- Netflixオリジナルシリーズでは様々なジャンルの韓国ドラマが配信されている。
- その中には韓国で『R18』の年齢指定が付いている作品も。その基準は日本とは少し異なるようだ。
- 本記事では、韓国で『R18』とされているNetflixオリジナルシリーズ作品と、年齢指定の理由をご紹介。
刺激的な映像や社会的なテーマを扱い、大衆性の高い作品として作り上げるのが得意な韓国ドラマ。Netflixオリジナルシリーズではそういった様々なジャンルのドラマ作品が配信されています。
しかし、それらは誰でも視聴できる訳ではなく、取り扱うテーマや表現方法によっては視聴を推奨する年齢の指定がある作品も。
Netflixで指定されている中で最も年齢が高い表示は『R18+』ですが、日本と韓国では基準が異なり、基本的には韓国の方が厳しいようです。日本でこの表示が付く場合は、ほとんどが官能的な表現を含む作品ですが、韓国ではどんな基準で付けられているのでしょうか。
調査してみると、日本の視聴者の視点から見ると意外な作品も含まれていることが分かりました。視聴前にチェックしておくと、多少過激なストーリーや表現が苦手な人には、参考になるかもしれません。
そこで本記事では、韓国のNetflixで『R18+』指定となっている韓国ドラマ作品から代表的なものをピックアップ。その理由をご紹介します。
ザ・グローリー ~輝かしき復讐~(2022)
高校時代に受けたいじめにより心に深い傷を負った主人公ドンウン(ソン・ヘギョ扮)が、加害者たちへの復讐に人生を捧げるストーリー。
映画やドラマのレビューを提供するサービスFilmarks(フィルマークス)では、パート1が★4.1、パート2が★4.2と日本でも高い評価を獲得した超話題作。
物語の構成上、ドラマでは主人公ドンウンが受けた壮絶な暴力が直接的に表現されています。喫煙や薬物の使用が表現されたり、性的表現や悪口が多く使用されていることから青少年観覧不可の『R18+』に指定されました。

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』 (画像出典:Netflix Korea 公式Twitter)
ザ・グローリー ~輝かしき復讐~(動画出典:Netflix Japan)
イカゲーム(2021)
金銭トラブルなどの事情を抱えた人々が、賞金を目的としたゲームに集められ、命を懸けたサバイバルに参加するストーリー。Filmarksでは★3.7を獲得しており、シーズン2の制作も話題となっています。
デスゲームに参加するという設定上、暴力シーンの表現や極度の緊張感が走るシーンが多く年齢指定作品に。
ドラマ内に登場する衣装や色彩が特徴的であまりに話題性が高かったことから真似をしたがる人も多く、欧米では服装やドラマ内に登場するゲームの模倣を禁止する学校も一部あったのだとか。

『イカゲーム』(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS、画像出典:Netflix)
イカゲーム(動画出典:Netflix Japan)
今、私たちの学校は…(2022)
ゾンビウイルスが蔓延する高校に取り残された生徒たちが、死の恐怖に怯えながらも友情や恋愛と言った人間関係の中で、生死をかけて戦うストーリー。Filmarksでは★4.0の高スコアを獲得しています。
映像クオリティが高くスリルを求める人から人気のある本作。その分、ゾンビたちのリアルな表現はかなり刺激が強く、生徒たちは武器を使用して敵に対抗する殺傷シーンが出てきます。
また、様々な高校生が登場する中には不良学生の非行や自殺シーンがあり、模倣リスクを避けるため年齢指定作品となりました。

『今、私たちの学校は…』(画像出典:Netflix Korea公式Twitter)
今、私たちの学校は…(動画出典:Netflix Japan)
未成年裁判(2022)
法廷での冷徹な様子から鬼判事と呼ばれるシム・ウンソク(キム・ヘス扮)が、少年犯罪と向き合い審判を下していくストーリー。Filmarksでは★4.1の高評価作品となっています。
韓国で起きた実際の少年事件をモデルにしており、少年法に様々な観点から切り込んだメッセージが視聴者の心に強く響いた本作。
しかし、暴力シーンや喫煙・飲酒シーン、俗語の使用シーンに加え、少年犯罪の手法が明確に描かれているため青少年の観覧は不可となりました。

『未成年裁判』(画像出典:Netflix 公式Instagram)
未成年裁判(動画出典:Netflix Japan)
ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です(2021)
父が営む遺品整理会社『ムーブ・トゥ・ヘブン』で働くアスペルガー症候群のグル(タン・ジュンサン扮)。父の死をきっかけに疎遠だった叔父サング(イ・ジェフン扮)が後見人となり、一緒に『ムーブ・トゥ・ヘブン』で働くことに。
心温まる泣ける作品とも言われる本作は、Filmarksでも★4.2の高評価を獲得しており、一見、年齢制限が必要な作品とは思えません。
しかし故人の生前の思いを残された人に伝えるというストーリーの中では、その人がどのように亡くなったのか直接的に表現するシーンも。それらの模倣リスクが高いとして年齢指定作品となりました。

『ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です』(画像出典:イ・ジェフン公式Instagram)
ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です(動画出典:Netflix Japan)
地獄が呼んでいる(2021)
地獄からの使者が現われ、地獄行きを宣告された人は謎の怪物によって焼き殺されてしまう事件が発生。この現象を神の裁きだと主張する新興宗教『新真理会』が登場するストーリー。Filmarksで★3.6の評価を獲得しています。
今回ご紹介する作品の中で、唯一日本でも『R18+』の年齢指定がされている本作。
怪物による殺戮シーンは映像の視覚的恐怖感や刺激が非常に強く、青少年の視聴には適さないと判断されました。

『地獄が呼んでいる』(画像出典:韓国Netflix)
地獄が呼んでいる(動画出典:Netflix Japan)
Netflixオリジナルシリーズ作品の中で、韓国で『R18+』の年齢指定がされている作品は他に『キングダム』シリーズ(2019~)『人間レッスン(2020)』『Sweet Home -俺と世界の絶望-(2020)』『マイネーム: 偽りと復讐(2021)』『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え(2022)』『模範家族(2022)』『ナルコの神(2022)』『サムバディ(2022)』『ブラッドハウンド(2023)』『セレブリティ(2023)』『マスクガール(2023)』。
年齢指定作品は大人ならではの楽しみ方が出来るという魅力もありますが、その理由にも注目しながら観てみるとより深い楽しみ方が出来るかもしれません。
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