリティーを諦めたのか」「ドラマファンをバカにしてる」などと、批判する声が多かった。
そのため、どんなに人気のあるアイドルでも、初めての出演作品では主人公はおろか、ストーリーにおいて重要な役柄に配役されることが難しかったのが事実だ。
そんな中、約12年前にアイドルとして活動する傍ら、韓国ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル(KBS/2010)』で初出演にして主演を務め、見事に演じきった人物がいる。
歌手で俳優のパク・ユチョンだ。

『トキメキ☆成均館スキャンダル(2010)』で主演を務めたパク・ユチョン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
今や演技に定評のある彼だが、当時は“アイドル出身”で“演技初挑戦”ということもあり、この事が公になると、韓国ドラマに関するコミュニティーサイトなどでは、パク・ユチョンの出演を反対する声で溢れかえったほど。

パク・ユチョンの韓国ドラマ初出演作品『トキメキ☆成均館スキャンダル(2010)』(画像出典:reamongraein)
また原作が人気小説であったため、実写化されるにあたり、小説ファンが抱いたイメージが壊れるのではないかとの憂慮も相まって、キャスティング論争まで巻き起こる事態に。
ちなみに、共演者で俳優のソン・ジュンギとユ・アインにも「登場人物の雰囲気と合わない」などといった意見や、演技経験の少なさを指摘する辛辣な意見が飛び交った。
しかし蓋を開けてみると、当初懸念されていた点に問題はなく、大成功で最終回を迎えているのは周知の通り。
主人公の描写は、基本的に原作と変えず、少し脚色を加えたことにより、俳優がキャラクターの魅力を倍増させた。
特にパク・ユチョンは、韓国ドラマのデビュー作であったにもかかわらず、演技面において非常に高い評価を受け、彼が演じたイ・ソンジュン役は、“ソンジュン中毒”という流行語まで誕生するほど、視聴者から愛されるキャラクターへと成長。
それを立証するかのように、パク・ユチョンは同作で『KBS演技大賞』新人賞を含む3冠王に。
また、2011年の『第47回百想芸術大賞』で新人演技賞と人気賞を、『2011ソウルドラマアワード』でアジアスター賞と韓流ドラマ男性演技者賞を受賞するなど、7冠王に輝くという快挙を成し遂げた。
こうして、『トキメキ☆成均館スキャンダル』出演を通して、アイドルとしてだけでなく、俳優としても世間に名を知らせたパク・ユチョンは、以降、演技の道でも成功を収めていく。
中でも、SBSドラマ『屋根部屋のプリンス(2012)』は彼の代表作の1つとなり、2012年の『SBS演技大賞』では、視聴者人気賞をはじめ4冠に輝いている。

パク・ユチョンの出演したSBSドラマ『屋根部屋のプリンス(2012)』(画像出典:SBS)
そして、主演を務めた独立映画『悪に捧げて(2021)』では、『ラスべガス・アジアンフィルムアワード(Las Vegas Asian Film Awards)』において、最優秀主演男優賞を受賞し、その演技力の高さを改めて証明した。
アイドルの役者業挑戦に、世間がまだ否定的だった時代、『トキメキ☆成均館スキャンダル』に出演し、その道の開拓者として第一線で活躍。『悪に捧げて』まで、その実力は衰えを全く見せていないパク・ユチョン。
私生活議論による雑音で、現状活躍の場が狭まってしまっているだけに、彼の今後のさらなる活躍に、期待しているファンは多い。
(構成:西谷瀬里)
JYJ
2010年、東方神起のメンバーであったキム・ジュンス、キム・ジェジュン、パク・ユチョンの3人により結成されデビューした。
グループ名は3人のメンバー、ジェジュン(Jaejoong)、ユチョン(Yuchun)、ジュンス(Junsu)の英語名頭文字をとってつけられた。
編集部おすすめ記事
-
キム・ヨハン、SBS新ドラマ「トライ:僕らは奇跡になる」で高校ラグビー部キャプテン役に!スチール初公開
-
Netflix「イカゲーム シーズン3」が話題性を独占!6月第4週 最新韓国ドラマ ランキングトップ5
-
あなたの来週(7月7日~)に寄り添う作品は?各VOD配信スタートの韓国ドラマ3本を先取りチェック
-
「冬ソナ」に劣らない人気!? 2003年放送 日本の韓ドラファンを目覚めさせた「サンドゥ」俳優たちの近況
-
SBS「トライ:僕らは奇跡になる」、ユン・ゲサン×7人のラグビー部員が描く熱血&青春の夏
-
【6月の主役】“誕生月カレンダーに載ってほしい韓国俳優” 第1位はイ・ミンホ!
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
ASTRO ユンサナ、ファンタジー×ラブコメディ「僕の彼女はサンナムジャ」でときめき加速!
-
POW、3rdアルバム「Being Tender」で音楽番組1位候補に!魅力爆発のステージ披露
-
SUPER JUNIOR ドンヘ、軽やかな夏の出勤姿でファンの心をキャッチ
-
TWICE ミナ、準備の静寂を破る一瞬の輝き・・撮影現場の裏側
-
次の一作を迷っているあなたへ!8月CS放送開始予定「高評価」韓ドラ時代劇11選
-
5時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
日本人初の快挙!MEOVV アンナが「25年7月 新人K-POP個人ブランド評判ランキング」1位に
-
今週末(7月4日~) 日本のテレビで観られる「夏夜にピッタリ」痛快なアクション韓国映画5選
-
まさに王道!来週(7月7日~)日本のテレビで観られる「大人の愛憎劇」韓国ドラマ4選
-
韓国アイドルグループXD (旧XEED)、今夏、待望の日本公演を開催!
-
キム・ヨハン、SBS新ドラマ「トライ:僕らは奇跡になる」で高校ラグビー部キャプテン役に!スチール初公開
-
「巫女と彦星」主演チュ・ヨンウが自ら歌声を届ける!OSTで描く“忘れられない初恋”
-
パク・ボゴムが5週連続1位!25年6月第4週 韓ドラ出演者話題性ランキング トップ5
-
【6月の主役】“誕生月カレンダーに載ってほしい韓国俳優” 第1位はイ・ミンホ!
-
「しゃべくり007」に帰ってきてほしいK-POPスター、第1位は圧倒的支持でKARA!
-
Netflix「イカゲーム シーズン3」が話題性を独占!6月第4週 最新韓国ドラマ ランキングトップ5
-
aespa ニンニン、ブランド「ALO」のフラッグシップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO10枚)
-
TWICE サナ、ブランド「ALO」のフラッグシップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO9枚)
-
BLACKPINK ジス、ブランド「ALO」のフラッグシップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO12枚)
-
BTS ジン、ブランド「ALO」のフラッグシップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO13枚)
-
「冬ソナ」に劣らない人気!? 2003年放送 日本の韓ドラファンを目覚めさせた「サンドゥ」俳優たちの近況
-
あなたの来週(7月7日~)に寄り添う作品は?各VOD配信スタートの韓国ドラマ3本を先取りチェック
-
来週(7月7日~)日本のテレビで観られる「ハイブリッド・ロマンス」韓国ドラマ
-
THEBLACKLABELの新星・MEOVVが首位!「25年7月新人K-POPグループブランド評判」ベスト5
-
新チャンネルAドラマ「あなたの旅、代行します」主演コン・スンヨン、旅リポーター役で新境地
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。