Stray Kids(ストレイキッズ)は、8月23日に2ndフルアルバム『No Easy』を発表した。メンバーのヒョンジンが、学生時代の暴力議論からいまだ自由になっていないという、チームとしては苦しい状況が続いているが、JYPの総括プロデューサーパク・ジニョンも、自身のSNSで援護射撃を行うほど、彼らの高い音楽性が担保される1枚となっている。
栄光は永遠に続かない。”栄枯盛衰”は必ず訪れる。
K-POPというワードが世界に知れ渡ってから、10年以上が経っているが、その短い時間でも”栄枯盛衰”が何度も目撃されている。
現在、”絶対的1強”と称されるBTS(防弾少年団)や、世界NO.1ガールズグループと褒め称えられているBLACKPINK(ブラックピンク)でさえ、いつか”衰退した”と言われる時期が来るだろう(もちろん、それを望んではいないのだが‥)。
衰退期は、人気アイドルとしての”甘い果実”を享受し続けるうちに芽生えてしまった、怠慢や自惚れによって訪れることがあるが、ほとんどが世代交代によるもの。
特に、トレンドの変化に敏感で、多くの面で迅速な対応を常に求められるK-POPアイドルにおいては、前者より後者の場合が多い。
現在のK-POP界では、第4世代と分類されるアイドルグループが、徐々に頭角を現しており、先輩たちを脅かしている。
その1組が、THE BOYZ(ザ・ボーイズ)であり、TXT(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)であり、第4世代アイドルの先頭グループを走っている、JYPエンターテインメント(以下、JYP)所属のStray Kids(ストレイキッズ)だ。
ニューアルバムで帰ってきたStray Kids
8月23日、Stray Kidsは、2ndフルアルバム『No Easy』を発表した。
メンバーのヒョンジンが、学生時代の暴力議論からいまだ自由になっていないという、チームとしては苦しい状況が続いているが、JYPの総括プロデューサーパク・ジニョンも、自身のSNSで援護射撃を行うほど、その高い音楽性が担保される1枚となっている。
(関連記事) パク・ジニョン(J.Y.Park)韓国ネット上でディスられてもStray Kidsを推す理由
タイトル曲は『ソリクン(韓소리꾼/英Thunderous)』。
ソリクン(소리꾼)は、”音を出す職人”すなわち、歌手や楽器演奏者を指す古い言葉だ。
17世紀、朝鮮時代に生まれたとされるソリクンは、歌とパフォーマンス、さらには口演を1人でこなす総合エンターテイナーだったようだ。
階級が存在していた朝鮮時代、ソリクンの階級は最下層の賤民(せんみん)。彼らは、庶民の哀歓悲喜を歌いながら、新しい世界への憧れを歌に乗せる”社会運動家”の一面を見せていたという。
今回Stray Kidsは、そんなソリクンに、”アイデンティティーの同化”を感じたかもしれない。世間の逆風に屈することなく「自分たちの声をしっかり出すんだ」と、恐れずに叫んでいるのだ。
『ソリクン』から見えた学習能力と才能
『ソリクン』のミュージックビデオは、アニメーションから始まる。
まるで「新しいアイデンティティーを手に入れた」という序詞を表現しているかのようだ。そして彼らは、朝鮮時代にタイムスリップして”ソリクン”として強烈なパフォーマンスを披露する。
K-POPアイドルのミュージックビデオを見ると、野外撮影が多く、”昼”と”夜”を使い分けた演出が得意である。
例えば、自然と太陽光で曲の持つ清涼感を引き出す演出や、夜の暗い雰囲気に眩しい光を差して強烈なパフォーマンスを引き立てる演出などがそれだ。
本作で彼らは夜と光を使い、メッセージをより強く伝えている。あるファンは「まるでドラゴンボールの実写版のよう」と絶賛したほど。
そして楽曲のスタートを切るのは、チャンビンの韓国語ラップだ。
韓国語には、*パッチムというものがあり、ラップで表現するには難しい言語である。それ故、韓国語ラップを完璧にこなすことができれば、最高にカッコいいラップが完成する。
*パッチム:日本語の”ん”のように、音節で最後の音を表す子音、または子音字母を指す。
チャンビンは、ただでさえ難しい韓国語ラップを完全に“もてあそぶ”! 彼のラップは”早く正確に読み上げる”ことを超越し、その昔、ソリクンの発声を再現しているようにも感じる。
ラップパートが終わると、K-POP特有のメロディーとボーカルを強調した”立ち止まり”パートが続く。もちろん、スミンとバンチャンのボーカルは申し分ない。
立ち止まりが終わると、いきなり”走り出す”パートへ。ここからは、チーム全員の群舞が始まり、臨場感を生み出す。
パフォーマンスには、ソリクンたちの動きを幾度となく研究した成果が見える。その滑稽な動きを生かしながら、華麗にアレンジしているStray Kidsの姿からは、ある種の”勉強熱心さ”が伝わってきた。
あのBTSも気を緩められない時代へ!
『ソリクン』のミュージックビデオを見ていると、BTSの『MIC Drop』、同メンバーSUGAのソロ曲『Daechwita』を思い出す。そして群舞には、MONSTA X(モンスタエックス)の洗練された色気が感じられる。
Stray Kidsが、BTSやMONSTA Xを真似していると言いたいわけではない。彼らが持つ学習能力と、自らの色と特技を加えたアレンジセンス(才能)、そして新たなトレンドを作りあげるという力量を褒めたいだけなのだ。
先日、JYPの総括プロデューサー、パク・ジニョンは、自身のSNSでStray Kidsに対してこう綴った。
会社でスタッフと、Stray Kids次のアルバムコンセプトを悩んでいるも、この子たちが作詞作曲した楽曲を聞いて”これで行こう!”
この子たちのクリエイティブ能力は本物です。曲のテーマ、タイトル、作詞、作曲、編曲の全てが、この子たちによって生まれます。だから、この子たちの未来について不安は感じません。Do your thing guys!
パク・ジニョンの言葉を疑いたくはないが、それが本当ならば、K-POPの次世代を牽引するアイドルに相応しい”材木”に違いないと、勝手ながら評価してあげたい。
偉大な先輩であるBTSも、油断させてくれない後輩の存在に、ワクワクしているかもしれない。
Stray Kids “소리꾼(ソリクン)” M/V(動画出典:Youtube)
Stray kids(スキズ)
Stray Kids(ストレイキッズ / ハングル 스트레이 키즈 / 愛称 スキズ)は、Mnetのサバイバル番組「Stray Kids」を通じて選抜された、JYPエンターテインメント所属の8人組ボーイズグループ。
2018年3月25日に、ミニアルバム『I am NOT』でデビューし、2020年3月18日にベストアルバム『SKZ2020』で日本デビューを果たしている。
編集部おすすめ記事
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
5時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWSRIIZE ウォンビン&アントン、スケジュールのため日本へ出国!(PHOTO4枚)
-
6時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWSTWS、K-POP・ドラマ総合授賞式「2024 Asia Artist Awards」に出席するためタイへ出国!(PHOTO7枚)
-
6時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS2024年韓国ドラマ界で「お墨付き」俳優にステップアップした俳優・女優7人
-
ジャンル祭り!2025年上半期公開 韓国映画 注目作品6選
-
埼玉・千葉・大阪在住の韓流ファン要必見!25年1月ローカル局で放送予定の韓国ドラマ5選
-
TXT ボムギュ、日本のファン選定!2025年さらなる活躍を期待する「01年生 K-POP男性アイドル」
-
NewJeans & TXT & aespaら豪華K-POPグループが「2024 SBS歌謡大典」のレッドカーペットに登場!(PHOTO17枚)
-
年始のVODを盛り上げるのはこの作品たち!Netflix 他 25年1月配信開始予定の韓国ドラマ11選+1
-
「その電話が鳴るとき」&「オク氏夫人伝」キャストの上位争い!24年12月第3週「韓国ドラマ俳優」話題性トップ5
-
視聴率も順調「その電話が鳴るとき」が1位獲得!24年12月第3週 最新韓国ドラマ話題性トップ5
-
「監督もすごい」パク・ボゴム、イ・ジェフン、キム・ヘジャ出演 JTBC新作韓国ドラマ3選
-
日本でも配信中!2024年 韓国ドラマ 視聴率トップ10
-
キム・ナムギル「2024 SBS演技大賞」のレッドカーペットに登場!(PHOTO2枚)
-
Red Velvet ウェンディ、SBSパワーFM「ウェンディのヤングストリート」の収録に参加!(PHOTO9枚)
-
【韓国女優編】2025年上半期公開!これだけは見逃せない「信じて観る俳優」主演ドラマ4選
-
キム・ヘユン「2024 SBS演技大賞」のレッドカーペットに登場!(PHOTO5枚)
-
【全74作】日本テレビ初登場の作品も!25年1月 CS放送開始予定 韓国ドラマ スケジュールまとめ
-
日本の韓流ファンも注目!2025年期待の韓国ドラマ「時代劇」4選
-
【K-POPアイドル編】BTS ジン「今年のナンバーワンPHOTO」で1位に(候補30枚)
-
【12月15日~21日】大ヒット映画をリメイク「怪しい彼女」の滑り出しは?韓国ドラマ 視聴率ランキング1~12位
-
韓流が毒になったシンデレラ‥韓国一女優となったチャン・ナラ 転機となった作品4選
-
日本のファンが選定!”ホリデーシーズン”12月のカレンダーにしたい今年大活躍のK-POPグループは・・TXT
-
Danmee読者が選んだ「今年ナンバーワンPHOTO (韓国俳優編)」はイ・ミンホ!
-
【6967人参加】11月版「K-POP日本人男性メンバー」人気決定戦 1位はENHYPENニキ!
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。