• 近年韓国映画界は不振続き、『パラサイト 半地下の家族』(2019)の栄光は、もう遠い昔のことだ。
  • 劇場に閑古鳥が鳴いている作品もあると言われており、残念ながら損益分岐点すら超えられないことも。
  • アウェイな状況下で踏ん張りを見せた、2025年上半期最高の韓国映画を紹介する。

近年、韓国映画界は不振が目立っている。

『パラサイト 半地下の家族』(2019)がグローバル大ヒットを記録し、韓国映画が勢いを得たのはもう昔のこと。

稀に1年に1~2作程度、観客動員数が1000万人を超える人気作が登場することもあるが、映画館に閑古鳥が鳴いている作品が少なくないと言われており、残念ながら損益分岐点すら超えられないことも。

そんな過酷な状況下で今年も現在まで、61作がお目見えされた。惜しくも大成功と呼べるほどの成績は残していないが、どれもクオリティーの高いストーリーと役者の演技が光る良作ばかり。

そこで本記事では、2025年6月13日までに公開された作品のなかで、観客動員数上位5位に入る、逆境に負けずなんとか踏ん張った韓国映画を紹介する。

ヒットマン リサージェンス

●観客動員数:約254万人

『ヒットマン リサージェンス』は、2020年に公開された『ヒットマン エージェント:ジュン』のシリーズ第2弾。前作に続き、クォン・サンウをはじめチョン・ジュノ、イ・イギョン、キム・ソンオ、イ・ジウォンらが主演を務めて人気を牽引した。

元NIS(大韓民国国家情報院)の暗殺者で主人公のウェブ漫画家が、自身の過去を題材にした漫画を描くのだが、それを模倣したテロ事件が発生。関与を疑われて窮地に陥るストーリーだ。アクションとコメディーが融合した見応えのある1作となっている。

画像出典:BY4M STUDIO
ヒットマン リサージェンス
アクション/コメディ
2025/118分

あらすじ

人気ウェブ漫画家になりたいが故に、国家情報院を抜け出したジュンが再び歴代級の事件に巻き込まれるアクション・コメディ。

キャスト

クォン・サンウ、チョン・ジュノ、キム・ソンオ、ファンウ・スルヘ、イ・イギョン 他

韓国観客動員数

254万人

口コミ

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予告映像


動画出典:シネマトゥデイ

黒い修道女たち

●観客動員数:約165万人

『黒い修道女たち』は、2015年に公開されたカン・ドンウォン主演作『プリースト 悪魔を葬る者』(2015)のスピンオフ版。教団の反対を押し切ってタブーを破り、悪霊に取り憑かれた少年を救う修道女たちを描いたホラーサスペンスだ。

主演は、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』シリーズ(Netflix/2022、2023)で演技変身を遂げて大きな話題を呼んだソン・ヘギョ。本作では初のオカルト物に挑戦し、演技者としてまた新たな一面を披露。冷静さと強靭な精神の持ち主である主人公を、表情やセリフの言い回しなど細部にまで気を配り、キャラクターを立体的に描き出して作品に独特な緊張感を漂わせた。

画像出典:NEXT ENTERTAINMENT WORLD
黒い修道女たち
オカルト/ミステリー/ホラー
2025/-分

あらすじ

強力な悪霊に捕らわれた少年を救うため、禁止されている儀式を行う人々の物語を描いたオカルト・ミステリー。

キャスト

ソン・ヘギョ、チョン・ヨビン、イ・ジヌク、ホ・ジュノ、ムン・ウジン 他

韓国観客動員数

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口コミ

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予告映像


動画出典:It'sNEW

スンブ:二人の棋士

●観客動員数:約214万人

『スンブ:二人の棋士』は、イ・ビョンホン&ユ・アイン主演の囲碁を題材にした作品。韓国の囲碁界を代表する実在する2人をモチーフに、師弟関係でありながらライバル関係でもある両者の対決を描いている。

派手な演出や仕掛けは一切なし。癖や手の内、動作まで再現したという主役2人の高い演技力が観る者を惹きつけ最後まで魅了してやまない。囲碁を知らない人も、師弟の間で繰り広げられる手に汗握る心理戦と人間ドラマに没入できる工夫がされている。

日本ではNetflix(ネットフリックス)で配信中だ。

画像出典:BY4M STUDIO
勝負
ヒューマン
2025/116分

あらすじ

師弟でライバルでもあった韓国囲碁界の伝説、チョ・フニョンとイ・チャンホの物語を描いた作品。

キャスト

イ・ビョンホン、ユ・アイン、コ・チャンソク、ヒョン・ボンシク、ムン・ジョンヒ 他

韓国観客動員数

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口コミ

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予告映像


動画出典:BY4M STUDIO

ヤダン

●観客動員数:約337万人

『ヤダン』は、麻薬ブローカーを題材に、麻薬取引に関する情報を捜査機関に提供して利益を得る主人公と、彼と利害関係で結ばれた検事と刑事の姿を描いた犯罪アクション。カン・ハヌルをはじめ、ユ・へジンやパク・へジュンなど錚々たる役者陣が出演している。

麻薬犯罪の闇の深さと捜査過程での裏取引や腐敗、裏切りを扱った内容で、犯罪と捜査の境界線があいまいになる現実を露呈。正義の実現がいかに難しいか、また法が全ての人にとって平等なものではないことを観る者に伝える。

画像出典:MEGABOX PLUSM
ヤダン
犯罪/アクション
2025/122分

あらすじ

韓国の麻薬界を設計するブローカー“ヤダン”、より高いところを目指す“検察官”、そして麻薬犯罪の撲滅にすべてをかける“刑事”が、それぞれ異なる目的を持ちながら絡み合い、展開される犯罪アクション映画。

キャスト

カン・ハヌル、ユ・ヘジン、パク・ヘジュン、リュ・ギョンス、チェ・ウォンビン 他

韓国観客動員数

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口コミ

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予告映像


動画出典:plusm_entertainment

HI-FIVE

●観客動員数:約127万人(2025年6月13日調べ時点)

『HI-FIVE』は、イ・ジェイン、アン・ジェフン、ラ・ミラン、ユ・アイン、オ・ジョンセ、パク・ジニョン(GOT7)らが出演するコミックアクション。5月30日に韓国で公開されたばかりで、観客動員数の伸びしろは未知数、今後の行方が注目されている作品の1つだ。

臓器移植によって偶然にも超能力を手に入れた平凡な5人が主人公。能力を手に入れようとするヴィランに協力して立ち向かうストーリーと、その過程で人間的に成長していく姿、友情や家族愛、チームワーク、そしてついクスっと笑ってしまうコミカルなシーンの数々が見どころだ。

『HI-FIVE』

『HI-FIVE』(画像出典:naver movie)


HI-FIVE(動画出典:It’sNEW)

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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