世界的なコンテンツへと成長した、韓国ドラマ。様々な魅力があるものの、その醍醐味は何と言っても”秀逸なストーリー”にあるだろう。世界のドラマファンから新作への期待が高まる中、韓ドラ界が誇る3大脚本家の作品が登場した。ほぼ同時期にその全貌が公開され、話題となっている。
年々進化を遂げる韓国ドラマ。その人気はアジア市場を超え、欧米へと広がりを見せた。グローバルな人気を誇る米国ドラマと比べても、劣るどころか肩を並べるにまで成長し、世界に挑戦状を突きつけている。
これほどの大きな支持を得ているのは、韓国ドラマの特徴である”華麗なる映像”、”壮大なスケール”、”役者の渾身の演技”などが挙げられるが、やはり何と言ってもその醍醐味は”ストーリー”にある。
視聴者を魅了してやまない”ストーリー”を手掛けるのは、脚本家だ。今回は、韓国ドラマ界が誇る3人の脚本家をにフォーカスを当てる。
その3人とは、日本のドラマファンにもお馴染みとなったキム・ウニ作家、キム・ウンスク作家、キム・スンオク作家だ。
偶然にも、ほぼ同時期に新作ドラマの全貌が公開され、韓国国内でも話題に。作家陣はそれぞれの新作で、ネームバリューを証明できるのか。
ジャンル物の大家、キム・ウニ
tvN『シグナル(2016)』やNetflix(ネットフリックス)『キングダム』シリーズなどの脚本を担当したキム・ウニ作家。今回、手掛けたのはSBS『悪鬼(原題)』だ。
『悪鬼』は、ドアを開けると悪鬼がいる世界で、悪鬼に憑かれた女性と悪鬼が見られる男性が、5つの神聖なものを巡る疑問の死を暴くオカルトミステリースリラー。
主人公を演じるのは女優のキム・テリ。彼女は劇中、公務員試験の準備中であるク・サンヨン役を演じる。彼女は、父の遺品を受け取った後、周りで起きている謎の死に巻き込まれ、次第に違う姿に変わっていく人物だ。
また、俳優のオ・ジョンセが財閥家出身の民俗学科教授ヨム・ヘサン役を、俳優のホン・ギョンは警察大学首席出身で強力犯罪捜査隊警部のイ・ホンセ役を演じる。
ジャンル物を得意とし、独特の世界観を持つキム・ウニだけに新作への期待は高い。2023年公開予定。
セリフの魔法使い、キム・ウンスク
tvN『トッケビ~君がくれた愛しい日々~(2016)』、tvN『ミスター・サンシャイン(2018)』、SBS『ザ・キング: 永遠の君主(2020)』と、数々の名作を誕生させ、ヒットメーカーの名をほしいままにしたキム・ウンスク作家。
彼女が手掛けるドラマの魅力は、ずばり”セリフ”。優れた語彙力、表現力に加え、緻密に組まれたセリフのキャッチボールに、魅了され続けているドラマファンも多い。
ロマンス作品を主に描き出したキム・ウンスク作家は今回、復讐劇に挑戦する。
Netflix(ネットフリックス)オリジナル『ザ・グローリー(The gloly)』は、幼少時代に暴力を受けたある女性が、人生をかけて緻密に準備した凄絶な復讐とその渦に陥る人々の話を描いたシリーズもの。
KBS2『太陽の末裔 Love Under The Sun(2016)』以来、約6年ぶりにタッグを組む女優ソン・ヘギョのカムバック作としても期待を集めている。
劇中、ソン・ヘギョは校内暴力の被害者として、加害者と傍観者に向かって復讐を計画するムン・ドンウン役を引き受けた。共演に、イ・ドヒョン、チョン・ソンイルらが顔を揃えている。2022年末公開予定。
泥沼の母、キム・スンオク
“泥沼劇の*大母”と呼ばれるキム・スンオク作家の新作は、SBS『7人の脱出(原題)』。
*大母‥そのジャンルの重鎮であり、大きな影響力を持つ人のことを指す。
多くの人々の嘘と欲望が絡み合って消えた1人の少女。少女の失踪に関わった7人が、途方もない事件に向き合い真実を探していく過程を描く。
現在まで出演が確定したのは、俳優のオム・ギジュンと女優ファン・ジョンウムを中心に、俳優のイ・ジュン、チョ・ジェユン、女優のイ・ユビ、シン・ウンギョン、チョ・ユニなどの実力派俳優だ。
オム・ギジュンは、ベールに包まれた国内最大のモバイルプラットフォーム企業代表のマシュー・リー役を、ファン・ジョンウムは有能なドラマ制作会社代表のクム・ラヒ役を演じる。
これまでSBS『皇后の品格(2018)』や『ペントハウス(2020-2021)』シリーズなど、ヒット作を誕生させてきたキム・スンオク作家が、本作ではどのような展開で視聴者を魅了するのかが注目されている。2023年公開予定。
(構成:星野沙)
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