- 日本に比べ、エンターテインメント関連の授賞式が多い韓国。
- 昨年12月1日には、その年に最も話題を集めた韓国ドラマ、俳優を決める「FUNdex Award」が開催。
- そこで今回は、韓国ドラマの最新トレンドが分かる受賞関連作品4作についてご紹介。
日本に比べ、韓国には韓国ドラマから役者、K-POPなどエンターテインメントに関連した授賞式が多いということをご存じでしょうか。
その中でも、韓国グッドデータコーポレーション主催の「FUNdex Award」は、TVドラマからOTTオリジナルドラマ、出演者などを対象に、その年に最も話題を集めた韓国ドラマ・俳優を決める授賞式。
昨年12月1日にドラマ99本、非ドラマ470本、ドラマ部門出演者1791名、非ドラマ部門出演者7875名を受賞対象にした「FUNdex Award 2023」が行われ、錚々たる顔ぶれが各部門で受賞に輝きました。
そこで今回は、韓国ドラマの最新トレンドが分かる受賞関連作品4作に注目。
作品の話題性や特徴とともに、作品概要も紹介します。
『ムービング』(STAR/2023)
「FUNdex Award 2023」で「ドラマ部門大賞」に輝いたのは、リュ・スンリョン×ハン・ヒョジュ主演の『ムービング』。
本作は、作家カン・プルが手掛けた同名タイトルのウェブ漫画を原作にした作品。若年層に親しみやすいウェブ漫画をドラマ化したという点や、製作費650億ウォン(約65億円)を費やしたという超大作という点など、最も話題性富んだ作品と言われています。
また、配信元であるDisney+がチェ・ミンシク主演の『カジノ』(STAR/2022,2023)や『ムービング』を機にVODの代表Netflixと肩を並べ勢いに乗ったと言われ、Disney+のネームバリューにも関係しているのではないでしょうか。
●『ムービング』日本配信情報:Disney+ (2024年2月29日現在)
画像出典:STAR
ムービング
ファンタジー/アクション
STAR/2023/全20話
あらすじ
超能力を隠したまま今を生きる子どもたちと、つらい過去を抱えたまま生きてきた大人たちが時代と世代を超え迫りくる巨大な危険に立ち向かう超能力ヒューマンアクション。
リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソン、チャ・テヒョン、リュ・スンボム 他
-
「キャストが豪華すぎる」
「キャストだけで楽しめる」
「見応え満載の作品」
予告映像
動画出典:ディズニープラス
『恋人』(MBC/2023)
2023年大ヒットロマンス時代劇『恋人』は、「ドラマクリップ部門」で受賞。そして主演のナムグン・ミンは、「TVドラマ出演者男性最優秀賞」に選ばれました。
2023年8月から11月までパート2に分けて放送された本作は、初回5.4%でスタートを切り、その後最終回で最高視聴率12.9%を獲得。途中第2話では自己最低視聴率4.3%となったものの挽回し、第7話で10%台に突入しました。
本作を手掛けたMBCは「韓国時代劇の名家」と言われる韓ドラ時代劇に欠かせない放送局の一つですが、近年視聴率低迷に苦戦中・・。
しかし『恋人』を機に「MBCの時代劇が戻ってきた」という声が上がるようになり、今年1月に放送開始したMBC新作時代劇『夜に咲く花』(原題:밤에 피는 꽃)では最高視聴率18.4%を記録し大ヒットの中、最終回を迎えました。
そして次作としてイ・ジェフン主演、1958年を舞台にした『捜査班長1958』が4月19日より放送が予定されています。この勢いのまま、MBCの時代劇が2024年のトップに君臨するのか、注目が高まっています。
●『恋人』日本放送情報:KNTV/2024年2月18日(日)~一挙放送中、2024年3月8日(金) 18時35分~一挙放送予定
画像出典:MBC
恋人~あの日聞いた花の咲く音~
ロマンス/時代劇
MBC/2023/全21話
あらすじ
1636年の春、成均館の儒生たちの注目を浴びるほど容姿端麗でありながらも世間知らずな両班の令嬢、ユ・ギルチェ(アン・ウンジン扮)。片思いの相手であるナム・ヨンジュン(イ・ハクジュ扮)が親友のキョン・ウネ(イ・ダイン扮)と婚約しており、想いが届かず焦る日々を過ごしていた。花摘み行事の日、ヌングン里に突如現れた謎の男、イ・ジャンヒョン(ナムグン・ミン扮)にギルチェは注意を引こうとしてブランコ作戦を決行する。しかし、チマの裾から覗くギルチェの足に誘われて男たちが群がる中、ヨンジュンは無関心な様子。悔しがるギルチェがブランコを揺らし、バランスを崩した瞬間、ジャンヒョンが彼女を抱きとめた。ギルチェに惹かれ、実はお高くとまっているギルチェに戸惑いつつも懸命にアプローチするジャンヒョン。一方で、ギルチェは彼の構ってくれる様子に戸惑いつつも心の中で喜びを感じていた。しかし、ある日、清の軍隊が国境を越えて朝鮮の首都・漢陽の近くまで迫るという知らせが届き・・。
ナムグン・ミン、アン・ウンジン、イ・チョンア、イ・ハクジュ、イ・ダイン 他
12.9%
「2023年の最優秀作品」
「素晴らしい史劇」
「2000年代のメロドラマのような世界観」
予告映像
動画出典:KNTV
『キング・ザ・ランド』(JTBC/2023)
次は、主演のジュノ(2PM)が「FUNdexドラマ出演者大賞」、ユナ(少女時代)が「TVドラマ出演者女性最優秀賞」に選ばれた『キング・ザ・ランド』。
主演の2人が現役アイドルで、演技ドルに対する評価が厳しいとされる韓国視聴者からも好評を得た作品。最終回で最高視聴率13.7%を記録しました。
本作を通じて演技ドルの評価が上がったとされ、またジュノとユナが正真正銘のトップ俳優の仲間入りを果たした作品と言われています。
●『キング・ザ・ランド』日本配信情報:Netflix (2024年2月29日現在)
画像出典:JTBC
キング・ザ・ランド
ラブコメディ
JTBC/2023/全16話
あらすじ
高級ホテルを舞台に、後継者争いに巻き込まれた御曹司でキングホテルの本部長ク・ウォン(イ・ジュノ扮)と、キングホテルの優秀ホテリアチョン・サラン(ユナ扮)のラブコメディ。短大出身のサランは、難関と言われているキングホテルの試験に合格し、従業員として働くことになる。一方、キンググループの御曹司でイギリス留学中のウォンは、あることがきっかけで韓国に帰国することに。しかしそこでサランと最悪な出会いを果たし・・。
イ・ジュノ、ユナ、コ・ウォニ、キム・ガウン、アン・セハ 他
13.7%
「幸せな気持ちになれる作品」
「平和な作品が好きな人におすすめ」
「何周もしたくなる」
予告映像
動画出典:Netflix Japan
『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』(Netflix/2022,2023)
最後はソン・ヘギョ主演、最新復讐劇の代表『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』。
本作は「ニュース部門」「VON部門」「OTTドラマ出演者女性最優秀部門」(イム・ジヨンが受賞)「OTTドラマ助演優秀部門」(チョン・ソンイルが受賞)の5冠を達成しました。
学生時代に壮絶ないじめに遭った主人公のムン・ドンウン(ソン・ヘギョ扮)が、長年の時を経て加害者たちに復讐を繰り広げる復讐劇。
本作のような復讐劇は健在で、高視聴率をマークした「模範タクシーシリーズ」や日本でも大ヒットした『梨泰院クラス』(JTBC/2020)、最新作の『私の夫と結婚して』(tvN/2024)、最高視聴率28.3%を記録した『夫婦の世界』(JTBC/2020)などの人間のドロドロ度が高い復讐系作品が多く制作・放送されています。
近年、人気を博している復讐劇(もしくは愛憎劇)。韓ドラのメインジャンル ラブコメディやロマンス、時代劇がいつしか復讐劇に変わる可能性も無きにしも非ずではないでしょうか。
●『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』日本配信情報:Netflix (2024年2月29日現在)
画像出典:Netflix
ザ・グローリー ~輝かしき復讐~
ヒューマン/復讐/サスペンス
Netflix/2022、2023/全16話
あらすじ
高校時代に壮絶ないじめを受けたムン・ドンウン(ソン・ヘギョ扮)が十数年の時を経て、緻密に練った復讐を着実に実行していく復讐劇。小学校の教師として働くドンウンは、高校時代にクラスメイトから壮絶ないじめを受けていた。周囲の大人が手を差し伸べてくれず、絶望の彼女は高校を自主退学することに。それからというもの絶望の日々を送る彼女は、自分をいじめた加害者と担任に復讐することを決意し・・。
ソン・ヘギョ、イ・ドヒョン、イム・ジヨン、ヨム・ヘラン、パク・ソンフン 他
-
「韓国のTHE復讐劇」
「1度観ると止まらない」
「この作品を超える復讐ドラマはない」
予告映像
動画出典:Netflix Japan
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