- 最近の韓国映画は、斬新なアイディアやオリジナリティーたっぷりな作品が増加傾向にある。
- 定番ジャンルを基盤にしつつも、全く新しい設定や視点で描いた凝った映画も登場し、グローバルファンを増やしている。
- 本記事では、ユニークな世界観が観る者を魅了することが予想される、今後公開予定のNetflixオリジナル映画5作を紹介する。
近年韓国の映画界は、これまでにも増してユニークな世界観で観る者を魅了している。
定番のメロやコメディー、アクションジャンルの作品でも、主人公の設定や物語の背景が凝ったものが増えている状況。
韓国らしさをどこか感じさせる要素が含まれオリジナリティーたっぷりで、斬新なアイディアが観客の度肝を抜く映画も少なくない。ドラマが圧倒的支持を得る中、着実にグローバルファンを増やしている。
そこで本記事では、既存の作品とは一線を画すことが予想されている、今後公開予定の韓国映画を5作紹介する。公開未定の映画(9月18日現在)と、2024年以降に公開する作品で、映画ファンから「今年はおあずけか・・」と嘆かれるラインアップである。
手に取りやすいNetflixオリジナルに限定し、ユニークな世界観がたまらないものを集めた。
スンブ: 二人の棋士
師匠と弟子の関係からライバルとなり、韓国で伝説の囲碁棋士と言われる2人の避けられない運命の勝負を描いた物語。
囲碁といえば、『ミセン-未生-』(tvN/2014)で主人公のチャン・グレがプロ棋士になるのを諦めた設定や、今年の大ヒット作『ザ・グローリー~輝かしき復讐』シリーズ(Netflix/2022、2023)で重要なアイテムとして登場していたが、囲碁の世界そのものに焦点を当てた作品はドラマも映画もそこまで多くない。
題材自体が冒険している印象で、静的なイメージの強いコアな世界を主演のイ・ビョンホンとユ・アインがどのように描き出しているのか公開が待ち望まれる。
●出演:イ・ビョンホン、ユ・アイン他
●公開予定日:未定
大洪水
大洪水に見舞われた地球最後の日、人類が生き残ることのできる最後の望みをかけた者たちが、水に浸かっていくアパートの中で繰り広げる死闘を描いたSF災害ブロックバスター映画。
自然災害を描いた作品の場合、迫力やハラハラさせられる臨場感たっぷりの映像と展開が観る者を惹きつけるものが多いが、本作はそれに加え、韓国が得意とする人間の本性にポイントを置いて赤裸々に描くことが予想されており、よくあるそれとは一味異なる魅力を見せてくれるのではないかと期待されている。
●出演:キム・ダミ、パク・ヘス他
●公開予定日:未定
My Name is Loh Kiwan(英題)
人生最後の希望を抱いてベルギーに到着したギワンと、生きる理由を失ったマリの出会いと別れ、愛を描いたロマンス映画。
主人公のギワンは、脱北しベルギーで難民の認定を受けるため死闘を繰り広げる男性で、ヒロインのマリはベルギー国籍を持つ韓国女性だ。
それぞれ異なる背景を持ち決して単純とはいえない設定の男女が、どのようなロマンスを繰り広げるのか注目される。
●出演:ソン・ジュンギ、チェ・ソンウン、チョ・ハンチョル他
●公開予定日:2024年
戦、乱
壬辰・丁酉の倭乱(文禄・慶長の役)により混乱する時代に、共に育った朝鮮最高の武臣の息子と彼の小間使いが、朝鮮第14代国王・宣祖(ソンジョ)の最側近武官と、義兵として敵対関係となり再会するアクション時代劇。
韓国の映画史に残るサスペンス映画『オールド・ボーイ』(2004)を手掛けた、韓国が誇るパク・チャヌク監督作品だ。
あらすじだけを見るとそこまでひねったシナリオになっているようには思えないが、エキセントリックな世界観を表現するのに長けているパク・チャヌク監督がどのような演出で観る者を魅了するのか多くの期待が寄せられている。
●出演:カン・ドンウォン、パク・ジョンミン、チャ・スンウォン他
●公開予定日:2025年
武道実務官
テコンドー、剣道、柔道の有段者であるイ・ジョンドが、彼の犯罪を感知する勘と武道の実力に気づいた保護観察官キム・ソンミンと共に、電子足輪の対象者たちを監視し犯罪を未然に防ぐ”武道実務官”になって繰り広げるコメディーアクション映画。
日本では聞き慣れない、“武道実務官”にスポットを当てているという点が特徴の作品だ。
今年Netflixユーザーを大いに楽しませたアクションドラマ『ブラッドハウンド』を手掛けたキム・ジュファン監督が演出を担当。息を呑む戦闘シーンが大きな話題となっただけに、本作でも段違いのアクションを満喫できるのではないかと、公開を心待ちにするファンが多い。
●出演:キム・ウビン、キム・ソンギュン他
●公開予定日:未定
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