6月、NetflixやDisney+、Amazonプライムビデオなどの主要VODでは韓国ドラマの新作や名作の配信が一斉にスタートする。

ジャンルは時代劇やファンタジー、アクションに加え、ノワールやスポーツ、ロマンスまで多彩。

日本独占配信として登場する話題作も複数あり、ファンの注目度は来月も右肩上がりとなっているのでは。

新旧の名作が入り混じる充実のラインナップは、まさに“韓ドラ豊作月”と呼ぶにふさわしい。

迷っているヒマもないほど、観るしかない作品が目白押しの1カ月になりそう！(2025年5月27日現在 / ※配信作品・日時に変更が生じる場合がございます)

『バッド・アンド・クレイジー』(tvN/2021～2022)

1作目にご紹介する作品は、2021年から2022年に韓国tvNで放送された痛快アクションコメディ『バッド・アンド・クレイジー』。

出世のためなら手段を選ばない“バッド”な警部と、正義感はあるものの何をしでかすかわからない“クレイジー”な謎の男。常識破りな2人がひょんなことから最強のバディとなり、次々と事件に挑んでいく型破りなバディムービー型ドラマだ。

イ・ドンウクは、悪事もいとわないがどこか憎めない警部リュ・スヨル役で新境地を開き、話題を集めた。一方、スヨルの前に現れ、彼をかき乱す謎の男“K”を演じたのは、今注目の若手俳優ウィ・ハジュンである。

●日本配信情報：Netflix/2025年6月1日(日)～

『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』(KBS/2021)

2作目は、2021年に韓国KBSで放送された歴史ロマンス大作『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』をご紹介。

舞台は三国時代の高句麗。国を守るという使命に生きる王女と、彼女を一途に支える純朴な青年の運命的な物語が描かれる。

主演を務めたのはキム・ソヒョンとナ・イヌ。時代劇ならではの壮大な世界観と切ない愛が、多くの視聴者の心をつかんだ。

本作は「第48回韓国放送大賞」で作品賞を受賞し、キム・ソヒョンも人気賞と女性演技者賞の2冠に輝いた。

また「2021 KBS演技大賞」では、キム・ソヒョンが女性人気賞と女性最優秀賞、ナ・イヌが男性新人賞を受賞し、2人はベストカップル賞にも選ばれた話題作である。

●日本配信情報：Netflix/2025年6月1日(日)～

『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』(JTBC/2022)

3作目は、2022年に韓国JTBCで放送され、高視聴率と数々の賞を獲得した話題作『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』をご紹介する。

物語は、財閥家に忠誠を尽くしながらも裏切られ命を落とした男が、グループ創業者の孫に転生し、再びその一族と対峙するというファンタジー復讐劇。

主演のソン・ジュンギをはじめ、イ・ソンミン、シン・ヒョンビンら実力派キャストが緊迫感あふれる演技で物語を牽引する。

最終回では全国視聴率26.948%、首都圏視聴率30.101%という驚異的な数字を記録し、国民的ドラマとしての地位を確立した。

さらに「第35回韓国PD大賞」、「第15回放送通信委員会 放送大賞」、「第18回ソウルドラマアワード」などで受賞し、その完成度と影響力の高さを証明した。

●日本配信情報：Netflix/2025年6月1日(日)～

『グッドボーイ』(JTBC/2025/全16話)

4作目は、5月31日より韓国JTBCで放送開始予定の最新作『グッドボーイ』。

主演は、今年2本目の主演作となるパク・ボゴム。共演にはキム・ソヒョン、オ・ジョンセなど豪華キャストが名を連ねている。

物語の主人公は、特別採用で警察となった元メダリストたち。彼らはメダルではなく警察手帳を首に下げ、不正や反則がまかり通る社会に立ち向かっていく。

正義感と友情、そしてユーモアを織り交ぜた青春×アクション×捜査劇として、早くも注目を集めている。

●日本配信情報：Amazonプライムビデオ/2025年6月1日(日)～

『四季の春～恋めぐる僕らの季節～』(SBS/2025/全10話)

5作目にご紹介する作品は、現在韓国SBSで放送中の青春音楽ロマンスドラマ『四季の春～恋めぐる僕らの季節～』。

出演はハ・ユジュン、パク・ジフン、イ・スンヒョプ(N.Flying)、キム・ソンミンなど、次世代を担うフレッシュな俳優陣が顔をそろえた。

物語は、K-POP界で人気絶頂だったバンドグループのスターがグループを追放され、波乱の末に始まった大学生活の中で運命的に出会ったキム・ボムとともに再起を図る姿を描く。

ILLITのウォンヒが本作で初めてOSTに参加したことでも注目を集めている。

●日本配信情報：Lemino/2025年6月3日(火)～

『広場』(Netflix/2025/全8話)

6作目は、Netflixオリジナルドラマ『広場』をご紹介する。

主演のソ・ジソブにとっては、2022年放送の『ドクター弁護士』(MBC)以来、約3年ぶりとなるドラマ出演作であり、共演にはホ・ジュノ、コンミョン、チュ・ヨンウ、アン・ギルガン、イ・ボムスといった実力派が勢ぞろいしている。

物語は、自らアキレス腱を切り“広場”の世界から姿を消した男ギジュンが、かつて組織のNo.2だった弟の死をきっかけに11年ぶりに戻り、復讐のためその背後を追うという重厚な復讐劇である。

●日本配信情報：Netflix/2025年6月6日(金)～

『私たちの映画』(SBS/2025/全12話)

7作目は、6月13日より韓国SBSで放送開始予定の新作ドラマ『私たちの映画』をご紹介。

主演は、安定した演技力に定評のあるナムグン・ミンと、繊細な感情表現が魅力のチョン・ヨビン。

物語は、“ソフォモアジンクス”にとらわれ次の一歩を踏み出せずにいる映画監督と、人生の終わりを目前にしてようやく自分の物語を生きようとする余命宣告を受けた女優の出会いを描く。

誰かの視線に縛られていた2人が、自分の人生を自分の主演作として生き直す姿は、多くの共感を呼びそうである。

●日本配信情報：Disney+/2025年6月13日(金)～

『イカゲーム3』(Netflix/2025/全6話)

8作目にご紹介する作品は、世界中で社会現象を巻き起こした『イカゲーム』シリーズの最終章となる『イカゲーム3』。

前作となるシーズン2は昨年12月に公開され、すでに視聴時間が億単位を突破する大ヒットを記録している。

今作は、イ・ジョンジェ、イ・ビョンホン、ウィ・ハジュンに加え、イム・シワン、カン・ハヌルといった豪華俳優陣が集結。

極限のサバイバルと人間の欲望を描いた本シリーズが、どのような結末を迎えるのか注目が集まっている。

歴史的ヒット作の“終わり”を迎える本作が、再び世界を熱狂させることができるか期待したいところである。

●日本配信情報：Netflix/2025年6月27日(金)～