- 新作ドラマのプロモーションや、それを報じたメディアの記事には、キャッチーなワードが並びドラマファンの興味をくすぐる。
- 中でも多いのが、久しぶりの出演であることを指す“〇年ぶり”や“〇〇以来”というもので、そういった作品は放送開始前から話題性を獲得し、視聴率へと繋がる傾向が。
- ところが残念ながら、“久しぶり”という好材料を活かすことができなかった作品もある。
パク・ボゴムが主演を務める新作ドラマ、Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『本当にお疲れさまでした』が、熱い視線を浴びている。
IU(アイユー)との共演など様々な理由からだが、その1つが彼のお茶の間復帰。2020年に放送されたtvN『青春の記録』以来となるドラマ出演にファンが興奮気味だ。
まだ放送日すら発表されていない状況だが、久しぶりとなる彼の帰還のニュースによって本作は早くも話題に。ヒットが期待されている。
韓国のメディアやドラマ界では、前出のパク・ボゴムのように“〇〇以来”や、もしくは“〇年ぶり”など、久しぶりの出演であることを示すワードを用い、プロモーションをしたり記事が作成されたりすることが多い。
こうして特別感が増した作品は、製作発表の段階から話題性を獲得し、それは大抵の場合視聴率へと繋がる。
ところが中には“久しぶり”という好材料を活かせず、残念ながら不振に苦しんだものが。
そこで本記事では、話題性は抜群だったものの様々な理由から数字には反映されていない、2023年に放送されたもしくは放送中の作品を5つ紹介する。
一時はドラマファンから注目されたものばかり、華やかなラインナップに思わず視聴してみたくなるかも!?
スティーラー:七つの朝鮮通宝
ベールに包まれた文化財泥棒と、非公式の文化財返還チームがタッグを組み、法律で裁けない悪党に制裁を加える“韓国版ダークヒーロー”もの。
主演のチュウォンが4年ぶりに出演したドラマで大きな話題を集めていたが、第1話の4.6%が最高視聴率に。第2話からは3%台となり、第7話からは2%台へ。第11話では1%台にまで落ち込んでしまった。
一部韓国メディアはこの理由を、同曜日同時間帯に放送されているJTBC『良くも、悪くも、だって母親』の人気に押されてしまったのではないかと分析している。
●現在視聴可能な動画配信サービス:
未定
スティーラー:七つの朝鮮通宝
シークレット・ファミリー
平凡な会社員に偽装した国家情報院のブラック要員である夫と、完璧な家庭を夢見る甘く殺伐とした妻の、ハラハラする家族死守型のスパイコメディー。
夫婦役を務めたのは、これまで3作のドラマで共演し息の合った演技が好評を得たチャン・ナラ&チャン・ヒョクカップル。オファーの段階から熱い視線を浴び、久しぶりとなる2人の再共演を願うファンは多かった。
そしてキャスティングが決定してからは、放送開始を心待ちにする人が多く大ヒットが期待されていたのだが、第1話の視聴率4.8%が自己最高記録という結果に。全話通して2~3%台で推移した。
●現在視聴可能な動画配信サービス:
・Disney+
シークレット・ファミリー
朝鮮弁護士
両親を殺害した敵に裁判で復讐をする朝鮮時代の弁護士“外知部”を描いた、愉快で痛快なフュージョン時代劇。
主演を務めたウ・ドファンが除隊後初の復帰作に選んだ作品であったことから話題性は十分であったが数字には反映されず、視聴率2.8%でスタート。
折り返し地点の第8話で最高視聴率4.4%を獲得するも、翌週にはまた2%台に下がり、2.9%で最終回を迎えている。
同曜日同時間帯に絶大なる支持を得るSBS『復讐代行人~模範タクシー~』シーズン2が放送されており、競争相手が悪かったことが不振に陥った最大の理由だと言われている。
●現在視聴可能な動画配信サービス:
未定
朝鮮弁護士
本物が現れた!
お腹の中の子を取り巻くシングルマザーと、非婚の男の偽契約ロマンスと妊娠・出産・育児を通しててアベンジャーズに生まれ変わる家族の成長期を描いた、現在放送中のロマンチックコメディー。
主人公を演じているアン・ジェヒョンは、『欠点ある恋人たち』(MBC/2019)から約4年ぶりとなるドラマ復帰作で、離婚後初めての作品という点でも、キャッチーな要素が揃っていた。
ところが視聴率20%を下回る放送回が多く、KBSの週末ドラマにしては成績が芳しくない状況。
全50話から成り残りまだ32話残っているため、今後巻き返す可能性はゼロではないが、低視聴率が続いていることから、その可能性は低いとみられている。
●現在視聴可能な動画配信サービス:
未定
本物が現れた!
パンドラ 偽りの楽園
誰もが羨む人生を生きる上流階級の女性が、無くしてしまった過去の記憶を取り戻しながら、自分の運命を勝手に操っていた黒幕に反逆する破格の復讐劇で、記憶喪失や不倫、黒幕、復讐といった韓ドラの定番要素がたっぷり盛り込まれた作品だ。
本国で社会現象を巻き起こした『ペントハウス』シリーズ(SBS)から約2年ぶりとなるイ・ジアの泥沼劇復帰に多くのドラマファンが歓喜。第2の『ペントハウス』になるのではないかとの声も上がっていた。
また、『リターン-真相-』(SBS/2018)でドロドロとした世界観を描き出して好評を得たポン・テギュとパク・ギウンが出演することからもドラマファンの期待は上がるばかり。
ところが蓋を開けてみると放送前の盛り上がりとは一転、視聴率4.4%で静かに幕を閉じてしまった。
●現在視聴可能な動画配信サービス:
・Disney+
パンドラ:偽りの楽園
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