• ユ・アインに対して、韓国警察は拘束令状を裁判所に請求。
  • 留置場に移動するため護送車に向かうのだったが、手には紐が結ばれていたという。
  • 韓国ではなぜ被疑者をロープで結ぶのか・・その理由とは
麻薬類管理法違反で調査を受けているユ・アイン

麻薬類管理法違反で調査を受けているユ・アイン(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

麻薬類管理法違反で調査を受けるユ・アインに対して、韓国警察は拘束令状を裁判所に請求した。

5月24日午前、被疑者審問のため、ソウル地方裁判所に出席したユ・アイン。集まったマスコミに対して「申し訳ない、後悔している」と述べた。

そして「証拠隠滅については、事実とは違う」と、逃避疑惑を否定。実はこの疑惑が、韓国警察が令状請求に踏み切った理由でもある。

裁判所の令状実質審査を終えたユ・アインは、警察の留置場に移動するため護送車に向かうのだが、韓国メディアは「ロープに巻かれていた」と、その様子を説明している。

手錠だけは不十分なのだろうか?

このようなシーンは、何らかの嫌疑で被疑者となった韓国の大物政治家や著名人が、護送される際によく見られるものである。

もちろん日本でも、逃走防止のために腰ひもが使用されるケースがある。

しかし、韓国のように紐が見えるような形ではなく、むしろ見えないように工夫が施される。

なぜ韓国では被疑者護送の際に、あえて見える形でロープを結ぶのだろうか?

両手のみをロープを結ばれているケースもあるが、上半身全体が何重のロープで巻かれていることもしばしば。

その理由は、上述のように被疑者の逃走防止にもあるが、自傷行為などの予期せぬ突発的な事態を防ぐためでもあるという。

とはいえ、数人の捜査官に両腕を組まれている状態で、自傷行為は容易ではない。

また、逃走や自傷行為の可能性が著しく低いとされる、高齢の政治家や財閥のオーナーもロープで結ばれているシーンがたびたび見かけられており「それだけの理由で?」という疑問が頭をよぎる。

2019年女性に対する不法撮影及び流布の嫌疑で法廷に立ったチョン・ジュニョン。上半身にロープを巻かれて護送されている

2019年女性に対する不法撮影及び流布の嫌疑で法廷に立ったチョン・ジュニョン。上半身にロープを巻かれて護送されている(画像出典:韓国連合ニュース スクリーンショット)

どうやら、ロープの使用目的は「司法の力を見せ付けるパフォーマンス」であり、被疑者に屈辱感を与えるという意味も含んでいるようだ。

最近では、その使用基準が緩和され、女性や障がい者、老人には使用されない傾向にあるという。これは、ロープ使用が専ら身体の拘束のためだけではない事を示唆している。

昨年4月、内縁の男性と夫を殺害した嫌疑で法廷に立ったイ・ウネ容疑者には、ロープは使用されなかった。一方、共犯である内縁の男性チョ・ヒョンスにはロープが使用され、議論が巻き起こった。

韓国司法のロープ使用は、長年の慣例となっており、人権団体の勧告にもかかわらず現在も続けられている。

まだ被疑者の身分であるユ・アイン。今後、麻薬入手や使用を巡って法廷での争いが予想されるが、早くも韓国司法にその“力”を見せ付けれらている。

もちろん大衆の目に太いロープに巻かれたユ・アインは、“刑が確定された犯罪者”として映っているのかもしれない。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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