【韓流20周年企画-ドラマSBS『シークレット・ガーデン(2010)』編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。振り返ると日本の韓流ブームの歩みも同じようなタイミングだったのではないだろう。今回は、日本で大ヒットした『シークレット・ガーデン』のキャスティング秘話を紹介する。
SBS『シークレット・ガーデン(2010)』は、SBS『星から来たあなた(2013)』、KBS2『太陽の末裔 Love Under The Sun(2016)』と共に、2010年代における3大韓流ドラマと呼ばれている。

2010年代における3大韓流ドラマと呼ばれるSBS『シークレット・ガーデン(2010)』(画像出典:SBS)
俳優のヒョンビンが財閥の御曹司キム・ジュウォン役を、女優のハ・ジウォンがスタントウーマンのキル・ライム役を演じ、ひょんなことから2人の魂が入れ替わって起こるエピソードを描いたラブストーリーだ。
世間から、期待されることなくスタートを切った本作だったが、いざ放送が開始されると、性別問わず大きな人気を得て最高視聴率35.2%を記録、韓国のドラマ史に名を刻む作品の一つとなった。
中でも話題を呼んだのが、キル・ライムの口に付いたカプチーノの泡を、キム・ジュウォンがキスでぬぐってあげるシーンだ。

『シークレット・ガーデン』で話題となったヒョンビンの“泡キス”(画像出典:SBS『シークレット・ガーデン』映像キャプチャー)
口喧嘩中であった2人の予想外の展開に、視聴者はヒョンビンの演技に心を奪われた。
その結果、同場面をパロディー化するバラエティー番組が多数現れ、“泡キス”という言葉まで誕生し社会現象を巻き起こすことに。
またヒョンビンは、冷徹なキム・ジュウォンが愛するキル・ライムのために命を懸けるという、一途な男性の姿を切なく描き出し、成熟した演技を披露したと好評を得た。
そして2010年の『SBS演技大賞』では、ドラマスペシャル部門男性最優秀演技賞を受賞するなど、MBC『私の名前はキム・サムスン(2005)』に次いで2度目となるブレイクを迎えることに。
こうして『シークレット・ガーデン』は、ヒョンビンの俳優人生において大きな意味を成す作品となったわけだが、実は俳優のチャン・ヒョクがキム・ジュウォンを演じる可能性があったのをご存じだろうか。

『シークレット・ガーデン』のキム・ジュウォン役にオファーされていたチャン・ヒョク(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
ある韓国メディアによると、元々オファーを受けていたのは彼だったが、所属事務所と制作会社の不協和音によりキャスティングが白紙になったという。
当時韓国では、クールで都会的な男性を“チャドナム”、温かみのある田舎の男性を“タシナム”と言い、日本の“肉食系男子”と“草食系男子”のようにカテゴライズすることが流行っていた。
そんな“チャドナム”の代表格がチャン・ヒョクと言われており、役柄にぴったりであったことから出演依頼がきたようだ。
ちなみに、後に彼はあるインタビューでキャスティング不発に関する「残念な思いはないですか?」と質問され、「いいえ、全くありません。ドラマがうまくいってすごくうれしいです」と答えている。
数々の作品で高い評価を受け、ラブコメドラマ『運命のように君を愛してる(MBC/2014)』では、ロマンス俳優としての可能性を見出したと言われたチャン・ヒョク。
万が一、彼がキム・ジュウォンを演じていたら、どのような演技を披露しただろうか。
(構成:西谷瀬里)
ヒョンビン
韓国の人気俳優ヒョンビン(ハングル 현빈)。1982年9月25日生まれ。
2003年にKBSのテレビドラマ『ボディガード』(2003)でデビュー。
2005年にMBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』(2005)で大ブレイク。韓流スターとして、韓国や日本、中国をはじめアジア全域で人気を博している。
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