• 日本の人気児童小説『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』が、韓国でも累積販売数190万部を突破するベストセラーとなっている。
  • この度、韓国でドラマ化されることが決定し、2023年下半期に公開予定だという。
  • 物語の主人公、銭天堂女主人の紅子役を務めるラ・ミランには、早くも期待の声が寄せられている。

2月9日、日本の児童小説『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』が、韓国でドラマ化されることが発表された。

日本では、2020年にアニメ映画化及びテレビアニメ化された人気作品。子どもだけでなく、大人も楽しめる内容の原作本は、2022年8月時点でシリーズ累計発行部数が400万部を突破している。

どうやらその人気ぶりは、お隣韓国でも同じだったよう。気になるドラマの主人公は、韓国の演技派女優ラ・ミランが演じる。

日本の児童小説『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』が実写化。主演を務めるラ・ミラン

日本の児童小説『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』が実写化。主演を務めるラ・ミラン (写真提供:©TOPSTAR NEWS)

最近韓国では、人気バスケットボール漫画が原作の映画『THE FIRST SLAM DUNK』が爆発的な人気を誇っている。

1月4日に劇場公開後、2月1日には累計観客動員数200万人を突破する大ヒット。韓国では日本のアニメ、漫画、小説などが根強い人気を見せている。

そんな中で伝えられた『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の実写化のニュースには、早くも大きな期待が寄せられている。

ドラマは、謎めいた女主人紅子(ホンジャ)が願いを叶えるお菓子を売るミステリアスなお菓子屋“銭天堂”と、そこを訪ねてきた人々の魔法のような物語を描いたファンタジードラマ。

原作小説は日本で2013年に第1巻が出版されて以降、続巻が出る度にファンタジー分野で第1位を記録。現在は第18巻まで発売されている。

この人気は日本にとどまらず韓国にも広がり、2019年7月発売の第1巻から、2022年11月発売の第16巻まで、韓国内累積販売数190万部を突破するベストセラーとなっている。

ドラマの演出は、OCN『悪霊狩猟団:カウンターズ』、tvN『イブ』のパク・ボンソブ監督、キャストはラ・ミランの他に、Netflix『地獄が呼んでいる』での演技が話題となった若手女優イ・レの出演が発表された。

ラ・ミランは、韓国を代表する名バイプレーヤーの一人

ラ・ミランは、韓国を代表する名バイプレーヤーの一人(画像出典:ラ・ミラン 公式Facebook)

ラ・ミランは、店を訪れた“幸運のお客様”に願いを叶えるふしぎな駄菓子を販売する、銭天堂の謎めいた女主人、紅子役。

イ・レは、銭天堂をライバル視する“たたりめ堂”のヨミ役を演じる。ヨミは、事あるごとに銭天堂を妨害するキャラクター。まだ16歳(2023年2月現在)の彼女が、ラ・ミラン演じる紅子とどんな演技対決を披露するのか注目される。

ラ・ミランは、これまで数多くのドラマに出演してきた名バイプレーヤー。日本の韓ドラファンにとってもおなじみの顔であり、彼女が出ている作品なら面白そうと思わせてくれる女優さんだ。

そんな彼女が演じる紅子は、原作では年齢不詳で、ふくよかな体つき、お団子頭に真っ赤な口紅に着物姿という、どこか神秘的で謎めいた雰囲気。ラ・ミランが、どんなビジュアルで現われるかを想像しただけでも期待が膨らむ。

さらに楽しみなのは、原作の設定。紅子がお客さんに勧める魔法のようなふしぎな駄菓子は、実は注意が必要。

その理由は、食べると様々な効果が得られるものの、食べ方や使い方を間違えてしまうと、恐ろしい事態を招くことになるからだ。

つまり、願いを叶える駄菓子とは言っても、どう使うかはその人次第。幸せになれるかどうかは、あくまでお客様次第なのである。

原作のおもしろさは、ファンタジー要素を含んだストーリー展開にあるものの、実際はそれだけではなく、お客様の様々な悩みや、ふしぎな駄菓子を通して得られる人生の教訓なども盛り込まれている。

それら全てが、この作品が幅広い世代から人気を得ている理由と考えられる。

果たしてラ・ミランは、お客様の選択を見守る神秘的でミステリアスな紅子を、どのように表現してくれるのだろうか。

実写化が楽しみなドラマ『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』は、韓国で2023年下半期に公開予定となっている。

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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