• 10月12日、キム・テリが主演を務める時代劇『ジョンニョン:スター誕生』(tvN/2024)が初回放送を迎える。
  • 韓国版宝塚歌劇団ともいえる、韓国の女性国劇をテーマにした新鮮な題材の作品だ。
  • 国劇とはなにか、また作品のストーリーや出演者、監督など、下半期最も期待されている本作を紹介する。
『ジョンニョン:スター誕生』は、10月12日にスタートする

10月12日にスタートする『ジョンニョン:スター誕生』(画像出典:tvN)

10月12日、期待の時代劇『ジョンニョン:スター誕生』(tvN/2024)がスタートする。

主演を務めるのは、『ミスター・サンシャイン』(tvN/2018)や『二十五、二十一』(tvN/2022)など、数々の作品をヒットへと導いてきたキム・テリ。その他、ベテランから新人まで様々な役者が名を連ねている。

しかし不思議なことに女優が30名以上キャスティングされているなか、俳優は片手に収まる程度。そのわけは、本作の題材にあった。

『ジョンニョン:スター誕生』は、韓国版宝塚歌劇団ともいえる、かつて爆発的人気を博した韓国の女性国劇をテーマにしている作品だという。

国劇とは、歌い手と打楽器奏者各1名で構成された韓国の民族芸能であるパンソリをベースに演劇的要素をプラスした歌劇で、役者数人が登場し1人1役を演じる。1950年代に全盛期を迎え、複数の劇団が地方巡回公演を行うなど多くの人から愛された。

演目には、朝鮮時代の説話『春香伝』などが選ばれ、『桃太郎』を原作にした『ドンブラコ』が初公演作品だった宝塚歌劇団とどこか似た雰囲気が。

またなによりも、全ての配役を女性が務めている点が共通しており、男装した女優たちが女性ファンから絶大なる人気を得たという。プレゼントはもちろん、自分の推しに血書を送る人もいたのだとか。

テレビや映画の普及に伴って、残念ながら1960年代に急激な衰退をみせたが、男性中心だった国楽界に反旗を翻した女性が、自分たちだけの舞台を作ろうとしたのが国劇の始まりだった。

『ジョンニョン:スター誕生』

『ジョンニョン:スター誕生』のワンシーン(画像出典:tvN)

そんな血気盛んな1950年の朝鮮戦争直後を背景に、パンソリ(韓国の民族芸能)の天才少女ジョンニョンを巡る、競争と連帯そしてキラキラとした成長を描いた物語が『ジョンニョン:スター誕生』だ。

キム・テリが、最高の国劇女優を目指すために木浦(モッポ)から上京した主人公で、国劇の研究生ジョンニョンを魅力たっぷりに演じる。

実は原作である同名のウェブ漫画に登場するジョンニョンは、映画『お嬢さん』(2016)に出演した際のキム・テリを参考にして作画されたそうで、今回夢のキャスティングが実現となった。それだけに、役とのシンクロ率が高いと言われており、ドラマファンの間ではすでに話題を呼んでいる。

キム・テリは、原作の漫画の主人公とシンクロ率が高いと言われている

原作の漫画の主人公とシンクロ率が高いと言われているキム・テリ(画像出典:tvN)

しかも、自他ともに認めるエリート研究生で、ジョンニョンと対立構造にあるホ・ヨンソ役を、『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』(Netflix/2022)で注目を浴びたシン・イェウンが。キム・テリと共に、ライバル関係をどのように描き出すのか関心が寄せられている。

そしてそんな2人が所属する国劇団の団長役をラ・ミランが、劇団トップを誇るスター役をチョン・ウンチェが担当。その他、『宮廷女官チャングムの誓い』(MBC/2003)を彷彿とさせるような数十名にものぼる出演者が、それぞれ個性溢れるキャラクターを描き出す。

シン・イェウン、ラ・ミラン、チョン・ウンチェ

(上から)シン・イェウン、ラ・ミラン、チョン・ウンチェ(画像出典:tvN)

ここまででも十分魅力的な作品だが、なんとメガホンをとったのは、大ヒット時代劇『赤い袖先』(MBC/2021)を演出した監督。華やかかつドラマチックな映像美を期待する声も多い。

活気に溢れていた時代を背景に、女性国劇という新鮮な素材で、女同士のバトルや協力、成長を描いた『ジョンニョン:スター誕生』は8日後に、日本ではDisney+で日韓同時配信される。

今年下半期最も期待されている本作を、ぜひご覧になってはいかがだろうか。


『ジョンニョン:スター誕生』

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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