- 韓国女優ハン・ソヒが、1日で2回、別のドラマにキャスティングされたとの報道が出た。
- 同じ日に2つのキャスティング報道は異例のこと。
- その背景には、制作会社のキャスティングプレイと、韓国マスコミの暴走があるという。

韓国の人気女優ハン・ソヒ(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
韓国の人気女優ハン・ソヒが、1日で2回、別のドラマにキャスティングされたとの報道が出た。
7月3日、韓国メディアは、午前中には『この愛、通訳ができますか?』に、午後には『トッカビ』にキャスティングされたと報じた。
同じ日に2つのキャスティング報道は異例のこと。高い人気を誇る若い女優ではあるが、首を傾げるような“多忙ぶり”だ。
これらの報道に対してハン・ソヒ側は「キャスティング報道は事実無根だ。現在撮影中の『京城クリーチャー』が一段落したら、しばらく休暇を取得する予定」とコメント。
続けて「2作から出演オファーを受けたのは事実だが、話し合う状況ではない」と、制作側と出演に関して協議すらしなかった事を示唆した。
ではなぜ韓国メディアは、あたかも“出演確定”のような報道を出したのだろうか。
韓国メディアのディスパッチは、その原因が“キャスティングプレイ(Casting play)”にあると指摘している。
“キャスティングプレイ”とは、制作側がマスコミに対して「人気俳優にオファーをし、台本を渡した」との情報を流す行為を指す。
制作側としては、企画中のドラマに話題が集まる効果が期待できるため、より積極的にキャスティングプレイに走る。
しかし問題は、複数のマスコミはこれらの情報を鵜呑みし、スピードを競うかのように報道を出してしまうことにある。
見出しに“単独”、“公式”などのワードを付け、読み手にあたかも事実であるかのような印象付けも躊躇わない。ネームバリューが高いスター俳優の場合はなおさらだ。
今回ハン・ソヒは、2本の台本を渡されただけで、同じ日に2つの出演報道に見舞われたのである。
このようなドラマ制作会社のキャスティングプレイと、韓国マスコミの暴走の被害は、スターを応援するファンの混乱を招かざるを得ない。
さらに、韓国芸能界に詳しくない一部の日本のマスコミもネット記事をそのまま翻訳して報じてしまうため、日本のファンにも同様の弊害が及ぶ可能性も考えられる。
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