俳優ソ・ジソブのドラマ復帰作『ドクター・ロイヤー』に話題が集まる中、韓国放送局によるドラマ編成バトルが勃発してしまった。同作に出演するヒロインが、同時期に別の放送局でスタートするドラマにも出演するという異例の事態が起こっている。このような状況となってしまった理由とは。

俳優ソ・ジソブが、約4年ぶりにドラマ復帰する。

俳優のソ・ジソブが4年振りにドラマ復帰する

4年振りのドラマ復帰が話題の、俳優ソ・ジソブ(画像出典:51K公式サイト)

彼が主演を務めるのは、韓国にて5月27日からスタートする、MBC新金土ドラマ『ドクター・ロイヤー』。

この作品は、仕組まれた手術によりすべてを奪われ、医療訴訟専門の弁護士になった天才外科医と、その手術でたった1人の家族と恋人を失った医療犯罪専門の検事が繰り広げる、メディカルサスペンス法廷ドラマ。

富と権力が生命の優先順位も決められると信じる、そんな非情な世の中に向かって叫ぶ痛快なメディカル法廷ドラマで、病院と法廷を舞台に展開していく。

ソ・ジソブは劇中、医療訴訟専門の弁護士になって帰ってきた、ダブルボード(2つの専門医資格を保有)の天才外科医ハン・イハン役を演じる。

ハン・イハンは、韓国最高の医科大学を首席で卒業し、抜きんでた実力を持ちながらも人間的な魅力まで兼ね備えたエース医師。しかし、ある事件をきっかけに、弁護士に転身した人物だ。

ソ・ジソブのほか、SBS『星から来たあなた』、MBC『カイロス』のシン・ソンロク、JTBC『私のIDはカンナム美人』、MBC『私がいちばん綺麗だった時』のイム・スヒャンが主演を務め、ドラマを盛り上げていく予定だ。

ソ・ジソブのドラマ復帰作であり、スリリングな展開が期待できる新ドラマとして注目を浴びる中、イム・スヒャンが同時期に放送される別のドラマにも出演することになってしまい、業界で波紋を呼んでいる。

女優のイム・スヒャンは、次回作を巡り、思わぬ議論に巻き込まれてしまった

次回作を巡り、思わぬ議論に巻き込まれてしまった女優のイム・スヒャン(画像出典:fnentエンターテインメント公式サイト)

イム・スヒャンがキャスティングされたのは、前述したMBC『ドクター・ロイヤー』と、SBS『今日から私たちは』の2作品。

韓国メディアによると、MBC側は、5月27日に『ドクター・ロイヤー』の編成を公式化したのだが、SBSもイム・スヒャン、ソンフン主演ドラマ『今日から私たちは』を5月中にスタートする月火ドラマに編成したという。

韓国ではこのニュースが伝わり、両放送局の間で編成葛藤が表面化。

MBCが異例にも強く遺憾を表明した中、SBSはやむを得ない編成で「問題にならない」という立場であるため、双方の神経戦は相当期間続く見通しだ。

SBSの奇襲編成にMBCが”遺憾”と不快感を示したのは、視聴者の混乱を招きかねないとう懸念から。

同時期に放送される2作品の主人公を同じ俳優が演じるとなれば、それぞれのキャラクターや背景も異なることから、視聴者が混乱を感じるという見解だ。

また、撮影時期が重ならないにしても、俳優にとっても決して楽ではないため、お互いに”二重編成”を避けるのが業界でのルールと言われているよう。それだけに、SBSの今回の編成は道儀を外れた意思決定だというのがMBCの立場だという。

特に、SBSはMBC『ドクター・ロイヤー』の編成時期を知っていたにもかかわらず、編成過程でいかなる了解も得ていないことも問題となっている。

ソ・ジソブ主演『ドクター・ロイヤー』は5月下旬に放送スタートするが‥

5月下旬に放送スタートする、ソ・ジソブ主演『ドクター・ロイヤー』だが‥(画像出典:51K公式サイト)

この一方で、SBSの編成には内部事情もあるようだ。

新金土ドラマとして準備中だった作品が、プロデューサー死亡事件の調査で撮影が中断されてしまった。これにより、当初、月火ドラマ編成予定だった『アゲイン・マイ・ライフ』を急きょ金土ドラマ枠に移し、編成移動で空くことになった月火ドラマの席に『今日から私たちは』を緊急編成する苦肉の策を講じることになったという。

現在、予定されている編成通りなら、『今日から私たちは』は5月の第2週に放送をスタートし、『ドクター・ロイヤー』は5月の第4週に初放送となる予定だ。そうなれば、突然現れた『今日から私たちは』が『ドクター・ロイヤー』に打撃を与えることが予想される。

穏やかではない雰囲気の中、両作品に出演するイム・スヒャンは、ただ困っているだけだ。また、両ドラマに出演するほかの俳優やスタッフも外部要因による混乱と沈鬱な雰囲気に耐えなければならなくなった。

ある韓国メディアはこの状況を「SBSの立場どおりドラマが放映されること自体は問題になることはないが、長い期間を経て作品を作り出すドラマ制作側の作業過程を考えれば、SBSの”問題ないだろう”という立場は無責任すぎる」と報じている。




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