• 以前、Danmeeでは「日本でリメイクして欲しくない韓国ドラマ」をアンケート調査。
  • その理由の中で「元の作品のキャスティングが良い」が半分以上を占めた。
  • 本記事では「日本でリメイクして欲しくない作品」のランキングと、日本の視聴者が評価した実際のランキングに『温度差』があるかどうかを調査!

韓国ドラマを日本でリメイクしたら「どんな風になるのか楽しみ」という声がある一方で「リメイクしてほしくない」という声も多いようです。

以前、Danmee(ダンミ)では日本の韓国ドラマファンを対象に『日本でリメイクして欲しくない韓国ドラマ』をアンケート調査しました。

Danmeeで行った『日本でリメイクして欲しくない韓国ドラマ』のランキング結果は以下のとおり。

1位 トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜

2位 愛の不時着

3位 キム秘書はいったい、なぜ?

4位 ウ・ヨンウ弁護士は天才肌

5位 ヴィンチェンツォ

6位 相続者たち

7位 賢い医師生活

8位 イカゲーム

9位 二十五、二十一

10位 社内お見合い

11位 私たちのブルース

12位 夫婦の世界

詳しいランキング結果はこちら。

(関連記事)【1344名回答】やめとけ!リメイクして欲しくない韓国ドラマ 1位~12位

理由としては、日本で再現するのが難しいと思う、世界観が日本ドラマに合わない、など様々。

そしてアンケートページのコメントの半分以上を占めたのが、俳優陣の演技力やキャスティングに関するもの。

元の作品の俳優陣の演技が上手すぎる、配役があまりにもピッタリだから他の組み合わせは考えられない など。

「リメイクして欲しくない韓国ドラマ」は「キャスティングが良いドラマ」だとも言い換えられそうです。

ではこれらの要素は、韓国ドラマそのものの評価にどのくらい影響しているのでしょうか。

そこで本記事では映画やドラマのレビューサービスを提供するfilmarks(フィルマークス)での評価(2023年7月時点)を、日本視聴者の韓国ドラマに対する「実際の評価」としてランキング付け。

「日本でリメイクしてほしくないドラマ」と「実際の評価」に”温度差”があるかどうか調査してみました。

※レビュー評価が同率である場合、レビューの数が多い作品の順位が高い。

※「夫婦の世界」は、既に原作が日本版リメイクされているため今回のランキングからは除外。

11位:イカゲーム(2021)

評価:★3.7 レビュー数:62,102件

●アンケートランキング:8位/12作品中

『イカゲーム』(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS、画像出典:Netflix)

崖っぷちに立たされる人々の元に届いた謎の招待状をきっかけに、参加者たちは子供の頃に遊んだゲームを想起させる“命懸けのサバイバルゲーム”に挑むことに‥。

特徴的なストーリーはリメイク向きですが、あまりにも日本でも有名な作品のため比較されてしまう可能性も。

10位:相続者たち(2013)

評価:★4.1 レビュー数:14,459件

●アンケートランキング:6位/12作品中

『相続者たち』(画像出典:SBS)

階級制度のある「帝国高校」で繰り広げられる、苦労人の女子高生と、全てを手にしているかのような御曹司のラブストーリー。

特徴的な登場人物たちを今の日本の人気若手俳優で再現すると、どんなストーリーになるか見てみたくなるような一作です。

9位:社内お見合い(2022)

評価:★4.1 レビュー数:14,772件

●アンケートランキング:10位/12作品中

『社内お見合い』(画像出典:SBS)

大手食品会社の研究員として働く女性が、友人の代わりに断るつもりでお見合いに参加し、自社の社長と知り合うことになるラブストーリー。

主演のキム・セジョンは、日本のドラマ『重版出来!』の韓国版リメイク作品『今日のウェブトゥーン』でも主演を務めました。逆の場合ならどんな日本女優が合うでしょうか。

8位:キム秘書はいったい、なぜ?(2018)

評価:★4.1 レビュー数:35,646件

●アンケートランキング:3位/12作品中

『キム秘書はいったい、なぜ?』(画像出典:tvN)

完璧人間でありながら神経質でナルシストの副会長と、その秘書を9年間続けてきた女性が退職話を切り出すところから始まるストーリー。

「リメイクして欲しくない」ランキングで3位を獲得した本作。主演はこの2人以外考えられない!という程のはまり役でした。王道ストーリーは、特にキャスティングが重視される傾向にあるようです。

7位:私たちのブルース(2022)

評価:★4.3 レビュー数:3,825件

●アンケートランキング:11位/12作品中

『私たちのブルース』(画像出典:tvN)

美しい自然が魅力の済州島を舞台に、島で生きる人々の生活や甘くも苦い人生がオムニバス形式で綴られるヒューマンドラマ。

放送前から豪華すぎるキャスティングが話題となった本作。済州島という舞台、じんわりと来る感動などは、日本で同じように再現するのは難しいものかもしれません。

6位:二十五、二十一(2022)

評価:★4.4 レビュー数:13,950件

●アンケートランキング:9位/12作品中

『二十五、二十一』(画像出典:tvN)

1998年を舞台に、夢を奪われた若者たちが苦悩と挫折に直面しながらも自身の夢のために迷い成長していく姿を描いた青春ドラマ。

時代背景は韓国のものですが、日本の視聴者も青春を感じられ懐かしい気持ちに浸りながら観ることが出来たという感想が多い作品。日本の時代背景で上手く再現されれば、本作と同じように夏の名作となるかもしれません。

5位:ヴィンチェンツォ(2021)

評価:★4.4 レビュー数:20,228件

●アンケートランキング:5位/12作品中

『ヴィンチェンツォ』(画像出典:tvN)

イタリアマフィアの顧問であり冷酷な弁護士であるヴィンチェンツォ(ソン・ジュンギ扮)が、弱者から全てを奪い取る理不尽な悪を制するストーリー。

90分×20話という比較的長めのストーリーのため、日本のドラマの長さではストーリーが回収しきれないのでは?という意見も見られました。

4位:ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022)

評価:★4.4 レビュー数:22,630件

●アンケートランキング:4位/12作品中

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(画像出典:ENA)

自閉スペクトラム症を抱えるウ・ヨンウが、ソウル大学を主席卒業した天才的な頭脳で国内大手法律事務所の新人弁護士として一つ一つ訴訟問題を解決していくストーリー。

本作で注目されたのは、主演女優パク・ウンビンの類まれな演技力。彼女でなければ難しかったと言われるほどの演技を日本版でリメイクするとしたら、やはりその魅力と比較されてしまうでしょう。

3位:トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜(2017)

評価:★4.4 レビュー数:36,237件

●アンケートランキング:1位/12作品中

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(画像出典:tvN Drama公式Twitter)

900年以上続いた不滅の命を終わらせたいと願う“トッケビ”ことキム・シン(コン・ユ扮)と、彼の命を解放することができる女子高生ウンタク(キム・ゴウン扮)の美しい日常を描いたファンタジーロマンス劇。

「リメイクして欲しくない」ランキングでは1位を獲得した本作。キャスティングはもちろん、韓国ならではのファンタジー設定を日本版に上手く置き換えるのは難しいのではという意見も見られました。

2位:賢い医師生活(2020)

評価:★4.5 レビュー数:11,700件

●アンケートランキング:7位/12作品中

『賢い医師生活』(画像出典:tvN)

主人公は大学の同期である5人の医師が同じ職場で働くこととなり、病院を舞台に繰り広げられるストーリー。

日本のドラマでも人気のある医療現場を描いたジャンルの作品。自分の家族や人生という身近なテーマであるだけにストーリーとして感情移入しやすく、作品としても高評価となりました。

1位:愛の不時着(2019)

評価:★4.5 レビュー数:59,647件

●アンケートランキング:2位/12作品中

『愛の不時着』(写真提供:©スポーツ韓国 画像出典:tvN)

パラグライダー中に思わぬ事故に巻き込まれ北朝鮮に不時着した韓国の財閥令嬢と、彼女をかくまう堅物の北朝鮮の将校の極秘ラブストーリー。

「リメイクして欲しくない」ランキングでも2位だった本作が今回のランキングの1位となりました。配役が代替不可であるのはもちろんのこと、韓国の特色が強い設定上、日本で置き換えると無理が出るのでは?という意見も。

***

今回は以上のような結果でした。

『愛の不時着』と『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』は、「リメイクして欲しくない」作品でもあり「実際の評価」も高いという結果に。リメイクでは再現できないと思わせるほどの唯一無二の魅力が高い評価を叩き出した作品と言えそうです。

「温度差」としては『キム秘書はいったい、なぜ?』でやや顕著に表れる結果に。ドラマのストーリーそのものは王道で、ずば抜けて評価が良い作品とはならなかったものの、一方で「この配役が魅力だからリメイクしてほしくない」という熱いファンが多いようです。

『賢い医師生活』は仮に日本の配役に置き換えても共感しやすいであろう部分が多く、配役の影響が大きいというよりはドラマのストーリーそのものの評価が高くなりました。

日本ではどんな配役で、どんなストーリーの韓国ドラマ作品ならリメイクでヒットしそうか?考えてみるのも楽しそうです。

小原 エリ

Kカルチャーの新鮮な情報を、身近な言葉でシンプルにお伝えできるように頑張っています。主にまとめ記事を担当。新しいK-POPや韓国ドラマとの出会いのきっかけを作れると嬉しいです

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