ドラマ『冬のソナタ』『チャングムの誓い』『天国の階段』‥”第一次韓流ブーム”と呼ばれた2000年~2010年頃は、日本の地上波メディアで多くの韓国ドラマが放送されていた。”復讐、悲劇、すれ違う恋”など、ストーリー展開が予想できるのに、なぜだか心に突き刺さり、涙が止まらなくなる。”ヨン様ブーム”が日本を席巻してから、今年で16年が経ち、当時の主演や脇役、子役たちももちろん近況はそれぞれだろう。そんな当時活躍していたアイドルや俳優にスポットをあてる【韓ドラAgain】! 皆さんの気になっているあの人は、今どうしているのでしょう?
衛星放送や地上波と、日本においてもさまざまなチャンネルを通じて放送され、絶大な人気を誇った韓国時代劇『イ・サン』。
朝鮮王朝史上、最も波乱万丈の生涯を送ったと言われるイ・サン、李氏朝鮮22代国王である正祖(チョンジョ)の半生を描いた作品だ。

ドラマ『イ・サン』主演のイ・ソジン(写真提供:©スポーツ韓国)
イ・サンが11歳の頃、王位継承者であった父は朝廷内の派閥の陰謀により濡れ衣を着せられ、イ・サンの祖父である第21代王・英祖(ヨンジョ)に刑死されてしまう。
父を救えなかった無念を胸に抱き、「聖君になれ」という父の遺志を継いで王になることを決意したイ・サンは、民を大切にする賢君である祖父・英祖から王としての哲学や手腕を学ぶ。
一方で、イ・サンの父を陥れた黒幕一派は朝廷内にはびこり、今度はイ・サンの廃位、さらには暗殺までをも企てていた。このような陰謀が渦巻く中、熱い友情で結ばれたソン・ソンヨンとパク・テス、そしてイ・サンの右腕である側近ホン・グギョンなど周囲の人々に支えられ、数々の困難を乗り越えていく。
主人公イ・サンに扮するのは、『チェオクの剣(原題:茶母)』や『火の鳥』など数々のドラマで活躍する、イ・ソジン。1999年にドラマ『波上の家』でデビューした彼は、『チェオクの剣』での名セリフが話題を呼び、女性たちの心を掴んだ”ドラマ・スター”として名を広める。
イ・サンと身分を超えた友情を結び、このドラマのヒロインでもあるソン・ソンヨンには、ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』、『知ってるワイフ』で活躍したハン・ジミン、サンに対し敬愛を持ち深い信頼関係にある武官パク・テスは、ドラマ『百済の王クンチョゴワン』、『大王の夢』のイ・ジョンスが演じている。

ソン・ソンヨンを演じたハン・ジミン(写真提供:©スポーツ韓国)
韓国では2007年~2008年にMBCで放映され、時代劇の巨匠と呼ばれるイ・ビョンフンが演出を担当した。
孤軍奮闘する”世孫”時代から即位、さらに改革政治を行う即位した正祖の姿が描かれているが、演出を担当したイ・ビョンフン監督によると、正祖の偉業よりも人間的な苦悩に焦点を合わせたかったという。
劇中では、ノンストップで正祖を攻撃しようとする陰謀が繰り広げられ、手段を選ばない脅威にさられた。それを長年の友人であるソン・ソンヨンと武官のパク・テス、側近のホン・グギョンらの助けで乗り越える姿は、まさに演出家の意図通りとも言える。
また、スペクタクルな歴史長編に加え、韓国ドラマとしては初めて朝廷内の機関である図画署(トファソ、※1)が本格的に描かれ、ドラマにさらなる深みと彩りを添えたことも人気の理由だろう。
(※1‥図画署:宮廷行事の様子を詳しく絵に記録したり、国家の絵に関する業務全般を担当する機関)
勇気と感動、そして豊かな映像美を届けた『イ・サン』は、平均視聴率26.4%、最高視聴率35.5%を記録する絶大な人気を得た。
当初は全60話として企画されたものの、このように高い人気を得たことで17話ほど延長し、全77話という超長編ドラマになったエピソードも有名だ(スペシャル回の3話を含めると全80話)。

ドラマ『イ・サン』(写真提供:©スポーツ韓国)
18世紀後半、朝鮮王朝の第22代王・正祖。
500年もの王朝史の中で最も波乱万丈で、最も屈曲した人生を送った王様だ。加え、最も開かれた考えを持ち、最も民主的な方法でみんなを包容した賢君として多くの人に愛されている。
優れた統治力と包容力で、数百年続いてきた党派の政治を解消し、博学な知識で18世紀の朝鮮経済の新しいパラダイムを作り上げた天才君主。その劇的な人生の前進と挫折、成功と悔恨、輝く偉業と切ない愛をドラマ化した作品『イ・サン』。
ドラマチックな彼の一代記を描きながら、彼の富国強兵策を支えた名宰相と学者たちの多彩な業績を描いた『イ・サン』が日本でも多くの人気を得たのは、最も魅力ある王イ・サンの人間らしさや、正しいリーダーの姿を披露したことに共感が集まったからだろう。
色褪せることなく、常に新鮮な感動を届ける『イ・サン』が、韓国を代表する偉大な歴史ドラマと称されるのも頷ける。
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