韓国ドラマ‘ザ・キング: 永遠の君主’が、最新エピソードの中で演出された‘過剰なマーケティング’によって、視聴者から指摘が相次ぎ、新たな論議に包まれた。果たしてそのシーンとは..
*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。
コンピューターグラフィックスの質から、尺の長い対日本とのシーン、パラレルワールドの時系列の難しさなど、放送以来全てのエピソードで‘何かと問題がある’と視聴者から指摘されている‘ザ・キング: 永遠の君主’。
11.4%(ニールセンコリア)でスタートした視聴率が9日には8.1%まで下落し自己最低視聴率を記録する中、最新のエピソードでは、過剰なマーケティングでドラマに没頭できないことが視聴者たちの論議の的になっており、泣きっ面に蜂のような状態が続いている。

劇中何度も登場するチキンを食べるシーン(画像出典:ザ・キング 公式HP)
韓国ドラマには、飲食店や衣料品ブランドのマーケティングによって、店名や商品名がそのまま劇中で使用される場合がある。
5月9日に放送された‘ザ・キング’の第8話では、マーケティングの目的で幾つもの特定の製品が挿入され、ドラマの展開と合わない設定に加え、該当の製品に対する品評をセリフを通じて伝えるなど、視聴者から‘ザ・キング’ではなく‘PPL(間接広告)キング’という指摘が相次いでいる。
放送後、最も大きな議論となったシーンは、イ・ミンホが演じるイ・ゴンが、ペットボトルのコーヒーの感想を述べる場面だった。
劇中、キム・ゴウンが演じるチョン・テウルに電話をかけたイ・ゴンは、コーヒーを手にしながら「驚いた。コーヒーが皇室のコーヒーと全く同じ味がする。初めは豊かな味わいで、後味はスッキリしている。大韓民国の街中ではこれが売られているのか?」というセリフだった。

過剰な間接広告が論議に..(画像出典:ザ・キング キャプチャー)
ネットユーザーたちは「稀に見る広告の多さ」「まるでCMのようなセリフ」「あのセリフを言わなければならないイ・ミンホが気の毒だ」「自然に飲むだけではダメなのか?」等の反応を見せた。
それだけでなく、この日の放送では、女優チョン・ウンチェが演じるク・ソリョン総理がLEDマスクを着用してくつろぐシーンや、潜伏捜査をしていたチョン・テウルと後輩刑事がキムチのパックとマルチバームを露骨に露出するなどの演出も相次いだ。
製作費が大きなドラマであればあるほど、スポンサーも多く、やむを得ず付いてくるものが間接広告だ。
しかし、ドラマの展開を邪魔させるだけでなく、あたかも一つのCMを連想させることは視聴者たちに不便さを与えるだけだと言われている。
これまで、‘トッケビ’や‘太陽の末裔’などの名作で、視聴率不敗神話の記録を打ち立ててきたキム・ウンスク作家。
ドラマも中盤に差し掛かり、いよいよ折返し地点を迎えたが、今後の展開でこれまでの酷評を巻き返すことが出来るのか注目されている。
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