- “2022年最後の期待作”と呼び声の高いJTBCドラマ『財閥家の末息子』の制作発表会が開かれた。
- 主演のソン・ジュンギ、イ・ソンミン、シン・ヒョンビンらが登壇。
- この時ソン・ジュンギが「JTBCさんたくさん儲けてくださいね」と不敵な笑みを見せたのだが‥。
ソン・ジュンギが2度の人生を演じるJTBCドラマ『財閥家の末息子』の制作発表会が実施された。

JTBC『財閥家の末息子』制作記者会見に出席したソン・ジュンギ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
会見にはソン・ジュンギ、イ・ソンミン、シン・ヒョンビン、チョン・デユン監督が登壇し、ドラマに対する意気込みを語っている。
同名のウェブ小説を原作に制作された本作は、財閥総帥一家のオーナーリスクを管理する秘書が、財閥家の末息子に生まれ変わり、2回目の人生を歩むファンタジードラマだ。
チョン・デユン監督は、破格の週3回放送について「当初は、僕も無理じゃないかと思いました。それはあまりにも破格的な編成であると」と、素直な気持ちを明かす。
そして「最近振り返ってみると、ほとんどのドラマがOTTで公開される時、全話を一度に見せているじゃないですか。もしかしたら(全話公開が)、集中力を継続させていて、それを視聴者が望んでいるのではないかと感じたんです。実際は、週末に3回もドラマを観るのは大変かもしれませんが、最善を尽くして面白いと言える作品をつくりました。週に3回も観られることをお得なことだと思って、たくさん観てほしいです」と訴えた。
対する、主演のソン・ジュンギは「週に3回放送される事を初めて聞いた時、新鮮で驚きました。新しい事をするのは、とても大きな意味を持ちますよね。でも、この業界で起きるたくさんの変化は、早く進んで行くので、それほど大きな驚きはなかったです。個人的には、広告がたくさん売れたように感じました」と言い「JTBCさん、お金をたくさん稼いでくださいね」と冗談で笑いを誘った。

不敵な笑み(?)を見せたソン・ジュンギ、その真意は‥?(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
彼のこの発言、一見冗談で終えてもよい話なのだが、用いた言葉が少々リアルな点が気になった。
もしかすると、何かを知っているのではないかと思うような‥。
一部の報道によると、『財閥家の末息子』の制作費は約200億ウォン(約20億円)。
韓国ではドラマ制作にあたって、手綱を握るのは制作会社が主流になりつつある。そして、パッケージされた作品を放送局が買い取るという方式だ。
韓国の編成収益(テレビ局へ販売すること)は、制作費の約60~70%、JTBCは『財閥家の末息子』を約140億ウォンで買い付けたと推測される。
テレビ局がドラマ放送で稼げる1回分の広告収益は、一般的に韓国で知られている範囲で言うと、1500万ウォン(約150万円)が目安とされている。
この数字だけでは、元を取るためには単純計算で、1話の放送に数十個の広告が必要となる。JTBCにとっては、とてもじゃないが広告料で制作費を賄うことは厳しい。
高い制作費が投入されるドラマであるこそ、テレビ局は巨額の収支計算という”ジレンマ”に陥ってしまう。
ソン・ジュンギの皮肉にも取れるようなこの冗談(?)は、JTBCが広告収益の確保を済ませている事を示唆した可能性が高い。
ソン・ジュンギほどの大物となれば、制作側の“裏事情”が耳に入っても不思議ではない。
そして、ソン・ジュンギほどの地位にいるからこそ、言うことのできた“冗談”でもあったのだ。
『財閥家の末息子』はいよいよ11月18日、韓国で幕を上げる。果たして前評判通り、期待に応えてくれるのか‥日本上陸を待つばかりだ。
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