Netflixオリジナルシリーズ『D.P.』が、8月27日に世界190カ国の視聴者と出会う準備を終えた。オンライン制作発表会には、チョン・ヘイン、ク・ギョファン、ハン・ジュンヒ監督などが出席し、作品への思いを語っている。

今年下半期、Netflix(ネットフリックス)最高期待作がやって来る。オリジナルシリーズ『D.P.』が世界190カ国の視聴者と出会う準備を終えた。

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Netflixオリジナルシリーズ、今年下半期最高期待作『D.P.』8/27公開!(写真提供:ⓒ スポーツ韓国、画像出典:Netflix)

8月27日に公開される『D.P.』は、脱走兵を捕まえる軍務離脱逮捕組(Deserter Pursuit)のアン・ジュノ(チョン・ヘイン)とハン・ホヨル(ク・ギョファン)が、様々な事情を抱えた人たちを追って、未知の現実に向き合うストーリーを描く、6部作のNetflixオリジナルシリーズだ。このドラマは、がん患者の日常を温かくも淡々と描いたウェブ漫画『アマンジャ』で、デビューと同時に大きく注目されたキム・ボトン作家のウェブ漫画『D.P 犬の日』が原作となっている。

演出は、長編映画デビュー作『コインロッカーの女(原題:チャイナタウン/2015)』が、第68回『カンヌ国際映画祭』批評家週間に招待され、忠武路(チュンムロ/映画の街であり、韓国映画界の代名詞)に波乱を起こしたハン・ジュンヒ監督。脚本は、ハン監督と原作者のキム・ボトン作家が共同で手掛けた。

彼らは”軍人を捕まえる軍人”の目線から、脱走兵を追跡していく過程を秀逸に描き、また脱走した人々の傷など、”平凡だけど平凡ではない”我々周辺の物語を表現する。

ハン監督は、8月25日午前に行われたオンライン制作発表会で、「脱走兵を捕まえるための軍務離脱逮捕組、私服憲兵に関する話だ。20代前半の青年たちは、誰もが軍隊に行かなければならい。そのため多くの人々と共感できて、社会的な意味も含めて扱えるテーマだと思った」と、企画背景について説明した。

“脱・ミルクナム”のチョン・ヘインに期待大

原作と差別した点に”拡張性”を挙げる。「原作の持つ社会的な意味に、重きを置いて考えた。原作はもう少しドライで暗く、現地取材した”ルポ”のようだが、我々は”どれほど多くの人々が共感できるか”に焦点を当てた。アン・ジュノの階級も原作では上等兵だったが、『D.P.』では二等兵。最初から視聴者は物語にスムーズに入れるよう、階級を下げた」と語る。

特に本作では、柔らかい雰囲気を持つ”*ミルクナム”のイメージから脱した、チョン・ヘインの新たな一面に期待が集まっている。彼が演じたアン・ジュノは、並外れた観察力と、ボクシングをしていたという経歴から、入隊間もなく軍務離脱逮捕組に抜擢される人物だ。チョン・ヘインは、撮影3カ月前からボクシングの練習に取り組み、徐々に変貌を遂げるアン・ジュノの内面を繊細に描いている。

*ミルクナム:ミルクのような白い美肌と、甘くてソフトな雰囲気を持った、女性に優しい男性の意味を持つ造語。

チョン・ヘイン

アン・ジュノ役を演じるチョン・ヘイン。(写真提供:ⓒ スポーツ韓国、画像出典:Netflix)

チョン・ヘインは、「物語は、二等兵アン・ジュノの話から始まるので、ある意味ドラマ全体の”導入部分”のような感じで、原作で気になっていた部分が解消されるかもしれない。ジュノが軍隊という別の社会に入る過程が緻密に描かれているので、多くの方々が感情移入できると思う」と述べた。

D.P.の組長、ハン・ホヨルを演じたク・ギョファンは「監督が、僕に初めてホヨルを紹介してくれた時、キャラクターがぎっしり詰め込まれた戦士だとおっしゃっていたが、ある意味、シンプルなキャラクターを与えてくれたと思う。まるでジュノの近くを彷徨う、”衛星のような存在”でありたいという気持ちになった。実際に演じてみると、2人とも惑星になった気分だった」と感想を語っている。

軍隊の多面的な部分が共感を呼ぶ

ジュノとホヨルは、消えた脱走兵の足取りを追って全国をかけずり回る。ネットカフェや路上など、場所を選ばず潜伏するのは基本であり、移動中にバスで食事を済ませたりもする。入隊間もないジュノだが、並々ならぬ観察力と推理力で、脱走兵を追跡する才能を見せ、D.P.の一員として成長していく。組長であり上等兵のホヨルは、余裕ある態度でジュノとはまた違った魅力を見せる。正反対の2人が見せるコンビプレーは、このドラマ最大の鑑賞ポイントだ。

ク・ギョファン

ハン・ホヨルを演じるク・ギョファン。(写真提供:ⓒ スポーツ韓国、画像出典:Netflix)

2人は、エピソードごとに様々な脱走兵と向き合い、時に共感し、時に叱咤しながら成長する。ハン監督が”平凡だけど平凡ではない”と定義したように、脱走兵という珍しい話だが、最終的には、自身と周りの誰かが経験した現実と結びついているため、深い余韻が与えられるだろう。

ハン監督は「僕だけでなく、多くの兵役を終えた方々が、自らの経験を思い浮かべることになると思う。”オレが入隊した頃はなかったのに、今はそうなのか?”と思うかもしれない。軍隊には暗い部分があるし、様々な面があるのではないだろうか。”我々が見なかったからといって、なかったわけではない”という話を、見据えながら作ろうと思った。制作に携わってくれた俳優たちに、感謝の気持ちを伝えたい」と感謝の言葉を口にしながら、視聴者に関心と期待をお願いした。

『D.P.』は、8月27日からNetflixで公開される。

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『D.P.』は、様々な事情を抱えた人たちを追って、未だ知らなかった現実に向き合うストーリーを描く。(写真提供:ⓒ スポーツ韓国、画像出典:Netflix)

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チョン・ヘイン

FNCエンターテインメント所属の俳優チョン・ヘイン。1988年4月1日生まれ。

2014年TV朝鮮ドラマ『百年の花嫁』で俳優デビュー。
デビュー前にはガールズグループAOAの『MOYA』のMVに出演したことがある。

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