韓国で6月27日よりスタートする、ソ・イングク主演ドラマ『美男堂-事件手帳』。放送を目前に控えた今月初旬、制作スタッフから不満の声が寄せられてしまった。労働基準法を巡り、制作会社側とスタッフが衝突。この摩擦により、編成が変更になるのではと囁かれている。

韓国で6月27日よりスタートする、KBS(Netflix)ドラマ『美男堂-事件手帳』。

ソ・イングクとオ・ヨンソが主演を務める『美男堂-事件手帳』は、男の巫になった元プロファイラーが繰り広げる、ドタバタでミステリーな要素を盛り込んだコミカル捜査劇だ。

いよいよスタートする、ソ・イングクとオ・ヨンソ主演ドラマ『美男堂-事件手帳』

ソ・イングクとオ・ヨンソ主演ドラマ『美男堂-事件手帳』がいよいよスタート!(画像出典:KBSドラマ公式Instagram)

劇中、ソ・イングクは、プロファイラー能力を活かして顧客が望むものを正確に把握し解決する、ルックスも完璧な男巫ナム・ハンジュンに扮する。共演のオ・ヨンソは、正義の実現を叫ぶ強力班の刑事ハン・ジェヒ役を担当し、ストーリーを盛り上げていく予定だ。

視聴者から期待がかかる一方で、スタッフ側では労働契約を巡る議論が繰り広げられている。

昨年12月から撮影がスタートした『美男堂-事件手帳』だが、撮影スタッフにとってスケジュールがハードだったとみられる。

5月31日にスタッフの再契約を控え、撮影・録音などの技術スタッフ20人余りが、制作会社に「労働基準法の遵守及び労働時間短縮」を要求した。

この5カ月余りの間、過度な労働時間のせいでまともな休息を取ることができなかったためだ。週4日、1日平均11~12時間ほど撮影するスケジュールが続いたため、労働基準法第3条を破る状況だったとみられている。

再契約を控え、これを緩和したスケジュールに変更するよう要求したが、制作会社が受け入れなかったよう。むしろ制作会社は、このような要求をしたスタッフとの再契約を拒否し、事実上解雇したという。

制作会社側の主張とは異なり、雇用労働部と裁判所はスタッフの労働者性を認める判断を相次いで出している。

制作サイドで問題が勃発。ドラマスタートに期待がかかっていたが‥

ドラマスタートに期待がかかっていたが、制作サイドで問題が勃発し‥(画像出典:KBSドラマ公式Instagram)

これと関連し、今月7日に、公共運輸労組希望連帯本部放送スタッフ支部をはじめ、数々の団体が共同となり声明を発表した。

団体側はこれが解決するまで、ドラマ放映を中断するよう要求。

彼らは「”元請”であり公営放送であるKBSは責任を痛感し、制作会社の誤った行動を正すことを促す」とし、「『美男堂-事件手帳』が最後まで不法に撮影されれば、6月27日に予定された初放送を、直ちに中断することを要求する」と明らかにした。

一方、制作会社側は彼らの主張を全面否認している。

同日午後に発表された公式立場文では、「『美男堂-事件手帳』側はスタッフたちと合意の下に業務委託契約を締結し、契約書内容どおり週52時間を遵守して撮影を行った」とし、「今までの制作期間・23週間の平均撮影時間は、週当り約39時間であり、最も少なく撮影した週の撮影時間は約25時間」と主張した。

また、不法解雇と関連して、「大部分のスタッフは既存契約内容と同一条件で契約期間延長に合意したが、一部スタッフが新しい条件を要求して再契約に同意しなかった」とし、「一部の主張のように制作会社が一方的に契約解約、すなわち解雇を通知したことはなく、契約書の内容により契約終了になった」と付け加えた。

女優のオ・ヨンソが女性主人公を演じる

女性主人公を演じる、女優のオ・ヨンソ(画像出典:KBSドラマ公式Instagram)

放送開始を目前に控え、このような議論が巻き起こってしまった『美男堂-事件手帳』。

物議を醸してしまうと編成が変わってしまう恐れもある。

そうなれば、これ以降に放送を控えていた作品にも支障が出てしまい、さらには先日議論となったMBC『ドクター・ロイヤー』のように、出演俳優らが同じ時間帯の別番組に出演するといったことも起きてしまうだろう。

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このまま放送を中断するのか、それとも予定通りの放映となるのか、その行方が見守られている状況だ。

(構成:星野沙)




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