『グリーン・マザーズ・クラブ(JTBC/Netflix)』は今年4月に放送され、日韓で話題を集めた韓国ドラマだ。放送から数カ月が経った今、劇中に登場したあるシーンが物議を醸している。そして該当シーンに対して、韓国の放送通信審議委員会はイエローカードを出したという。
JTBC『グリーン・マザーズ・クラブ』は、Netflix(ネットフリックス)で配信され、日本でも話題を集めた韓国ドラマだ。

JTBC『グリーン・マザーズ・クラブ』ポスター(画像出典:JTBCスタジオ)
放送から数カ月が経った今、劇中に登場したシーンに対して、放送通信審議委員会の放送審議小委員会が、法廷制裁“注意”を議決したとのニュースが報じられている。
問題となったのは、第8話に登場した子役が“嘘のセクハラ被害を訴えた”シーンだ。
*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。
小学1年生の女子生徒であるキム・ユビン(チュ・イェリム扮)は、同級生の男の子、チョン・ドンソクに成績を抜かれたという劣等感から、セクハラ被害をでっちあげる。
さらに、成績が優秀な同級生のイ・スイン(パク・イェリン扮)を巻き込んで「チョン・ドンソクが塾の教室で、私とイ・スインに下着を見せてきた」という嘘を広めるのだった。
これに驚いたユビンの母、ピョン・チュンヒ(チュ・ジャヒョン扮)にユビンは「セクハラされたのが怖くて、これまで話せなかった」と号泣。
しかしその後、ユビンは自室で人形に向かい「作戦が良かった」「チョン・ドンソクはこれですぐに引越しすると思うし、そしたら私がまた1位になれる」「あとはイ・スインだけ片付ければいい」と語りかけていたことで、母親に自作自演の事実がバレてしまう。
とても小学1年生という、幼い子どもがする行動と思えず、衝撃的な内容となっている。

『グリーン・マザーズ・クラブ』には多くの子役俳優が出演した(画像出典:JTBC)
このシーンに登場した子役の年齢は、8歳から10歳。衝撃的な内容を、子どもに演じさせたことで「彼・彼女たちの情緒を乱す危険があるのでは」と指摘され、問題が浮き彫りになってしまった。
韓国の放送審議に関する、規定第45条(子ども・青少年出演者人権保護)によると、放送は子どもや青少年の情緒を害する配役及び出演をさせてはならず、内容展開上避けられない場合にも、表現に慎重を期さなければならないとされている。
そして子どもや青少年出演者の身体的安全及び、情緒的安定が深刻に憂慮される場面を放送してはならず、子どもと青少年が放送プログラムの参加や出演により、精神的苦痛や不安を体験しないよう、出演者の年齢を考慮して保護することが必要とされている。
委員会側は、今回登場した“セクハラ被害の自作自演”シーンが、これに反するという意見だ。

韓国のママ友事情を描いたドラマだけに、子どもの描写も多々登場している(画像出典:JTBC)
ドラマの制作側は、該当エピソードは実際の事例をベースにしたもので、台本についても子役俳優には十分な説明したと反論。
「シーンの演出については悩んだ」としつつも、「大人が子に、人を貶める行為はやってはいけない事だと教える場面を通して、該当行動が間違いだということを伝えられた」とし、また「子どもが心理相談を受ける場面からは、被害に遭った学生や両親に治癒できる方法を提示することができた」と話す。
しかし委員会側は、ユビンが人形に話しかけているセリフにも言及し「これは子役俳優が言うセリフなのか」と疑問を呈した。
「良くない事例をモチーフに、ストーリーを作るべきだったか疑問」とし、「基本的に、児童の出演に対する認識が不十分なようだ」と判断。
加えて「特に子どものドラマ出演においては、両親が同行し事前によく説明することで免責されるべきものではない」と厳しい意見を述べている。
さらに「このストーリー自体、子どもたちが真似するのにちょうど良い素材だった」と言い、模倣の危険性を憂慮。
「視聴者に悪影響を与え、児童が影響を受けかねないストーリーは慎重に処理してほしい。作品に対して、内部審議チームはこれにきちんと取り組まなければならない」と要請した。
この一件は今後、子どもがメインとなる作品で、あらゆる面において表現方法に影響を与えそうだ。
(構成:星野沙)
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