• 4月7日に放送された『涙の女王』の最新話が、首都圏視聴率20%台を記録した。
  • 第4話では全国12%と、2023年1月に放送された『イルタ・スキャンダル』以降約1年ぶりに視聴率2桁を達成。
  • 2023年には期待作の不振により、近年大規模の投資を続けるJTBCに「“王座”を奪われる」という危機感が募っていた。
3月9日に放送を開始したtvNドラマ『涙の女王(Netflix配信中)』

3月9日に放送を開始したtvNドラマ『涙の女王』(画像出典:tvNドラマ)

去る3月9日に放送を開始したtvNドラマ『涙の女王(Netflix配信中)』の最新話が、視聴率20%台に躍り出た。

韓国の視聴率専門機関ニールセンコリアによると、4月7日に放送された第10話は首都圏で20.9%の視聴率を記録したようだ。全国視聴率は19%で、あと一歩という状況ではあるが、回を重ねるごとに視聴者の好評を獲得しているだけに「全国20%達成もそのうち」という空気が漂っている。

韓流を代表するビッグネームの1人と数えられるキム・スヒョンが主演を務め、『愛の不時着』で韓ドラの真骨頂を見せ付けた脚本家パク・ジウン氏がストーリーを書き下ろした事で、第1話を5.8%でスタートを切った『涙の女王』。この記録は、2023年に放送された『九尾狐伝1938』の6.4%以来、最も高い初回視聴率である。

近年、豪華キャストと人気脚本家が陣を取る、いわば“期待作”が放送2週目(3,4話)から視聴率が下落するというジンクスに泣かされる傾向が強いが、『涙の女王』は右肩上がりを続けている。

そして第4話では全国12%(首都圏13%)と、2023年1月に放送された『イルタ・スキャンダル』以降約1年ぶりに視聴率2桁を達成し、tvNの面子を立てた。

日本でも高い人気と話題性を博した『無人島のディーバ(2023年10月)』ですら、視聴率10%台には手が届かなかった事を考えると、『涙の女王』の快進撃が意味する事は実に大きい。

日本で第4次韓流ブームを巻き起こした人気ドラマ『愛の不時着』

日本で第4次韓流ブームを巻き起こした人気ドラマ『愛の不時着』(画像出典:tvNドラマ)

また日本で社会現象を巻き起こし、第4次韓流ブームの立役者と評される『愛の不時着』も最終話で辛うじて視聴率20%達成に成功した。

今回『涙の女王』の成功により、昨年前例のない不振に陥ったtvNが“汚名返上”に成功した格好となった。

2015年『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』、2016年『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』の大ヒットは、tvNに“新ドラマ王国”という称号をもたらした。

しかし2023年に入り、高い作品性にもかかわらず『生まれ変わってもよろしく』、『悪霊狩猟団: カウンターズ シーズン2』、『アスダル年代記:アラムンの剣』などの作品が、期待を裏切る数字を記録。近年大規模の投資を続けるJTBCに「“王座”を奪われる」という危機感が募っていた。

その間JTBCは、『財閥家の末息子』『医師チャ・ジョンスク』『代理店』を成功させ、tvNを緊張させる。また、SBSも『復讐代行人2 ~模範タクシー~』『浪漫ドクター キム・サブ シーズン3』で地上波局の意地を見せたのである。

しかしtvNは2024年に入り、月火ドラマ『私の夫と結婚して(最高視聴率12%)』を筆頭に、『涙の女王』で“新ドラマ王国”のプライドを見せ付けている。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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