パク・シネの主演映画『コール』がネットフリックスで公開された。よくあるテーマを興味深く追求し、俳優陣の演技力を加えて見事上質な作品を生み出した方法に迫る。
11月27日より、ネットフリックス(Netflix)で公開され、ついにベールを脱いだ映画『コール』。
『コール』は、電話機を介して、互いに違う時間帯を生きている2人の女性が、互いの人生に影響を及ぼすようになり、発生した出来事を描いた作品だ。
*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。
テーマと全体的なコンセプトは、tvNドラマ『シグナル』に似ている。しかし両方が”黒と白”のように明確に区別されたキャラクターを使った『コール』は、これまでの似たような作品とは一線を画している。
パク・シネ演じるソヨンと、チョン・ジョンソ演じるヨンスクが、20年という時間の流れを飛び越えて、関係を結ぶ場所と方法は限定的だ。しかし”家”という単純な空間を、時の流れや事件の流れによって変化させ、視覚的な衝撃を与えている。
また視覚だけではなく、音楽編集も立派だ。90年代のソテジワアイドゥル(以下、ソ・テジ)が、2000年代のソ・テジに変貌する過程で広がりを見せる音楽や、各人物の対立関係などをさらに浮き彫りにしながら、映画全体の温度を作り上げる責任を担うテーマ音楽などを、適切に配置させた。
視覚と聴覚のすべてをつかみ、成功させた繊細に演出された『コール』を、新型コロナウイルスのパンデミックな状況により、劇場公開できなかった事が、本当に惜しいと思わせるほどだ。
そして狭い空間を、巧みに利用した本作には、もう一つの武器がある。
他ならぬ俳優陣だ。
特に、連続殺人犯であるヨンスク役を担ったチョン・ジョンソは、一貫して流れを圧倒させる演技力を披露している。
物語序盤は、声だけで作品の全体的な雰囲気を変えることに成功。
本格的に姿を見せ始めた後は、映画『コール』で誰よりも強力な存在感を見せつけた。
彼女はソ・テジが好きそうな純粋な姿から、小さなモニターでも不気味さがそのまま伝わる目つきをしている。
チョン・ジョンソが、映画『Burning(2018)』で一瞬にして、忠武路(チュンムロ)の*ブルーチップスになった理由は、本作によって再証明された。
*ブルーチップス:優れていたり、勢いのある俳優やアイドルのこと。アメリカ株式市場で取引される、優良株式銘柄”blue chips”から由来している言語。
そんなチョン・ジョンソと対決するキャラクター、ソヨンを演じるパク・シネの新たな顔も見ることができる。
パク・シネの演技は、映画中盤から後半までは、以前と似たようなキャラクターを演じているように感じられる。しかし、物語が進むにつれ隠していたエネルギーが爆発。
“平凡な子ども”だったパク・シネは、チョン・ジョンソとの時間を飛び越える変化によって、失ったものを得て得たものを失うという極端な状況の中、精神的・身体的な凄絶さを表現した。
彼女の新たな顔と、チョン・ジョンソ狂気じみた演技が中心となる映画『コール』の、後半部分はサスペンスという作品のジャンルに完璧にマッチした俳優たちの調和が取れている。
『コール』には様々な反転要素が含まれている。
最も大きな反転は、映画の結末を迎えた後登場するクッキー映像の存在だ。このクッキー映像が、激情的だった作品の雰囲気と、最も身近につながっている話のため、絶対に気を付けなければならない。
それでこそ”映画『コール』を観た”と言える。
イ・チュンヒョン監督の長編映画デビュー作となった『コール』は、11月27日よりネットフリックスで正式公開されている。
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