2月15日、BTS(防弾少年団)のメンバー V(ブイ)が、新型コロナウイルスの陽性判定を受け、在宅治療していることが明らかに。そして同月21日、隔離解除になったことを自身のインスタグラムで報告し、ファンを安心させた。そんなうれしい報告から一夜明けた今日22日は、Vのソロ曲『Inner Child』が世の中に誕生した日でもある。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
BTS(防弾少年団)のメンバーV(ブイ)が、新型コロナウイルス(以下、コロナ19)の陽性判定後、隔離解除になったことを自身のインスタグラムで報告した。

V(ブイ)は体調が回復したことを、自身のInstagramストーリーで報告した。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
Vは、インスタグラムアカウントのストーリーで、自身のモノクロ写真を掲載し「心配してくださりありがとうございます。おかげですっかり治りました」と綴っている。
2月15日、BTSの所属事務所であるBIGHIT MUSICは、ファンコミュニティーに告知文を掲載。
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「Vが軽い喉の痛みを訴えたため、病院を訪れてPCR検査を受けたところ、コロナ19の陽性判定を受けた」と明かし、在宅治療に入っていると説明した。
そして6日後の21日、自ら回復したことを報告し、ファンを安心させる。
3月に韓国で有観客コンサートを控えているBTSは、Vの回復を待ってからリハーサルに入ると見られていたため、いよいよ始動することになりそうだ。
Vがコロナ19からの回復を報告した翌2月22日。2年前のこの日は、BTSが4枚目のフルアルバム『MAP OF THE SOUL : 7』を発表した日であり、Vのソロ曲『Inner Child』が、この世に誕生した日でもある。
楽曲制作には自身も参加しており、つらかった過去の自分に「僕が君になるから、君は僕の天の川を見るといい、あの輝く星を迎えればいい」と、少年時代のキム・テヒョンをVが慰めるストーリーになっている。
(関連記事)BTS Vが’Inner Child’を通じて送った’もう一人の自分’へのメッセージ
”Inner Child”とは、カウンセリングに用いられる心理学概念の一つで、トラウマやつらい記憶を持って大人になってしまった「僕」や「私」と向き合い、抱えている問題を解決へ導く用法なのだそうだ。
共働きで両親が不在だったVは、祖母に育てられたという。3人兄妹の長男として、心優しい少年はきっと弱さや寂しさを弟妹に見せなかったのだろう。自分でも気付かないように蓋をしてきた気持ちは、大人になっても彼の根っこから消えることはなかった。
そして歌手という夢を抱いた少年は、苦労を重ねてBTSとしてデビューを果たし、スーパースターという階段を上る。あれから数年、ようやく自分の中にいる小さなキム・テヒョンに向き合うことができた彼は、こう言った。
「もう大丈夫だよ」と‥。
歌詞の中では、自分と同じような思いを抱く人たちにとっても、この曲が慰めになるように「僕たちはきっと変われる(We gon’ change)」とメッセージを贈っている。
この曲のために、2カ月間ボーカルトレーニングを続けたというV。ボーカルコーチが「自然に音程を移しながら、高音でもブレないボイスを作り出した」と、驚くほどの成長を見せたそうだ。
そして2020年、オンラインコンサート『BTS MAP OF THE SOUL ON:E』で『Inner Child』のステージが披露されると、これを見た音楽ファンが楽曲と歌唱力を絶賛。世界のiTunesチャートに、影響を及ぼす結果を生み出すのだった。
『Inner Child』発表から2年、名曲は色褪せることなく、ファンの心を温め続けている。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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