2018年に性的犯罪疑惑に包まれた俳優のチョ・ジェヒョンが、係争中の訴訟について立場を明らかにし、注目を集めている。

俳優のチョ・ジェヒョンから性的暴行を受けたと主張し、損害賠償請求訴訟を起こした女性が1審で敗訴する中、チョ・ジェヒョン側の弁護士がこれに関して立場を表明した。

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これに先立ち、ソウル中央地方裁判所 民事合意17部は今月8日、A氏が”満17歳だった2004年に、チョ・ジェヒョンから性的暴行を受けた”とチョ・ジェヒョンを相手取り3億ウォンの損害賠償請求訴訟で、原告敗訴の判決を下した。

現在俳優業を休止しているチョ・ジェヒョン。

現在俳優業を休止している俳優のチョ・ジェヒョン。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

チョ・ジェヒョン側のパク・ホンホン弁護士は「報道内容と判決文に異なる側面がある。判決文によると、原告が未成年だった時に性的暴行をされたと主張したが、この主張に対する立証自体が不足しており、請求が棄却された」とし「未成年者ということを認識できず、強制的な性関係もない。性的暴行主張自体が曖昧である」と明かした。

報道によると、パク弁護士は「原告側に時期を特定しているのに、実はその時かどうか、未成年だったのか成人していたのかも正確ではない」と言い「こちら側が”*消滅時効のせいで、損害賠償を請求する権利が消えた”と主張したことも事実だが、それ以前にA氏の主張自体が立証できなかった」と付け加えた。

*消滅時効:権利を放置したまま一定の期間が過ぎると、その権利が消滅してしまうという制度。

裁判所は2018年9月に強制調停を下したが、A氏が異議を申し立て、正式裁判の手続きに入った。A氏は刑事固守はなく民事訴訟だけを進めて、弁論課程で「自身が経験した苦痛を伝えるという側面を以て訴訟に踏み切った」と主張した。

チョ・ジェヒョンは、2018年2月に性的暴行を告発する”Me Too運動”が拡大する中で、加害者の一人として名指しされる。彼から性的暴行を受けたと主張した女性は、複数人存在していた。

そしてチョ・ジェヒョンは「全てを手放す。これからは被害者の方たちに贖罪の気持ちで、私の人生を振り返る時間を過ごしたい」と活動を全面的に中断。これ以後、出演中だったドラマから降板し、全ての肩書を下ろして自粛生活を送っており、家族とも往来なく過ごしているという。

チョ・ジェヒョン:1965年生まれの韓国を代表する俳優として知られていた。舞台からテレビドラマ、映画と多方面で活躍。代表作にMBC『階伯(ケベク)(2011)』、KBS『鄭道伝(チョン・ドジョン)(2014)』などがある。韓国映画界の鬼才と呼ばれ、新型コロナウイルスで逝去したキム・ギドク監督とは親友関係にあった。活動中断前、最後の映画出演となった『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち(2016)』では、EXOのシウミンと共演している。

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