去る11月26日、Mnet『SHOW ME THE MONEY 10』でラッパーのMudd the studentが放ったラップが、「故ジョンヒョンさん(SHINee)の死を侮辱している」と、韓国ネットで騒がれている。果たして、Mudd the studentのラップはどのような内容なのか。
SHINee(シャイニー)のメンバーで、2017年自ら命を絶ち、音楽ファンを悲しませたジョンヒョンさん(享年27歳)。

SHINee出身のジョンヒョンさん(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
いまだに多くのファンが彼を追悼し、彼が旅立った12月になると、哀悼コメントがネットを埋め尽くす。
そんなジョンヒョンさんの名が、思いもよらない議論によって韓国中を騒がせている。
事の発端は去る11月26日、韓国の人気ヒップホップ競演番組であるMnet『SHOW ME THE MONEY 10』で、ある韓国ラッパーが放ったラップの歌詞だった。
そのラッパーの名は、Mudd the student(ムッド・ザ・スチューデント/本名 ユン・スンミン)。今年21歳(2000年生まれ)の若きラッパーである。
問題となった歌詞は、
- 僕はエレベーターのドアのようだ
- あなたは、ため息だけをついて死を選び
- 童心が消えた場所にできた幻想痛
の3カ所。
韓国ネットでは、『エレベーター』と『幻想痛』がジョンヒョンさんが発表した楽曲タイトルである事と、生前イ・ハイに『ため息』という楽曲を提供していた点を根拠に挙げ、ジョンヒョンさんの死を侮辱しているとの推測が広まっている。

Mnet『SHOW ME THE MONEY 10』に出演したMudd the student。(画像出典:Mnet)
しかし一方で、「あなたは、ため息だけをついて死を選び」の前に「私のアイドルは違う時代を生きていた」という歌詞があるため、死を選んだ“主体”はMudd the studentが尊敬するアメリカのロック歌手、カート・コバーン(Kurt Cobain)であり、”あなた(당신)”は、”彼”という意味で使われたのではと、解釈しているネットユーザーも。
*カート・コバーン:1990年代を代表するロッグ歌手。オルタナティヴ・ロックのスターとして君臨するも、1994年4月5日、自ら命を絶つ。享年27歳。
彼・彼女らは、ジョンヒョンさんの事ではないという理由に、
- 曲名の『不協和音』は、カート・コバーンが生前、自分の音楽を”整然とした音楽というより、騒音などを使った不協和音”と語った事からインスピレーションを受けて付けた。
- “ため息”は、カート・コバーンがステージ上で絶叫した後、突然ため息を付いたパフォーマンスを指す。
- 歌詞の前半に、”ドレミ”という言葉が登場するが、カート・コバーンの遺族によると、彼が生前最後に演奏した楽曲のタイトルが『Do Re Mi』である。
と、反論しており「こういった”こじ付け”が、アーティストのクリエイティブ能力を制限している」と、憶測の自制を呼びかけた。
一部のネットユーザーからは「たとえ、ジョンヒョンを名指ししているとしても、ジョンヒョンに対する侮辱には聞こえない」「アーティストが抱える悩みなどを表現しただけ」という意見も寄せられている。
近年韓国では、個性豊かなヒップホップアーティストが続々出現し、K-POPアイドルシステムへの批判や冷笑を歌詞にするケースが少なくない。Mudd the studentの意図は不明だが、アイドルを卑下する、韓国ヒップホップ文化が呼び起こしたハプニングであるという印象は消せない。
以下は、問題となった歌詞の全文(日本語/一部意訳)。
急かすな
その気になるまで待ってくれる?
ちょっと、ちょっと
僕に寄りかからないで
僕はエレベーターのドアみたい
皆が遠ざかっている 段々と
僕のアイドルは、違う時代を生きていた
あなた(彼)は、ため息だけついて死を選び
僕は息をするために、首の筋を切った
僕たちは、共にろくでなし
世の中はなんて美しいんだろう
誰が、僕のことを愛せると言った?
嘘つけ! ムカつくねあんた
頭髪指導から抜け出したら、短髪病
童心が消えた場所にできた幻想痛
ただ、色が違うだけ
僕は不協和音
SHINee(シャイニー)
SHINee(シャイニー / ハングル 샤이니)は、2008年5月にSMエンターテインメントからデビューした韓国の男性アイドルグループ。
SMエンターテインメントから2005年にデビューしたSUPER JUNIOR以来3年ぶりのボーイズグループで、コンテンポラリーバンドというコンセプトのもとデビューした。
デビューアルバムは「누난 너무 예뻐(Replay)」で、2008年5月25日にSBS人気歌謡の舞台でデビューを果たした。
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