韓ドラ界において、”脚本”、”演出”そして”主演俳優”の3つが、作品の成功を大きく左右すると言われている。

中でも、ドラマの”顔”となる主役は非常に重要な存在。台本や演出に厳しい評価が下された場合でも、演者の演技が優れていれば視聴率を獲得するケースもあるほど。

韓ドラファンの中にも次にどのドラマを観ようか決める際、誰が主人公を務めているのかは最も気になる部分ではないだろうか。

そこで本記事では、作品選びに失敗したくない人のために、知名度はもちろん演技も保証済みで、ドラマを観る前から「この俳優が出ていれば間違いなく面白い」と言われる役者の出演作を6つご紹介。

長年韓ドラ界で活躍してきた韓国を代表するベテラン俳優の作品に絞り、今後BS・CSで放送予定のものをピックアップした。

黒い太陽～コードネーム：アムネシア～ (2021)

1年前に失踪し死んでいると思われていた国家情報院のエリート要員が、自分を陥れた内部の裏切り者を突き止めるため、組織に復帰してはじまる本格スパイアクション超大作。

主演はコミック演技からアクション、善人から悪人までどんな役にでもなりきることで知られるナムグン・ミンが務め、安定感抜群の演技が大きな話題となった作品だ。

エリート要員のジヒョクに扮し、格闘シーンや激しいカーチェイス、復讐のため果敢に巨悪に挑んでいく姿はハラハラの連続。手に汗握るストーリーとそれをさらに盛り上げるナムグン・ミンの演技から一瞬も目が離せない。

『黒い太陽～コードネーム：アムネシア～』(画像出典：MBC)

●チャンネル名：BS12トゥエルビ
●放送開始予定日：9月15日
●放送日時：毎週月～金/5:30～6:30
●話数：全18話

太陽の末裔 Love Under The Sun (2016)

場合によっては人の命を奪うこともある軍人のシジンと、彼とは逆に人の命を救う職業である医師のモヨンが出会いと別れを経た後に、再会して繰り広げられる壮大なロマンスドラマ。

『ヴィンチェンツォ』(tvN/2021)や最近では『財閥家の末息子』(JTBC/2022)など、主演作で高視聴率を叩き出してきたソン・ジュンギが主人公シジンを熱演、ヒロインに積極的にアプローチするストレートな姿が世の女性を悶絶させた。

現実にはありえないシチュエーションや、笑ってしまいそうになるほどキザな言動も、ソン・ジュンギの手にかかればたちまちロマンチックに。キム・ウンスク作家の描き出した王子様のようなキャラクターを完璧に具現化した。

『太陽の末裔 Love Under The Sun』(画像出典：KBS)

●チャンネル名：BS Japanext
●放送開始予定日：9月7日
●放送日時：毎週月～金/11:00～12:00
●話数：オリジナル版は全16話だが、BS Japanextでの編成は不明

悪の心を読む者たち (2022)

犯人の心を読もうとするあまり自分の心がダメージを受けてしまう感受性の強いプロファイラーと、彼を高く評価し、捜査にプロファイリングの必要性を感じている鑑識係長が、動機のなしに殺害を繰り返す連続殺人犯を操作する本格心理サスペンス。

主演を務めたのは、劇団員からスタートし、時代劇、メロ、コメディー、スリラー、ファンタジーなど、どんなジャンルもお手の物、独特なキャラクターにも完璧になりきるカメレオン俳優キム・ナムギルだ。

連続殺人犯との危険な対峙シーンをはじめ、韓国初のプロファイラーとしての情熱や葛藤を表現した深みのある演技は圧巻、さすがとしか言いようがないだろう。

『悪の心を読む者たち』(画像出典：SBS)

●チャンネル名：WOWOW
●放送開始予定日：9月26日
●放送日時：1:00～(※9月26日以降の予定はWOWOWサイトをご覧ください)
●話数：全12話

バッド・アンド・クレイジー (2021)

有能だが”悪い男”スヨルが、正義感のある”クレイジーな男”Kに出会って経験する性格回復ヒーロードラマ。

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(tvN/2016/以下、トッケビ)をきっかけに日本で知名度をアップしたイ・ドンウクが主人公スヨルを担当している。

イメージが固定するのを避けるためこれまで様々なジャンルのドラマと役に挑戦してきたイ・ドンウク。そんな彼だけに本作では、出世のためなら悪事にも手を染めるがどこか憎むことのできない警部を熱演、役者として新境地を開拓したとの評価を受けた。

『トッケビ』とは異なるイ・ドンウクを観たいならおすすめの1作だ。

『バッド・アンド・クレイジー』(画像出典：tvN)

●チャンネル名：衛星劇場
●放送開始予定日：9月29日
●放送日時：9月29日/23:00～(以降の放送日時は衛星劇場サイトにてご確認ください)
●話数：全12話

ザ･プロファイラー～見た通りに話せ～ (2020)

変わり者の天才プロファイラーと一度見た物を記憶する能力のある刑事が、死んだと思っていた連続殺人犯を追うサスペンススリラー。

チャン・ヒョクが、殺人犯によって婚約者を殺され全てを失ったプロファイラーのヒョンジェを熱演した作品で、目の前で恋人が死んでいく様をただ見ているしかない心情と、犯人を逃してはいけないという思いを行き来する感情の演技は、第2話にして大きな話題に。

以降、犯人に憎しみを抱きながらもその感情を押し殺し、淡々と事件に迫っていく緊張感溢れる姿で、物語の世界観を完成させた。

デビュー以降、着実にキャリアを積み数々の作品に出演、視聴率と話題性はもちろん、受賞歴まで華やかな実績を残している彼の演技は一見の価値あり。

8月10日から8月31日まで同チャンネルで放送中だが、第1話から本作でしか味わえない独自の世界観を楽しみたい方は9月からの放送をお楽しみに。

『ザ･プロファイラー～見た通りに話せ～』(画像出典：OCN)

●チャンネル名：KNTV
●放送開始予定日：9月28日
●放送日時：毎週月～金/8:30～9:45
●話数：全16話

オー・マイ・ビーナス (2015)

高校時代は地元でビーナスと呼ばれるほど美貌を誇ったが、今は激太りした弁護士の女性と国際的スポーツトレーナーの男性が出会い、ダイエットに取り組む過程で恋に落ちるロマンチックコメディー。

ヒロインを演じたシン・ミナの相手役は、”興行保証俳優”の異名を持つソ・ジソブ。主にメロ要素のある作品で活躍してきており、本作でのロマンス演技も安心して観ることができる。

またただのツンデレキャラではなく、彼本来の渋さや年齢を重ねた男性の余裕が役に溶け込み、魅力的なキャラクターになっているのがポイント。

面白いのだがライトなストーリーとなっている本作は、ややもすると刺激がなく厚みがない物語に仕上がる可能性があるが、シン・ミナはもちろんソ・ジソブの熱演により、視聴者に愛される作品となったようだ。

『オー・マイ・ビーナス』(画像出典：KBS)

●チャンネル名：LaLaTV
●放送開始予定日：9月13日
●放送日時：毎週月～金/12:00～13:15
●話数：全16話

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