BTS(防弾少年団)が韓服姿でステージに登場したことが大きな話題となった韓国。現地メディアはこれを興奮気味に報じている。その背景には、これまでに積もった中国への反発心理があったようだ。
6月13日にデビュー8周年を迎えた、BTS(防弾少年団)。
毎年6月には、これを記念したイベントが数多く開催され、世界中のARMY(アーミー/BTSファン)とともに盛り上がりを見せている。メンバーにとってもファンにとっても、喜びを隠せない日々のようだ。

デビュー8周年を迎えたBTSに、世界中から祝福が届けられた(画像出典:BTS公式Twitter)
今年開催された『2021 BTS FESTA』も同じく、数々のイベントが行われていた。その中でもファンを熱狂させたのは、圧巻のパフォーマンスで溢れていたオンラインコンサートだろう。
特にインパクトを与えたのは、メンバー全員が韓服を着てパフォーマンスを披露したシーン。
これはSUGA(シュガ)の個人活動名義である、Agust Dの楽曲『Daechwita』とともに披露されたパフォーマンスだ。
まるで時代劇ようなステージの中、メンバーが韓服を着て笠をかぶり、髭をたくわえた姿で刀を振りかざすなど、”朝鮮の粋”ともいえる姿を完璧に再現。特に、RMはVと一緒に刀を振り回す渋いパフォーマンスを見せ、ファンたちは興奮を隠せなかったよう。

『Daechwita』のパフォーマンス(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
この様子は韓国でも大きく報じられており、特に韓国メディア・WIKITREEでは「韓服が自国のものだという中国… BTSが一発を大きく食らわせた」と題し、やや興奮気味に取り上げている。
WIKITREEは「中国が韓国の食べ物と文化を自国のものだと言い張るだけでは事足りず、韓国の伝統衣装『韓服』さえも中国文化だと主張する動きが出ている」とし、「日増しに韓国の反中感情が高まるなか、”世界のトップクラス”のアイドルグループBTSが、かっこいい”民俗村”感覚の韓服パフォーマンスを披露し話題を呼んでいる」と報じた。

韓服姿でパフォーマンスを披露したBTS(画像出典:BTS公式Twitter)
最近、キムチや韓服、高句麗など、韓国の伝統文化や歴史に対し、自国文化だと主張している中国。さらに、中国資本が韓国のコンテンツに投入され、PPL(間接広告)が中国製品で溢れていることから、韓国国民の中には反発心理が芽生えている。
これに加え、昨今の世界情勢に対し、K-POPアイドルとして活動中の中国人メンバーが政治的な発言をしたことで、音楽ファンからも反感や不信感を買うことになってしまった。
メディアが愛国心をほのめかしつつ興奮気味に報じる理由は、背景に大衆と同じような反発心理があったからだろう。
もちろん、BTSのパフォーマンスがこれを意識したのかは不明だ。
しかしメディアは、中国での人気に依存していない”世界のトップスター”であるからこそ、このようなパフォーマンスが可能だったのだろうと説明している。彼らの目には、BTSのパフォーマンスによって、韓服が韓国の伝統文化であるという”事実”を世界中の人に知らせたという快挙と映り、それに痛快さを感じたからでは‥。
中国で正式なツアーなどの活動をしていないにもかかわらず、高い人気を誇っているBTS。
彼らの華やかなステージは、世界中のARMYを熱狂させるだけでなく、韓国国民の中にある反発心理も和らげたようだ。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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