東出昌大と唐田えりかの不倫騒動が発覚し、半年という時間が経った。
以前ほどではないが、しばしば当事者の近況が複数のメディアで紹介されている。

以前ダンミでも、同騒動に対する韓国での反応などをお伝えしたことがある。当時、韓国では珍しく主要ポータルサイトやSNSのトレンドの1位を席巻していた。そして多くの韓国人は、有名人の不倫という事柄からある”不倫カップル”のことを思い出した。

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ホン・サンス監督と女優キム・ミニ(写真提供：©スポーツ韓国)

男の名はホン・サンス(59)、女の名はキム・ミニ(38)。

ホン・サンスは、映画ファンなら一度はこの名前を耳にしたことのある韓国の映画監督、キム・ミニはモデル出身の女優である。
数え年が一般的な韓国では「22歳差の世紀の不倫カップル」と、メディアに紹介されている彼らの不倫年数は3年。だが、韓国映画界で噂が立ち、不倫疑惑が報じられてからは4年の時間が経過している。

二人の不倫劇を簡単に紹介しよう。

前述したとおり、不倫を疑われはじめたのは4年前の2016年だ。きっかけは映画『正しい日 間違えた日』(2015)で、監督と主演女優としての出会いだった。
実はホン氏、家庭では良き夫、良き父ではなかったようだ。2015年9月、認知症を患った義母を4年間看病した妻に「他の人と暮らしたい‥あなたも外で他の男性に会ってみれば？」というメッセージを送って家を出た後、自宅には戻っていないという。そして2017年4月、キム・ミニとの不倫を認めた1年前の2016年11月に、妻に対して離婚訴訟を起こしたが、昨年(6月)裁判所はこれを*棄却。

*ホン氏の離婚訴訟が棄却されると同時に、ホン氏が持つ”離婚請求権”は消滅。即ち妻との合意離婚でない限り、離婚は不可能なのである。

“糟糠の妻”への離婚請求と22歳年下の女優との不倫は、様々な噂が付きまとうものなのか‥。ホン氏とキム・ミニに対する悪質な噂は瞬く間に広まり、テレビの芸能情報番組でも、あたかも事実のようにゴシップが報じられたことがある。例えば、ホン監督との離婚を強要するため、キム・ミニがホン監督の家を訪れ「あなたが旦那さんの管理をしっかりすればよかったんじゃないですか」と物言いをしたという噂も広まったくらいだ。

そんな二人の近況が伝えられ、韓国国民の関心が高まっている。

去る8月10日、チャンネルA『風の噂で聞いたでショー』では、ホン氏とキム・ミニの破局説が提起された。

キム・ミニへの悪質コメントを見て罪悪感を抱き始めたようだと伝えられた(画像出典：YouTube 채널에이방송영상動画キャプチャー)

同番組に出演中のある芸能記者は「映画界の関係者らと話を交わしたが、ホン監督とキム・ミニが別れたみたいだとの話が出た」とし「ホン監督が、ネット上に横行しているキム・ミニへの悪質コメントを見て、罪悪感を抱き始めたようだ。ホン監督自身が、キム・ミニを女優ではなく”不倫女”の代名詞に仕立てたと思い苦しんでいたようで、2人の間でささいな喧嘩が続いていたと見られる」と、韓国映画界に広まっている2人の破局説を伝えた。

映画『逃げた女』ポスター(画像出典：전원사)

ホン氏の24作目となる長編映画『逃げた女』が、9月17日に韓国で公開される。もちろん、同作にはキム・ミニも出演する。映画の公開とともに、2人の近況が伝えられるかと思われた矢先に、突然の破局説が浮上したのだ。一度貼られた不倫というレッテルは、剥がそうとしても中々剥がせない。一生付きまとうもの。その覚悟の上で、険しい道を歩み出した2人の不倫報道は、3年目にして疲労感が現れたのだろうか。

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