• IVEとKakao(カカオ)疑惑が望ましくない展開へ発展している。
  • Kakaoが運営するSNSメディア『アイドル研究所』が、ライバルグループに対してネガティブなコンテンツの配信したと疑われている。
  • これに韓国の公正取引委員会が調査に着手したとKBSが報道した。

IVE(アイヴ)が、窮地に立たされている。

現在、IVEには「カカオ(以下、Kakao)グループ傘下の、フェイスブックメディア『アイドル研究所』のサポートを受けた」という疑惑が向けられているのだ。

IVEの快進撃が思わぬ形で議論になっている

IVEの快進撃が思わぬ形で議論になっている(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

そのサポート内容の1つが、ライバルグループであるLE SSERAFIM(ルセラフィム)などに対する、ネガティブなコンテンツの配信。

事実、『アイドル研究所』から配信された、ライバルグループのコンテンツを見てみると「好き嫌いが分かれたITZY(イッチ)の新曲コスチューム」「好き嫌いが分かれたLE SSERAFIMのスタイル」など、“好き”より“嫌い”を強調する見出しが目立つ。

『アイドル研究所』を運営するKakaは、この状況をどう釈明しているのか。

Kakaoの立場は「運営全般を“外注”している」というもの。つまりKakaoは、コンテンツの立案から作成まで、直接かかわっていないというのだ。

(関連記事)「IVEの快挙が台無しに」Kakaoの愚行が呼び込んだ ‘最悪な状況’ とは

しかし一連の疑惑に対して、韓国の公正取引委員会(国務総理参加の中央行政機関)がメスを入れる。

もはや“Kakao疑惑”は、韓国芸能界の不祥事を超えて、韓国中の関心事となっている模様だ。

KBS1の『ニュース7』もこの報道に加勢し、その実態を詳しく伝えた(11月17日)。

同局は、韓国の公営放送局のKBSで、報道と時事、教養をメインに担当するテレビ局である。日本でいう、NHK総合チャンネルのようなポジションだ。

Kakaoが意図的にライバルグループを中傷?韓国公取の調査を報道するKBSニュース

Kakaoが意図的にライバルグループを中傷?韓国公取の調査を報道するKBSニュース(画像出典:KBSニュース7 スクリーンショット)

では公正取引委員会は、どんな法的根拠を以って、Kakaoを調査するのか。

韓国公正取引委員会の業務範囲は、韓国の法律の独占規制及び強制取引に関する法律第36条に定められている。

今回のKakaoの件は、“市場支配的地位の乱用の規制”が、精査の根拠になると見られる。

しかし、法律の適用範囲が“特殊関係人に対する不当な利益提供の禁止行為”にまで及ぶと、IVE側(STARSHIPエンターテインメント)も調査対象になり得る。

IVEとしては、望ましくないレッテルが貼られるという、最悪な状況を招いてしまうことになるのだ。

新人賞受賞の最有力候補 IVE

新人賞受賞の最有力候補 IVE(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

これらの疑惑により、風評被害を受けているのは、残念ながらIVEである。

昨年12月にデビューしたIVEは、3曲連続ヒット(『ELEVEN』⇒『LOVE DIVE』⇒『After LIKE』)という記録を達成し、わずか1年で、K-POPを代表するアイドルグループへと躍り出た。

2022年の年末授賞式では、新人賞受賞の最有力候補として挙げられ、錚々たる先輩アイドルとの競争を制し、大賞受賞の可能性も高いとされる。

そんなIVEの“偉業”が、Kakaoに向けられた疑惑により“水の泡”になるかもしれないという、懸念も出てきてしまった。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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