- 韓国ドラマの大定番『シンデレラストーリー』は、普段眠っている『シンデレラ細胞』が刺激され、憧れるような恋を味わうことが出来る人気ジャンル。
- どれも似たようなストーリーと思われがちだが、2013年放送の『相続者たち』と2023年放送の『キング・ザ・ランド』に違いはあるのだろうか。
- 本記事では、この2作を比較して天秤にかけてみたい。
身分違いの恋を描いた『シンデレラストーリー』は韓国ドラマの大定番。
普段は眠っている『シンデレラ細胞』が刺激され、夢のような出会いに憧れる純粋な気持ちを呼び覚ますことが出来るのが魅力。
定番すぎてどれもワンパターンなストーリーと思われがちですが、実はそれぞれに工夫があり、時代によって変化もしてきているようです。
本記事では、『シンデレラストーリー』が特徴の韓国ドラマ2作を様々な観点で比較。
名作として知られる『相続者たち(SBS/2013)』と、最新作の『キング・ザ・ランド(JTBC/2023)』を天秤にかけてみたいと思います。
ストーリーの違い
まず、ストーリーを見てみましょう。
『相続者たち』は階級制度のある高校を舞台にした、財閥御曹司とその使用人の娘によるロマンス。
『キング・ザ・ランド』は最高級ホテルを舞台にした、経営者一家の御曹司とホテルスタッフのロマンスです。
どちらもお金持ちの御曹司が、一般人のヒロインに恋をするストーリー。
御曹司はヒロインを居候させたり雇う立場であり、上下関係がある点も似ています。

シンデレラ細胞を刺激する2作(画像出典:左、JTBC 右、SBS)
2つの作品のストーリーには違いも。
『相続者たち』では財閥内の確執や恋のライバルなど、2人の恋を阻む存在が多く、なかなか結ばれることが出来ません。
『キング・ザ・ランド』にも同様の要素はありますが比較的あっさりしていて、2人がゆっくりと心を近づけていく過程に重点が置かれています。
これらには、ドラマ放送時の韓国ドラマのトレンドも反映されているようです。
『相続者たち』が放送時の2013年、韓国ドラマ界ではドロドロ系と言われる愛憎劇や権力争いのストーリーが定番でした。
とにかく邪魔者が多く登場しますが、たくさんの障害を乗り越えた先に結ばれるというカタルシスの魅力を持っています。
一方、『キング・ザ・ランド』が公開されたのは今年、2023年。近年のシンデレラストーリーの流行は話が重すぎず、コメディのようなストレスフリーに楽しめる作品。
同様のテイストで2022年に大ヒットした『社内お見合い(SBS)』などが例に挙げられます。
男性主人公の違い
財閥の御曹司である2作の男性主人公。
共通点は、2人とも超のつくお金持ちでハンサム。誰もが憧れるような完璧な男性ですが、ドラマ冒頭では少し傲慢だったり気難しい一面も。
御曹司ならではの悩みも持っていて、財閥の権力争いに巻き込まれ、異母兄・異母姉に虐げられています。
そんな生い立ちから心に孤独を抱えており、視聴者が放っておけないと思うような弱さも。

男性主人公たち(画像出典:左、SBS 右、JTBC)
似た境遇の2人ですが異なるところも。大きな違いは『相続者たち』のキム・タン(イ・ミンホ扮)は学生、『キング・ザ・ランド』のク・ウォン(ジュノ扮)は経営も手掛ける社会人だという点です。
キム・タンは学生ですが、複雑な家庭事情のせいか年齢の割に大人びたところがあります。恋をすると一直線にヒロインに向かい、愛情表現します。
一方、ク・ウォンは年齢は大人ですが経験のない恋に慌て、子どもっぽくチャーミングに思える一面も。悩んだり戸惑ったりしながらヒロインに近づいていきます。
2人とも、別の方向でギャップの魅力を持ったキャラクターと言えるでしょう。
女性主人公の違い
では、女性主人公はどうでしょうか。
2人とも共通して、貧しかったり学歴が無いという御曹司の対極になるような設定を持っています。
しかし、努力で境遇に立ち向かい、真面目でいつも一生懸命な女性主人公たち。
女性の視聴者が応援したくなるような健気さをもったキャラクターで、男性主人公の心の闇を溶かしていきます。

女性主人公たち(画像出典:左、JTBC 右、SBS)
『相続者たち』のチャ・ウンサン(パク・シネ扮)は苦労が多い境遇で、まさに報われる前のシンデレラといった雰囲気。男性主人公の力で一気に上層階級の人々の中に入り、守ってあげたくなるような魅力があります。
一方、『キング・ザ・ランド』のチョン・サラン(ユナ扮)は、学歴がないと言われながらも自らの努力で一流のホテリエに。男性主人公と出会った後も自分の夢を持ち続け、自分の力で獲得していきます。
これらも放送時のトレンドを取り入れ、より女性視聴者たちから共感を得やすくしたキャラクター性と言えるかもしれません。
***
本記事では『相続者たち』と『キング・ザ・ランド』を天秤にかけて比較してみました。
『相続者たち』は、韓国ドラマの定番的な展開が好きな方、困難を乗り越えた先に結ばれる重厚なラブストーリーが好きな方にお勧め。
『キング・ザ・ランド』は、近年のラブストーリーのトレンドを味わってみたい方、ライトでストレスなく楽しめる作品を求める方にお勧めです。
あなたがより『シンデレラ細胞』を刺激されるのはどちら?
●現在日本で視聴可能な動画配信サービス
【相続者たち】
・Netflix
・U-NEXT
・Disney+
・Hulu
・WATCHA
・ABEMAプレミアム
・FODプレミアム
・Amazon Prime Video
・Rakuten TV
・みるアジア
【キング・ザ・ランド】
・Netflix
相続者たち(動画出典:mediafactory)
キング・ザ・ランド(動画出典:Netflix Japan)
編集部おすすめ記事
-
【3月23日~29日】20%超えは1本だけ!最新韓国ドラマ 視聴率ランキング1位~11位
-
【世にも奇妙な韓ドラ】誘拐した少女が突然記憶喪失に‥偽親子の逃亡劇「誘拐の日」
-
【沼る VS 微妙】日本で話題急上昇中の韓国ドラマ「スジと出逢ったウリ」のトリセツ
-
イ・ドヒョン、除隊後にコ・ミンシと再共演なるか? ― ホン姉妹新作への出演を検討中 (公式)
-
来週(4月7日~)日本のテレビで観られる「新旧時代劇」韓国ドラマ6選
-
Netflixオリジナル「おつかれさま」が快進撃中!25年3月第4週 最新韓国ドラマ トップ5
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
41分前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
CLOSE YOUR EYES、1stミニアルバム「ETERNALT」のショーケースに出席!(PHOTO16枚)
-
JTBC新ドラマ「君は天国でも美しい」、キム・ヘジャ×ソン・ソックが紡ぐ“超越的な愛”の物語
-
3時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
イ・ドヒョン、除隊後にコ・ミンシと再共演なるか? ― ホン姉妹新作への出演を検討中 (公式)
-
パク・ボゴム、Netflixオリジナルドラマ「おつかれさま」の舞台裏を公開・・“愛しいあなた、おつかれさま”
-
Kep1er ダヨン、BoA「VALENTI」カバーで魅せた完璧パフォーマンスに世界が喝采!
-
JUST B、K-POP初の“ハイパーポップ”に挑戦!新たなグローバル旋風の予感
-
4時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
SAY MY NAME、ハツラツ・パワー全開の「1,2,3,4」ステージを披露!
-
4時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
マ・ドンソク×少女時代 ソヒョンら、韓国映画「聖なる夜:デーモン・ハンターズ」の制作報告会に出席!(PHOTO18枚)
-
4時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
「おつかれさま」主演コンビが4週連続ワンツーの快挙!25年3月第4週 韓ドラ出演者話題性ランキングトップ5
-
【Netflix】今週末が最後のチャンスかも‥4月9日に配信終了「観ておかなきゃ」韓国映画5選
-
Netflixオリジナル「おつかれさま」が快進撃中!25年3月第4週 最新韓国ドラマ トップ5
-
9時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
KiiiKiii、SBSパワーFM「ウェンディのヤングストリート」の収録に参加!(PHOTO5枚)
-
リュ・スンリョン、下半期公開の新作韓国ドラマは「誰もが共感するサラリーマンの哀歓劇」
-
“ソンジェ背負って走れ” キム・ヘユン、授賞式「ASEA 2025」MCに抜擢!
-
「ユミの細胞たち」シーズン3、“シン・スンロク役”のキャスティングに注目!韓国ネットが選ぶ理想の俳優とは?
-
【世にも奇妙な韓ドラ】誘拐した少女が突然記憶喪失に‥偽親子の逃亡劇「誘拐の日」
-
“第5世代のスーパールーキー” HITGSが誕生へ!H MUSIC初のガールズグループがまもなくデビュー
-
日本のファンが選んだ、3月のカレンダー一面を飾ってほしいK-POPナムドルは・・TXT ボムギュ!
-
AMPERS&ONE、圧巻ビジュアルで魅せる!新曲「Kick Start」MVティーザー公開
-
コンミョンら、TVINGオリジナルドラマ「私が死ぬ一週間前」の制作発表会に出席!(PHOTO23枚)
-
ASTRO チャウヌ、ブランド「Saint Laurent」のイベントに出席!(PHOTO7枚)
-
SUPER JUNIOR-D&E、韓国映画「ロビー」のVIP試写会に出席!(PHOTO3枚)
-
東方神起、韓国映画「ロビー」のVIP試写会に出席!(PHOTO5枚)
-
イ・ジェフン & ロウン、韓国映画「ロビー」のVIP試写会に出席!(PHOTO7枚)
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。