【韓流20周年企画-『屋根部屋プリンス』編】2003年頃から日本で巻き起こった“韓流ブーム”だが、2012年に一時大きく衰退を見せた、“韓流暗黒期”とも言える時代がある。そんな時代に、日本人視聴者を魅了したドラマSBS『屋根裏のプリンス(2012)』を紹介する。
韓流ファンにとってはある意味、格別な年である2012年。韓国と日本の政治的問題により両国間の関係が急激に冷え込んだ年である。
当時、韓国大統領(イ・ミョンバク氏)の挑発的な言動により、日本では一部の人の”韓国離れ”が進んでいた。
しかしそんな中、“韓流暗黒期”に反し人気を博していたドラマがある。
元東方神起(TVXQ)のメンバー パク・ユチョン主演のSBSドラマ『屋根裏のプリンス(2012)』だ。

『屋根裏のプリンス』で主演を務めたパク・ユチョン(画像出典:SBS映像キャプチャー)
同作は、妻を失った朝鮮の世子であるイ・ガク(パク・ユチョン扮)が、300年の時を超えて臣下と共に、21世紀のソウルにタイムスリップし、パク・ハ(ハン・ジミン扮)と出会って愛を成就するファンタジーロマンス作品。
パク・ユチョンの見せる空気を読めない、コミカルな演技も注目の1つだが、SBSドラマ『その年、私たちは(2021)』で好演したチェ・ウシクの姿も見られる。
助演には、ソン・オクスク、イ・ムンシク、アン・ソクファンという、韓ドラファンなら名前までは知らなくても顔を見ればピンとくる人も多い、豪華ベテラン俳優陣が脇を固めている。

屋根裏のプリンス』で熱演したソン・オクスク(画像出典:SBSニュース)
演出は、当時ヒットメーカーと言われ、SBSドラマ『神様、お願い(2005)』などを手掛けたシン・ユンソプ監督と、tvNドラマ『青春の記録(2020)』で有名なアン・ギルホ監督が務めた。
韓国では同時間帯の他社ドラマに、視聴率、話題性ともに完全に遅れをとっていたものの、放送回を重ねるごとに頭角を見せはじめ、最終的には同時間帯の視聴率1位を獲得した実績がある。
人気は韓国内に留まらず、日本はもちろん世界中に広がりを見せ、全話放送終了前に話題となるという、当時では異例のパターンを見せた。
そして、それを証明するかのように、『2012ソウルドラマアワード』では、全世界45カ国、総201作品の中で芸術性、独創性、大衆性に最も優れた作品と評価され、TV韓流ドラマ-最優秀作品賞を受賞している。
また、ハン・ジミンも本作を通して『SBS演技大賞』で2冠を達成しており、現代劇と時代劇のどちらもこなす多様な演技力があることを誇示し、演技者としての真価を世間に再認識させた。
パク・ユチョンは、イ・ガク役をはじめ、現代に生きるテヨン、テヨンになりすますイ・ガクという、3つの人格を完ぺきに演じ、視聴者や評論家から高い評価を得て、『SBS演技大賞』では3冠王に輝いた。

『屋根裏のプリンス』でイ・ガク役を演じたパク・ユチョン(画像出典:SBS)
ちなみに、当時K-POP界はもちろん、ドラマ界にまで活躍の場を広げたパク・ユチョンは、本作を契機にさらに俳優としての実力を世間に認められ、同年、MBCドラマ『会いたい』で、またもや主役に抜擢。女優のユン・ウネと息の合ったケミストリーを披露した。
このように見ると、ドラマのストーリー性はもちろん、出演者の演技まで高く評価された『屋根裏のプリンス』が、“韓流暗黒期”とも言える時代に、日本人視聴者を魅了したのにも頷ける。
現在、Amazon Prime Videoで全話視聴可能なので、まだご覧になっていない方は、出演者の演技にも注目しながら、視聴されてはいかがだろうか。
(投稿:西谷瀬里)
『屋根裏のプリンス(2012)』OST『After A Long Time』
JYJ
2010年、東方神起のメンバーであったキム・ジュンス、キム・ジェジュン、パク・ユチョンの3人により結成されデビューした。
グループ名は3人のメンバー、ジェジュン(Jaejoong)、ユチョン(Yuchun)、ジュンス(Junsu)の英語名頭文字をとってつけられた。
編集部おすすめ記事
-
“秋の顔にふさわしい輝き” イ・チェミンが2カ月連続1位!25年10月 韓ドラ俳優 ブランド評判 ベスト5
-
人生の深みと恋のときめき!25年11月 各CSチャンネルで放送開始「大人のロマンス」韓ドラ7選
-
「暴君のシェフ」17.1%で好成績のフィナーレ!25年10月第1週 韓国ドラマ視聴率ランキング
-
今年も強かった!「私の夫と結婚して」制作のスタジオドラゴン、期待の新作韓ドラ5選
-
来週(10月13日~) 日本のテレビで観られる「社会現象を巻き起こした」韓国ドラマ4選
-
この3連休は韓ドラ三昧!話題・注目度トップクラスの最新作5選をVODで一気見
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
CORTIS、ビルボードで新たな神話を刻む!2025年最高の新人が示すグローバル躍進
-
10年の友情が炸裂!TWICE「ME+YOU」で始まるシトコム風ムードとファンへの特別な想い
-
人生の深みと恋のときめき!25年11月 各CSチャンネルで放送開始「大人のロマンス」韓ドラ7選
-
K-POPときめき週間が到来!来週(10/13~)推しに会える・聴ける日韓の注目イベント&カムバック情報
-
“秋の顔にふさわしい輝き” イ・チェミンが2カ月連続1位!25年10月 韓ドラ俳優 ブランド評判 ベスト5
-
この3連休は韓ドラ三昧!話題・注目度トップクラスの最新作5選をVODで一気見
-
今週末(10月10日~) 日本のテレビで観られる「大人のジャンル」韓国映画6選
-
「暴君のシェフ」話題性・視聴率・ブランドを総なめ!25年10月最新韓国ドラマ評判 ベスト5
-
今年も強かった!「私の夫と結婚して」制作のスタジオドラゴン、期待の新作韓ドラ5選
-
“ユニセフと手を取り未来へ” TXT、9月版ボーイズグループ人気投票で堂々の1位
-
リュ・スンリョン主演の新ドラマ「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語」中年男性のリアルを描く
-
ASTRO チャウヌ、軍服務中に秋夕の直筆メッセージを公開!”会いたくて、愛してます”
-
今韓国は秋夕(チュソク)!優美な「韓服」に見惚れる韓国時代劇ドラマ6選
-
ENHYPEN、ワールドツアー「WALK THE LINE」完走目前!秋夕のあいさつで届けた真心
-
【10/6~10/12放送】日本のテレビ&ラジオで会える韓流アイドル&俳優!今週の“推し出演情報”まとめ
-
頂上決戦を制したのはCORTIS!25年10月版 K-POP新人ブランド評判ランキング ベスト5
-
来週(10月13日~) 日本のテレビで観られる「社会現象を巻き起こした」韓国ドラマ4選
-
「暴君のシェフ」17.1%で好成績のフィナーレ!25年10月第1週 韓国ドラマ視聴率ランキング
-
テレビ派に朗報!25年11月 各CSチャンネルでついに日本で初放送される韓国ドラマ5選
-
BABYMONSTERのラッパー ルカが栄冠!「25年8月版 日本人女性メンバー人気No.1決定戦」
-
“太陽より輝いた推し”はENHYPEN ニキ!TMA受賞の瞬間もファンの心をつかむ
-
宮脇咲良が“夏のヒロイン”を独占!LE SSERAFIMワールドツアーと最新ビジュアルに注目
-
EXO カイ「LACOSTE S/S 2026」ファッションショー出席のためフランス・パリへ出国!(PHOTO2枚)
-
BTS V「パリファッションウィーク」出席のためフランス・パリへ出国!(PHOTO3枚)
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。