元miss Aのスジ、人気若手俳優ナム・ジュヒョク、韓流界ダークホースと言われているキム・ソンホら3人の三角関係が熱く繰り広げられ現在人気を博しているtvNドラマ『スタートアップ:夢の扉』をはじめ、男女の”三角関係”は韓国ドラマの人気に欠かせない要素となっている。

韓国ドラマのヒット作に”ラブライン”は欠かせない。”ラブライン”とは恋愛要素を意味する言葉で、特に恋愛メインの韓国ドラマはヒロインが2人以上の男性に愛され、最後は誰と結ばれるのかハラハラドキドキする展開が人気の鍵となる。いわゆる”三角関係”が視聴者を盛り上げる重要な要素となっているドラマは、人気が高い作品が多い。

今回は、絶妙な三角関係でドラマのラブラインを盛り上げた人気韓国ドラマ3作品を紹介する。

※この記事にはネタバレになる内容が含まれています、ご注意ください。

『恋のスケッチ~応答せよ1988~(2015)』

『恋のスケッチ~応答せよ1988~』は"応答シリーズ"の第3弾

“応答シリーズ”の第3弾『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(画像出典:応答せよ1988 公式HP)

今をときめく若手人気俳優パク・ボゴムが大ブレイクを果たしたtvN『恋のスケッチ~応答せよ1988~』。tvNドラマを代表する”応答シリーズ”の第3弾となる作品で、シリーズ中、最も高い視聴率を記録している。

元Girl’s Day(ガールズデイ)のヘリが演じたソン・ドクソンを巡り、リュ・ジュンヨルが演じたキム・ジョンファンとパク・ボゴムが演じたチェ・テクが争うことに。視聴者はジョンファン派・テク派に分かれ、3人の恋の行方をじっと見守り続けた。

テク、ジョンファン、ドクソンの三角関係

テクとドクソン(上)、ジョンファンとドクソン(下)。三角関係の結末は‥。(画像出典:tvN)

最終的にドクソンは、2人のあいだで揺れながらも、テクを選択した。しかし、視聴者たちの中にはジョンファン派も多かったため、この結末には当時賛否両論となった。

劇中は結ばれなかったドクソンとジョンファンだったが、実はこの2人を演じたヘリとリュ・ジュンヨルは、2017年に交際を認める発言をしており、現在も交際は続いているようだ。ジョンファン派にとってみれば、実際結ばれた2人の姿に満足といったところだろうか。

テクを演じたパク・ボゴムは現在兵役中で、ファンはその帰りを今か今かと待ちわびている。

『バリでの出来事(2004)』

大ヒットを記録したドラマ『バリでの出来事』

平均視聴率32%の大ヒットドラマ『バリでの出来事』(写真提供:©スポーツ韓国)

今から16年前に放送され”バリラバー”なるシンドロームまでも巻き起こしたSBS『バリでの出来事』。平均視聴率32%という大ヒットを記録したこのドラマは、16年経った今でも、その悲劇的な結末を忘れることができない人が多いだろう。

チョ・インソンが演じた御曹司チョン・ジェミンとソ・ジソブが演じたカン・イヌクが、ハ・ジウォンが演じたイ・スジョンを取り合う三角関係が描かれているが、衝撃だったのはまさに最終回だ。

衝撃の結末で終わったドラマ『バリでの出来事』

ジェミン、イヌク、スジョンの三角関係は衝撃の結末で終わった(画像出典:ドラマ映像キャプチャー)

イヌクとスジョンはバリへ向かい、ホテルのベッドの上で語り合っていると、スジョンの心は結局イヌクではなく、ジェミンにあることがわかった。しかし、それを知らないジェミンは2人の前に拳銃を持って現れ、2人を射殺。スジョンは息を引き取る前、ジェミンに向かって「愛してる」と告げる。ジェミンはスジョンの告白に動揺し、自殺するという絶望的な結末で終わった。

このドラマのヒットでチョ・インソンが大ブレイク。またソ・ジソブもこのドラマに続き、同年KBS『ごめん、愛してる(2004)』への出演でさらに大ブレイクを果たし、2人ともトップスターへの階段を一気に上り詰めた。その人気は韓国だけにとどまらず、日本でも高い人気を誇っている。

『宮(クン)~Love in Palace(2006)』

『宮(クン)~Love in Palace』は韓国の少女漫画が原作

韓国の少女漫画が原作のドラマ『宮(クン)~Love in Palace』(画像出典:namu.wiki)

2006年に放送され、大ヒットしたMBC『宮(クン)~Love in Palace』は、もし今の韓国に王室制度が残っていたらという架空の設定で描かれた韓国の少女漫画『らぶきょん~LOVE in 景福宮~』が原作の人気ドラマだ。歴代の人気韓国ドラマランキングでも上位に来る作品で、三角関係といえばこのドラマをすぐ思い浮かべる人も多いだろう。

ユン・ウネ扮する普通の女子高生シン・チェギョンが、突然皇太子妃として王室に入り、チュ・ジフン扮する皇太子イ・シンと政略結婚することになってしまう。

なかなか発展せずもどかしい関係の主演2人の前に、恋の障害物が次々にやってくるため、視聴者は深く感情移入しながら応援していた。シン派とユル派に分かれ、当時それぞれのファンが熱いトークを繰り広げていたが、最後にチェギョンが結ばれたのは、皇太子シンだった。

チュ・ジフン演じるシンとキム・ジョンフン演じるユル

シン(左)とユル(右)。最後にチェギョンが結ばれたのは、皇太子シン‥。(画像出典:옛드 : 옛날 드라마 [드라맛집] YouTube動画キャプチャー)

この2人のあいだに入り込んでくるのが、キム・ジョンフン扮するシンの従兄弟で王位継承権第2位のユルだ。最初はチェギョンのことをひっそり思ういい人に思えたが、回が進むにつれて腹黒い本性があらわになっていった。

このドラマでチュ・ジフンの人気はもちろん、キム・ジョンフンは2006年10月にJohn-Hoonの名でソロアーティストとして日本歌手デビュー。翌07年には、日本全国ツアーを行うなど精力的に活動し、人気を博した。



パク・ボゴム

2011年映画『ブラインド』でデビュー。

以降、映画『コインロッカーの女』(2015)、ドラマ『君を憶えてる』(2015)などに出演。

『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015-2016)で天才棋士チェ・テクを演じブレイク。2016年8月より放送されたドラマ『雲が描いた月明り』で地上波初主演を果たし、爆発的人気を得る。

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