• 日本の韓流ファンから根強い人気がある、韓ドラ時代劇。
  • 中でも、“時代劇版シンデレラストーリー”はよくある設定だが、結末がわかっていても毎回ドキドキしてしまう。
  • しかし実際のところ、ドラマのように身分の差を乗り越え、王妃の座にまで昇った女性は1人だけだったようだ。
朝鮮王朝の王妃

朝鮮王朝の王妃(画像出典:SBSドラマ)

韓ドラ時代劇といえば、多くの韓流ファンから支持されている人気のジャンル。

韓国でヒットした名作の数々は、日本でも根強い人気を得ている。

無能な王や意地悪な大妃、家臣たちの権力争いなど、登場人物の設定はある程度パターン化しつつあるものの、様々な人間模様や細かな心理描写などが見どころだ。

また、“テッパン”とも言われているのが、時代劇版シンデレラストーリー。

互いに惹かれ合うものの、身分の違いという高い壁に阻まれ葛藤する。しかし想いを貫き、周囲の嫉妬などにも負けず、強い絆で結ばれる2人。そして王様が愛した女性は、王妃の座にまで昇りつめる。

そんなドラマチックな結末が予想できるとはいえ、何度見ても胸がときめいてしまうもの。

しかし現実はというと、ドラマのような展開は、ほとんど起きなかったようだ。

イ・ソヨン

『トンイ』でチャン・ヒビン役を演じた、イ・ソヨン (画像出典:MBC)

実際、身分制度が厳しかった朝鮮王朝時代の王妃は、貴族階級の両班(ヤンバン)家出身の女性ばかりだったという。

王妃は、朝鮮最上位の公務員であり、緊急時には、王の権限代行をしなければならない重大な位置づけ。

文字の読み書きができて政治的知見があり、王の内助のためにはそれなりの素養も必要であり、王位を継ぐ皇太子の心強い後ろ盾になるためには、母親としての身分も非常に重要。また、上に立つものとして、立派な威厳を見せなければならない。

つまり王妃になるには、生まれた家柄の良さはもちろんのこと、知略、性格、精神面で朝鮮最上級の能力を持たなければならなかったのである。

キム・テヒ

『チャン・オクチョン』でチャン・ヒビン役を演じた、キム・テヒ (画像出典:SBS)

そんな厳しい条件がある中で、例外を作った女性が唯一一人いたと言われている。

李氏朝鮮の第19代国王・粛宗(スクチョン)の寵愛を受け、後宮から王妃になったチャン・オクチョン、のちのチャン・ヒビンである。

時代劇には、度々登場する名前のため、一度は聞いたことがあるのではないだろうか。

例えば、『チャン・ヒビン(KBS/2002)』ではキム・ヘス、『トンイ(MBC/2010)』ではイ・ソヨン、『イニョン王妃の男(tvN/2012)』ではチェ・ウリ、『チャン・オクチョン(SBS/2013)』ではキム・テヒが演じた役柄である。

このように錚々たる女優たちが演じてきたチャン・ヒビンは、王妃の中でも群を抜いて美人だったそう。しかし一方で、朝鮮王朝三大悪女の1人だったとも伝えられている。

チャン・ヒビンは、非士族の出身で女官から正室王妃まで上がった唯一無二の女性、であると同時に、後に廃位となり、側室に降格した唯一の王妃と言われている。

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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