“ヒョンビンフィーバー”が冷めやらぬ中、彼のフィルモグラフィーが至るところで紹介されている。その波紋は共演者にまで及んでおり、最近『私の名前はキム・サムスン』に出演していた1人の女性の近況が知られた。彼女の名前は、イ・アヒョン。キム・サムスンのオンニ(姉)を演じた彼女は、今日までどんな人生を送ってきたのだろうか?

韓国で最高視聴率50.5%をマーク、韓流ラブコメディーの最高傑作と言われた『私の名前はキム・サムスン』。

本作に登場したサムスンのオンニ(姉)イヨンは、キム3姉妹の中で最も優れており、容姿端麗、高学歴。しかし、将来有望なサラリーマンと結婚し渡米するも、1枚の離婚届を持って出戻り。サムスンの契約恋愛にやきもきして、口を出すおせっかいな一面を持った人物だ。

このイヨンを演じたイ・アヒョンが、今年芸能生活26周年を迎えたと韓国メディア”Dispatch(ディスパッチ)”で伝えられ、彼女のこれまでの壮絶な人生が紹介されているので紹介したい。

イ・アヒョンの美貌は今も健在!

イ・アヒョンの美貌は今も健在だ。(写真提供:©スポーツ韓国)

イ・アヒョン自身も『私の名前はキム・サムスン』さながら、アメリカの高校を卒業し、延世大学声楽家出身という、役柄に負けない経歴の持ち主だ。そしてドラマ以上に、当時留学すること自体特別な事であり、彼女はこれをなし得ることができた家柄であることが伺える。

新人女優としてより、結婚と恋愛で世間を賑わせた

学校の門には、彼女を一目見ようと男性が後を絶たなかったと言われるほどの美貌を誇っており、芸能界がそんな彼女を放っておくわけがなかった。SS501やKARAを輩出したDSPメディアの創始者である故イ・ホヨン氏が彼女を発掘し、1994年にKBSドラマ『クォン家の娘たち』でデビュー。この年のKBS演技大賞で新人演技賞を受賞する。

『私の名前はキム・サムスン』ワンシーン

『私の名前はキム・サムスン』のワンシーン。(画像出典:MBC「私の名前はキム・サムスン」動画キャプチャー)

以降、精力的に女優活動を続ける中、1997年に3歳年上のインテリア・デザイナーと結婚。当時大きな話題となったが、わずか3カ月で別居が報じられ、2000年に協議離婚が成立した。

離婚後間もなくMBCドラマ『目で話して』に出演。共演したコメディアンのホン・ギフンからの熱烈なアピールで交際を始めたが、ギフンのDVが発覚し破局。イ・アヒョン自身も、活動を一時中断する事態に追い込まれた。

しかしこれらの話題を吹き飛ばすかのように、2005年『私の名前はキム・サムスン』で大胆な役を演じ、見事第一線にカムバックを果たす。

ドラマ終了後、ヒョンビンと数年ぶりの再会記念ショット

ドラマ終了後、ヒョンビンと数年ぶりの再会記念ショットを公開した。(画像出典:イ・アヒョン 公式Instagram)

ドラマ出演後は、主役のキム・ソナと人気を二分したと言われるほど彼女への注目度が一気に増したほどだ。

元夫の借金返済に追われ自暴自棄に陥った3年間

そんな上昇気流に乗っている中、イ・アヒョンは再婚を世間に知らせ驚かせる。相手は、かつて俳優のチャン・ドンゴンらが所属していたM&Pピクチャーズの代表だ。

2人は子どもを望み、あらゆる手を尽くしたが残念ながらその縁には恵まれなかった。どうしても母親になりたかったイ・アヒョンは、夫を説得して2人の女児と養子縁組を行い、晴れて4人家族となる。しかし幸せな時間は長くは続かず、夫が事業失敗と麻薬投与疑惑で拘束されるなどの災難に見舞われ、2度目の離婚をすることに。

2人の娘の為に奮闘したイ・アヒョン。

2人の愛娘の為、人知れず奮闘したイ・アヒョン。(画像出典:イ・アヒョン 公式Instagram)

さらに彼女を待ち受けていたのは、元夫が彼女名儀で借りていた15億ウォンの借金返済生活だった。2人の娘を育てながら、利子だけで毎月約1億ウォンを支払わなければならない日々。

心身ともに疲れ果てた時、あまりの悔しさに死んでしまおうかと思った事もあったという。しかし、「娘2人をしっかり育てなければ!」その気持ちだけで歯を食いしばり、3年で借金を完済する。

母の力は剣よりも強し、だ。

本当の”家族”を手に入れたイ・アヒョン

2018年には、tvNリアルバラエティー『巣から脱出3』に出演。3度目の結婚をしていることを公表する。2度の失敗は彼女の心に大きな傷を残し、周囲からも結婚することを反対されていたため、現夫との再々婚にはあまり前向きではなかったイ・アヒョンだったが、2人の娘を実の娘のように大切にしてくれている姿を目の当たりにし、結婚を決めたという。

本当の'家族'をようやく手にしたイ・アヒョン。

3度目の正直で、本当の’家族’を手にしたイ・アヒョン。(画像出典:tvN 番組動画キャプチャー)

今は「誰よりも幸せ」と堂々と言えるようになったイ・アヒョン。

人間の一生はよく四季に例えられるが、彼女はまさに春夏秋冬を体現したかのような人生を歩んできた。

未来の事は誰にも分からないが、今の自分を「幸せ」と言い切れる強さを持つ彼女の前途は、明るいものだと信じている。