- 新型コロナウイルスが世界的に感染拡大した2020年、自宅で楽しめる動画配信サービス(VOD)が急成長した。
- VOD人気が高い韓国では、視聴率1桁のドラマが大半となり、2桁になれば”ヒット作”に分類されるという。
- そこで2020年放送作品の中から、韓国のし烈な視聴率争いに勝った10作品をご紹介する。
2020年頃から始まった“第4次韓流ブーム”。当時、新型コロナウイルスの感染が世界的に急拡大し、人々はステイホームを余儀なくされた。
そしてテイクアウトの需要が高まり、動画配信サービス(VOD)の需要も急成長。日本では、韓国ドラマ『愛の不時着』や『梨泰院クラス』などが大ヒットした。
Netflix(ネットフリックス)など、様々なプラットフォームを通して見ることができる韓国ドラマは、自宅で気軽に楽しめるコロナ禍のエンタメとして人気が加速。新たな韓ドラファンが急増した。
特に日本に“第4次韓流ブーム”をもたらした2020年には、名作がたくさん誕生。日本でも、韓国での放送開始と大きな時差なく視聴できる作品が増え、韓国ドラマは常に視聴ランキングの上位を占めるように。
2020年に放送開始となった作品は今だ勢いは衰えず、様々なプラットフォームで高い人気を誇っている。
それでは、コロナ禍となった2020年当時、韓国ではどのドラマ作品が人気だったのだろうか。
韓国ではVODでドラマを見る人が多いため、視聴率1桁のドラマが大半となり、視聴率2桁を達成すれば”ヒット作”に分類されるという。
そこで今回は、韓国でし烈な視聴率争いを繰り広げた数々の作品の中から、高い視聴率を獲得した作品TOP10をご紹介する。
第10位『ザ・キング:永遠の君主』
10位は、2020年4月から放送開始となったSBSドラマ『ザ・キング:永遠の君主』。最高視聴率は11.6%。
人気脚本家のキム・ウンスク作品に2回目の登板となったイ・ミンホとキム・ゴウンが出演。
内容は、平行世界(パラレルワールド)を背景に悪魔のささやきに立ち向かって次元の扉を閉めようとする理系の大韓帝国の皇帝イ・ゴン(イ・ミンホ扮)と、他人の人生、人、愛を守ろうとする文系の刑事チョン・テウル(キム・ゴウン扮)が2つの世界を行き来しながら手を取り合っていくファンタジーロマンス。
本作は、イ・ミンホの兵役後初復帰作としても話題になった。
●現在視聴可能な動画配信サービス
・Netflix
第9位『グッド・キャスティング』
9位は、2020年4月から放送開始となったSBSドラマ『グッド・キャスティング』。最高視聴率は12.3%。
チェ・ガンヒ、イ・サンヨプ、ユ・イニョン、イ・ジョンヒョク、キム・ジヨンが出演。
主演のチェ・ガンヒ扮する国家情報院の伝説のエージェント、ペク・チャンミが潜入捜査をしながら繰り広げるアクションコメディー。
個性あふれる女性スパイ3人は、“韓国版美女三銃士”というあだ名で呼ばれ、チェ・ガンヒは『2020 SBS演技大賞』で“ベストキャラクター賞”を受賞した。
●現在視聴可能な動画配信サービス
・U-NEXT
・FOD
・Hulu
・TELASA
・dTV
第8位『賢い医師生活』
8位は、2020年3月から放送開始となったtvN(Netflix)ドラマ『賢い医師生活』。最高視聴率は14.1%。
1999年に同じ大学の医学部へ入学した5人の男女“99ズ”(チョ・ジョンソク、ユ・ヨンソク、チョン・ギョンホ、キム・デミョン、チョン・ミド)が、同じ病院で働くことになり展開する、紆余曲折のヒューマン・ドラマ。
同期メンバーの友情だけでなく、それぞれの人間味あふれるキャラクターが魅力的。また、回想シーンのOST(オリジナルサウンドトラック)には、その当時流行していた楽曲が流れるなど、音楽も楽しめる作品となっている。
●現在視聴可能な動画配信サービス
・Netflix
第7位『ハイエナ』
7位は、2020年2月から放送開始となったSBSドラマ『ハイエナ』。最高視聴率は14.6%。
主演を務めたのは、キム・ヘスとチュ・ジフン。
上位1%ハイクラスを代理する弁護士たちの血の飛び散る生存期を描いたドラマで、作家や監督、俳優の組み合わせだけではなく、音楽との調和までも良いと評価を受けた作品。
特にキム・ヘスとチュ・ジフン2人の掛け合いが好評となり、人気を得た。
●現在視聴可能な動画配信サービス
・Netflix
第6位『梨泰院クラス』
6位は、2020年1月から放送開始となったJTBC(Netflix)ドラマ『梨泰院クラス』。最高視聴率は16.5%。
同名の有名ウェブ漫画を原作とし、人気俳優パク・ソジュンが主演を務めた。
不合理な世の中で意固地さと客気に包まれた若者たちのヒップな反乱を描いた作品で、世界を圧縮させたような梨泰院の小さな街で、それぞれの価値観で自由を追う彼らの起業神話を描いている。
本作は、現実の葛藤や将来への不安を抱えている若者の共感を呼び、Netflixで世界的な大ヒットとなった。
●現在視聴可能な動画配信サービス
・Netflix
第5位『ストーブリーグ』
5位は、2019年12月から2022年2月まで放送されたSBSドラマ『ストーブリーグ』。最高視聴率は19.1%。
野球選手ではなく、球団を運営する縁の下の力持ち“フロント”にスポットを当てた本作は、スポーツ関連ドラマとして歴代最高水準の成績を記録した。
主演のナムグン・ミンは、プロ野球の落ちこぼれ球団に赴任したGM(ゼネラルマネージャー)役。彼は鋭い判断力を持つ、冷酷な性格のGMを演じ、何事にも熱心で人間味溢れる運営チームのイ・セヨン役をパク・ウンビンが演じている。
選手や監督の契約更改や移籍・加入など、野球団の来シーズンに向けた準備の裏側の世界を扱った痛快ヒューマンストーリー。
●現在視聴可能な動画配信サービス
・Netflix
・Paravi
・FOD
・Hulu
・TELASA
第4位『愛の不時着』
4位は、2019年12月から2022年2月から放送開始となったtvNドラマ『愛の不時着』。最高視聴率は21.7%。
本作は、パラグライダー事故で北朝鮮に不時着した財閥2世のユン・セリ(ソン・イェジン扮)と、彼女をかくまいながらも愛してしまう北朝鮮将校リ・ジョンヒョク(ヒョンビン扮)のスリリングな極秘ロマンス。
“第4次韓流ブーム”をもたらしたきっかけのドラマとも言われており、Netflixを通じ、日本だけではなく海外でも大人気となった作品である。
●現在視聴可能な動画配信サービス
・Netflix
第3位『ペントハウス』
3位は、2020年10月から放送開始となったSBSドラマ『ペントハウス』。最高視聴率は23.6%。
韓国の貧富格差と学校暴力、入試戦争、家庭内暴力など家族と社会の問題を素材に扱ったドラマは、放送開始当初は10%に満たない数字だったものの、放送回を重ねるごとに視聴率が右上がり。最終的には20%を超える人気となった。
出演は、イ・ジア、キム・ソヨン、ユジン、オム・ギジュン、シン・ウンギョン、ユン・ジョンフンなど、そうそうたる顔ぶれ。
ドラマは刺激的な内容ではあるものの、早いストーリー展開と豪華な俳優陣たちの高い演技力が話題となり、高い視聴率を更新し続けた。
●現在視聴可能な動画配信サービス
・dTV
・FOD
・TELASA
・U-NEXT
・Amazon Prime Video
第2位『浪漫ドクターキム・サブ2』
2位は、2020年1月から放送開始となったSBSドラマ『浪漫ドクターキム・サブ2』。最高視聴率は27.1%。
韓国を代表する俳優ハン・ソッキュが主演を務めるドラマは、地方の病院を舞台に繰り広げられる、天才外科医と若手医師たちの活躍を描いた作品のシーズン2。
高い人気を誇ったシーズン1から3年振りとなった新作には、若手医師役にアン・ヒョソプ、イ・ソンギョン、ソ・ジュヨンが仲間入り。
初回放送の視聴率から14.9%という高い数字を叩き出し、シーズン2への期待の高さを証明した。
●現在視聴可能な動画配信サービス
・Paravi
・Hulu
・dTV
第1位
1位は、2020年3月から放送開始となったJTBC『夫婦の世界』。最高視聴率は28.4%。
原作はイギリスBBCの話題作であり人気シリーズ『女医フォスター』。イギリスで爆発的な人気を博した作品は、韓国でもシンドロームを巻き起こした。
ドラマの内容は、主人公である女医チ・ソヌ(キム・ヒエ扮)の夫、イ・テオ(パク・ヘジュン扮)の不倫により夫婦間に亀裂が入り、熾烈な争いが勃発。加えて、妻と不倫相手ヨ・ダギョン(ハン・ソヒ扮)の間にも火花が散るといった手に汗握る展開。
俳優陣の熱演と、刺激的なストーリー展開やセリフが視聴者の没入度を高め、2020年に放送された作品の中で視聴率1位を記録。驚異的に高い人気を見せた。
●現在視聴可能な動画配信サービス
・TELASA
・Netflix
・Paravi
・FOD
・Hulu
・Watcha
・U-NEXT
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