• 数々の人気ドラマを輩出してきた韓ドラの2大巨塔、JTBCとtvNの形勢が逆転した。
  • 2023年はJTBCが次々と視聴率2桁台を記録し絶好調だったが、対するtvNは不振続き。
  • 今年は昨年とは真逆、tvNが3作連続で快進撃を繰り広げている。

今年上半期、韓国ドラマの2大巨塔、JTBCとtvNの形勢が逆転した。

両局は、本国はもちろん日本でも話題となるドラマを輩出してきたケーブルテレビ局。人気作はどちらかが手掛けていると言っても過言ではないほど、数多くの名作を韓ドラファンに届けてきた放送局だ。

話題作・ヒット作の宝庫Netflix(ネットフリックス)のラインナップを彩ってきたのも、ほとんどがJTBCとtvN作品。業界内でも信頼を置くことのできる存在だ。

しかしなぜか、トレードオフに似たような関係性が続いており、片方がうまくいけばもう片方はコケるという構図に。

両者揃って好調であれば、韓ドラ界はさらに盛り上がることが予想されるが、そう簡単にはいかないようで今年も例外ではない。

2022年年末、それまで不振続きだったJTBCは『財閥家の末息子』を大成功させ、翌年さらなる快進撃を繰り広げていく。

そのスタートをきったのは、イ・ボヨン主演の『ポジション ~広告代理店の女王~』。年明けから徐々に視聴率を獲得し、最高視聴率16.0%という数字を叩きだして成功裏に最終話を迎えた。

3月から放送された『離婚弁護士シン・ソンハン』も多くの支持を得て、4月~8月は『医師チャ・ジョンスク』、『良くも、悪くも、だって母親』、『キング・ザ・ランド』が、立て続けに最高視聴率2桁台を記録。テレビ離れが加速するなか3作連続ヒットする。

『医師チャ・ジョンスク』、『良くも、悪くも、だって母親』、『キング・ザ・ランド』

『医師チャ・ジョンスク』、『良くも、悪くも、だって母親』、『キング・ザ・ランド』(画像出典:JTBC)

いずれも日本でも話題になった作品ばかり、連日のように各メディアがドラマを取り上げて人気ぶりを報じていたのを覚えている人は多いだろう。

そして10月からは『力の強い女 カン・ナムスン』が、12月は『サムダルリへようこそ』が、4月~8月作品に引けをとらない成績を残して韓ドラ界を大いに盛り上げた。

その一方で2023年のtvNは調子を掴むことができず、最高視聴率17%を獲得した『イルタ・スキャンダル -恋は特訓コースで-』を除いては、結局年末までこれといった作品がないまま1年を終えることに。

各作品どれをとっても、ストーリーはもちろん出演者まで華やかでヒットを予感させるものばかりだったが残念ながらいまいち跳ねなかった。

例えば、人気ジャンルである時代劇にパク・ヒョンシクを主演に迎え、男装女子という鉄板要素まで盛り込んだ『青春ウォルダム』や、大物脚本家キム・スノク作家が手掛け注目を集めた『パンドラ:操作された楽園』。

再共演が熱望されていたチャン・ヒョク&チャン・ナラ主演の『シークレット・ファミリー』、今を輝くシン・ヘソンとアン・ボヒョンが切ないロマンスを描き出した『生まれ変わってもよろしく』。

シーズン1が好評を得て続編が期待されていた『悪霊狩猟団: カウンターズ シーズン2: カウンターパンチ』と、『アスダル年代記 アラムンの剣』もJTBCの勢いを止めることはできなかった。

『イルタ・スキャンダル -恋は特訓コースで-』は、2023年tvNで唯一成績のよかった作品

2023年tvNで唯一成績のよかった『イルタ・スキャンダル -恋は特訓コースで-』(画像出典:tvN)

ところが2024年に入って一転。上半期は今のところ両者の形勢が完全に昨年とは真逆で、tvNが絶好調。3者連続ホームランを放った。

年始からスタートしたパク・ミニョン主演作品『私の夫と結婚して』が最高視聴率11.9%を叩き出し、3月からはキム・スヒョンにとって3年ぶりとなるドラマ『涙の女王』が近年稀にみる20%越えを果たした。

そしてそれに続けと言わんばかりの勢いで『ソンジェ背負って走れ』が絶大なる支持を得て最近最終話を迎えたばかり。視聴率は5.7%でまずまずといったところだが、驚くほどの話題性を獲得して主演を務めたピョン・ウソクは一躍脚光を浴びることに。

連日のように各メディアに取り上げられ韓国のネット上は一時本作一色だったと言っても過言ではないほど。その人気ぶりは日本でも同様、U-NEXTで配信され多くの女性視聴者をときめかせた。

『私の夫と結婚して』、『涙の女王』、『ソンジェ背負って』

『私の夫と結婚して』、『涙の女王』、『ソンジェ背負って』(画像出典:tvN)

そんななかJTBCは不振続き。パク・ヒョンシク&パク・シネ主演作『ドクタースランプ』で気持ちよく1年のスタートを切るかに思われたが、意外にも期待されていたほどの数字を得られていない。

その後、『ラブソリューション 〜愛の解決策、教えます〜』、『ハイド-私の夫の秘密-』、『正直にお伝えします!?』が放送されたが、韓ドラファンの関心はtvN作品へ。

数日後に最終回を迎える『ヒーローではないけれど』には、ルックスはもちろん演技力まで秀でたチャン・ギヨンが出演しているが、本作の最高視聴率4.2%を超えられそうにない雰囲気だ。

今年はこのままtvNが年末まで駆け抜けるのだろうか。両局ともに魅力的な作品が放送を控えているため今後の行方が注目される。

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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