- JTBC『良くも、悪くも、だって母親』が、韓国のみならず日本でも好評を得ている。
- 中でも、悪い母にならざるを得なかったヨンスンの息子に対する感情に、共感を示す視聴者が多い。
- そこで本記事では、彼女がそうなるしかなかった母親ならではの理由をご紹介。

Netflixの“今日のTV番組TOP10(日本)”に連日ランクインしているJTBC『良くも、悪くも、だって母親』(画像出典:JTBC)
JTBC『良くも、悪くも、だって母親』が、Netflix(ネットフリックス)の“今日のTV番組TOP10(日本)”に連日ランクインしている。
主演を務めるのは、韓ドラ界で長きに渡り活躍しているラ・ミラン。その息子役を『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』で注目を浴びたイ・ドヒョンが務めている。
トップスターではなくネームバリューがそこまである役者ではないが、本作は視聴者をはじめ各メディアから好評。どうやら両者の好演はさることながら、物語の面白さ自体が、見る者を魅了して止まないようだ。
そんな本作は、子どものために悪い母にならざるを得なかった母親ヨンスン(ラ・ミラン扮)と、思いがけない事故で7歳の頃の精神状態に戻った検事の息子カンホ(イ・ドヒョン扮/子役イ・ギョンフン扮)が、再び母子関係を取り戻す感動のヒーリングコメディー。
※この記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。
第1話ではヨンスンが悪い母親となった理由や、年月と共に変化する母子関係、2人を取り取り巻く悪などが主に描かれ、子どもを持つ女性なら多少なりとも共感できる内容となっている。
そこに笑いと温かな感動、衝撃やどんでん返しの緊張感が加わり、物語から目が離せないストーリー展開が繰り広げられた。
中でもヨンスンが悪い母親になる過程が見所の1つで、物語はソウルオリンピック開催前、民主主義が根付く以前の1980年代の韓国を背景に、彼女が結婚し妊娠、幸せな家庭を築くところからスタートする。

物語は、ヨンスンが結婚し妊娠、幸せな家庭を築くところからスタートする(画像出典:JTBC)
しかし程なくして、オリンピック開催を視野に入れた美観を目的に、夫婦で営む養豚場の立ち退きを迫られ、強固な立場で反発していた夫が、権力や圧力など様々な力によって翻弄された挙げ句、無念の死を遂げる。
そこでヨンスンは、息子が夫と似たような扱いをされないよう、人の上に立つ強い人間に育て上げることを決心。
以降、カンホを社会的地位の高い検事か判事にするため、傍目には毒親に見えるような教育方針で彼に接するように。
満腹になるからと常に食事は腹八分目にするよう命じ、勉強をするため遠足にも行かさないなど、成功を手に入れるための努力を息子に強いた。

息子を強く育てようとするヨンスン(画像出典:JTBC)
一見行き過ぎとも見える行為だが、視聴者の中にはヨンスンの息子に対する感情に共感を示す人が続出。
どうやら、子どもに対する愛が大きければ大きいほど、立派に育てたいと思う気持ちが強く、悪い母にならざるを得ないことがあるという点に同調したよう。
また強い上昇志向や、権力主義的な価値観が潜んでいる暗い韓国社会の断面を映し出していることからも、共鳴する部分が多いようだ。
ちなみに第1話後半からは、母の愛情が切なく描かれたシーンが多数登場。子どもを持つ女性なら、物語に没入してしまうこと間違いなしのストーリー展開となっている。

『良くも、悪くも、だって母親』のヨンスンとガンホのワンシーン(画像出典:JTBC)
3%を超えればまずまずと言われる現在の韓国のドラマ界において、本作は第1話で3.5%を記録、以降右肩上がりで進み、最新話である第4話では7%を叩き出している。
今後さらなる支持を得ることが期待されているドラマの1つだ。
良くも、悪くも、だって母親
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